学芸員

職業分類:03_019-02 信頼度 ★★★★★

学芸員資格を持った専門職員として、博物館や美術館などで、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学についての資料を収集、保管、展示するとともに関係する調査研究を行う。

平均年収
583万円
レンジ 393〜1,011万円
最高年収の目安
1,011万円
上位10% 868万円
5年後の予想年収
647万円推定
2031年
10年後の予想年収
718万円推定
617〜834万円
将来性
51/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
69%
高い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.77倍

仕事内容

学芸員資格を持った専門職員として、博物館法で定められた博物館や美術館などで、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学についての資料を収集、保管、展示するとともに関係する調査研究を行う。
 様々な資料(実物、標本、模写、模型、文献、図表、写真、映像など)を収集し、整理・保存する。資料について専門的な調査研究を行い、解説や目録を作成して展示する。文化財の発掘・調査・研究、動植物の収集など、野外で調査研究活動を行うこともある。調査・分析を通じて発見した新事実などを学会・学術雑誌・出版物などで発表する。
 また、常設展示の他にも特別展示、講演会、講座などのテーマを企画、実施する。更に必要な資料や展示物のリストを作成し、館内にない資料や展示物を他の博物館等と交渉して借用し、場合によっては購入することもある。展示物のレイアウト、装飾を指示して会場を設営するほか特別展示に関するポスターを作製したり、インターネットによる情報提供などの広報活動を行う。展示期間中には、利用者サービスの一環として解説等を行うこともある。生涯学習への関心の高まりから、市民のニーズに合う展示の企画など、学芸員の役割は重要になっている。
 なお、博物館法上の博物館に該当しない施設では、教員・研究員や専門職員がその職務の一部として学芸員相当の職務を担当している。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

職場は主に全国各地の博物館にある。
 労働条件は、公立博物館の場合は公務員の規定による。一般的に、日曜日と祝日は開館する博物館が多いため、その翌日を休日とすることが多い。専門的職業のため、研究に打ち込む人が多いのも特徴である。
 博物館の学芸員は5,581人、博物館類似施設の学芸員は3,817人。これらは年々増加を続けており、過去最多となっている。就業者のうち、専任の学芸員は女性が45%となっている(2021年時点*)。最近では、大学で学芸員の資格を取得できる講座が増え、有資格者数は増え続けている。しかし、博物館の数と欠員募集数が有資格者数に見合うほどはないのが実情で、採用は狭き門である。大学院へ進学して自分の専門分野を確立し、研究業績を認められなければ入職は難しいといえる。

*文部科学省 令和3年度社会教育調査(博物館調査)

学芸員の年収

学芸員の平均年収は583万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない専門的職業従事者」・全国)。中央値の目安は542万円、年収レンジは393〜1,011万円、上位10%は868万円です。

平均年収
583万円
中央値(目安)
542万円
最低年収の目安
393万円
未経験・20代前半
上位10%
868万円
最高年収の目安
1,011万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,876円
短時間労働者 2,086円
最低賃金との比
2.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
25.7万円
前年度比 +1.2万円

あなたの年収は、同じ年代の学芸員の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

学芸員の時給2,876円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
441万円
30代
528万円
40代
604万円
50代
672万円

平均年収と平均年齢(41.7歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
433万円
1〜3年
483万円
3〜5年
533万円
5〜10年
598万円
10年以上
674万円

雇用形態別の年収推定

正社員 583万円パート・アルバイト 245万円フリーランス・自営 612万円契約社員・派遣社員 455万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年584万円———
2022年580万円———
2023年551万円—0.92倍23.8万円
2024年591万円—0.81倍24.5万円
2025年583万円—0.77倍25.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

学芸員の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在583万円 → 3年後 621万円 → 5年後 647万円 → 10年後 718万円(10年後の予想レンジ 617〜834万円)。年率の伸びは+2.1%と見ています。

583万円
現在
2026年
621万円
3年後
2029年
573〜676万円
647万円
5年後
2031年
583〜721万円
718万円
10年後
2036年
617〜834万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.21%求人賃金の勢い +1.08%AIの影響 -0.57%合計 +2.1%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

学芸員の将来性スコア

51/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で268位
AI耐性
31点
参入障壁
91点
年収水準
71点
求人需要
28点
賃金の勢い
93点
人手不足(平均年齢)
29点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

学芸員のAI代替リスク

69%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中429位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

学芸員の求人需要

有効求人倍率
0.77倍
全職業で375位
求人需要
ふつう
43/100
求人賃金(月額)
25.7万円
前年度比 +1.2万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.7歳
労働時間
158時間/月
5年後の求人数
+1.4%
推定
10年後の求人数
+2.6%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:学芸員(キュレーター)の年収・将来性

学芸員に当たるアメリカの職業「学芸員(キュレーター)」(米国の職業分類 25-4012)の年収の中央値は約997万円($63,420・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収583万円の1.7倍です。

日本:学芸員アメリカ:学芸員(キュレーター)
年収(日本=平均・米国=中央値)583万円997万円
$63,420
上位10%868万円1,685万円
$107,140
10年後の予想年収718万円1,343万円
$85,400
将来性スコア5166
AI代替リスク69% 高い51% 中程度
求人需要求人倍率 0.77倍雇用の増減予測 +4.9%
2025–35・BLS
就業者数—1.2万人
時給(平均)2,876円
最低賃金の2.4倍
5,346円
$34.00
連邦最低賃金の4.7倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—修士号(大学院卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

学芸員は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、学芸員だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

学芸員に必要なスキル・資格

必要スキル

文章力
5.9
説明力
5.5
読解力
5.5
傾聴力
5.2
新しい情報の応用力
4.6
指導
4.5
学習方法の選択・実践
4.4
他者との調整
4.3

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

歴史学・考古学
3.4
日本語の語彙・文法
2.8
芸術
2.7
事務処理
2.6
顧客サービス・対人サービス
2.3
哲学・宗教学
2.2
コミュニケーションとメディア
2.1
公衆安全・危機管理
2.1

仕事の中身(よく行う活動)

仕事に関連する知識を更新し、活用する組織外の人々とコミュニケーションを取る仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報を取得するスケジュールを作成する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る人間関係を構築し、維持する目標と戦略を策定する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

学芸員になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

学芸員になるためには、原則として博物館法によって定められた資格が必要である。大学で博物館に関する科目の単位取得をし、学士号をもつ人に資格が与えられる。また、大学に2年以上在学し、所定の単位を修得し、3年以上学芸員補の職にあった場合や、学芸員資格認定を受ける方法もある。
 資格を取得した上で、博物館等に任用されることで学芸員になることができる。
 入職に際しては、公務員等として採用される方法と私立博物館などに就職する方法がある。公務員の場合、自治体の採用試験に合格する必要があるが、最初から学芸員として採用される場合と、事務職員・技術職員から任用される場合がある。私立博物館では、学芸員の有資格者の中から研究業績を認められて採用される場合が多い。
 入職後のキャリアについては、主任学芸員や博物館長など学芸員分野での昇進の道がある他、社会教育行政に携わって行政職員としての昇進の道を進む場合もあり、それぞれの自治体で学芸員がどのように位置づけられているか、という点と本人の意思によって決まる。
 この職業においては、自分の専門領域に関する研究能力が必要である。更に、自分の専門領域を一般市民や学生へわかりやすく説明する能力も求められる。

学芸員のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない専門的職業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「24 その他の専門的職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。