録音エンジニア

職業分類:12_081-01 信頼度 ★★★★★

別名:PAミキサー、ミキサー(録音スタジオ)

音楽コンテンツ等を制作するために録音作業を行う。

平均年収
471万円
レンジ 331〜786万円
最高年収の目安
786万円
上位10% 681万円
5年後の予想年収
510万円推定
2031年
10年後の予想年収
553万円推定
475〜642万円
将来性
40/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
65%
高い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.86倍

仕事内容

音楽コンテンツ等を制作するために録音作業を行う。
 電子・電気機器を駆使して、演奏家の音を収録・調整し、制作者、ディレクターの意図に沿った音楽作品に仕上げる。適切なマイクロフォンを選び、マイクセッティングを行って、原音を収録し、調整卓(ミキシングコンソール)を使って音量、音色、響き、楽器のバランスなどを調整する。「ミキサー」と呼ばれることもある。
 録音スタジオでは、主にマルチトラック録音という方法をとる。最初に楽器の演奏だけのトラックを録音し、次に歌手の唄入れをして、マルチトラック・マスターを完成させる。トラックダウン作業では、このマスターを調整卓でミキシングし、適切なバランスに仕上げる。コンピュータを用いて、できるだけ短時間で制作者、ディレクターの描くイメージを音楽として表現し、音としていく。
 また、コンサートホールなどでは、その場でバランスやホールの響きを考慮して収録し、後日、演奏の良い部分をつなぎあわせ、編集を行って完成させる。CDとして完成するには、個々の2チャンネル・マスターを集め1枚のアルバムとして仕上げるマスタリングの作業が必要になる。録音エンジニアはマスタリングに立ち会い、CDになった場合の音の変化について、マスタリング・エンジニアと打ち合わせ、最適な音造りを行う。
 この他、放送番組や映画、DVD・ブルーレイディスク等、映像ソフトの録音、編集作業を行う録音エンジニアもいる。映像ソフトの録音エンジニアは、俳優のセリフや野外ロケでの環境音源などの録音を行い、スタジオや編集室で録音されたセリフや音を編集して、映像に付ける作業を行う。
 以上、ここでは従来からのステレオ(2チャンネル)での録音、編集を説明してきた。最近、映画館から始まり一般家庭のホームシアターでも普及している、「5.1ch」(スピーカーが正面、前方左右、後方左右の5本と低音の1本)があり、チャンネルが2から5になっている。5.1chはステレオよりも立体的で臨場感がある。「ハイレゾ」と呼ばれるCDを超える情報量の高音質音源も話題になっている。また、媒体もここで説明してきたCDからダウンロード、更にストリーミングへと変わっている。様々な技術進歩とその普及があるが、録音エンジニアの仕事はここで説明してきたことを基本に、このような技術進歩が加わり変わってきている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 マイク、調整卓(ミキシングコンソール)、録音機、音楽編集ソフト、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

音楽ソフトの録音エンジニアの多くが、東京・大阪・神奈川等に集中する録音スタジオに所属している。また、レコード会社に所属する録音エンジニア、フリーで活動するエンジニアもいる。契約社員としてレコード会社に所属するケースも多い。男性が多いが、女性も増えている。
 録音スタジオは土日祝日に関係なく稼動しており、作業が夜間までかかることも多く、勤務時間は不規則で長時間になることがある。
 映像ソフトの録音エンジニアは放送局や映像プロダクションに所属しているか、独立してフリーランスで作品単位の契約で仕事をしていることが多い。労働時間は撮影スケジュールが優先されるため、不規則になりがちである。

録音エンジニアの年収

録音エンジニアの平均年収は471万円(令和7年賃金構造基本統計調査「製図その他生産関連・生産類似作業従事者」・全国)。中央値の目安は438万円、年収レンジは331〜786万円、上位10%は681万円です。

平均年収
471万円
中央値(目安)
438万円
最低年収の目安
331万円
未経験・20代前半
上位10%
681万円
最高年収の目安
786万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,217円
短時間労働者 1,677円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
27.1万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の録音エンジニアの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

録音エンジニアの時給2,217円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
366万円
30代
431万円
40代
487万円
50代
537万円

平均年収と平均年齢(41.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
355万円
1〜3年
393万円
3〜5年
432万円
5〜10年
482万円
10年以上
541万円

雇用形態別の年収推定

正社員 471万円パート・アルバイト 198万円フリーランス・自営 494万円契約社員・派遣社員 367万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年462万円———
2022年450万円———
2023年452万円—0.92倍25.7万円
2024年454万円—0.89倍26.3万円
2025年471万円—0.86倍27.1万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

録音エンジニアの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在471万円 → 3年後 494万円 → 5年後 510万円 → 10年後 553万円(10年後の予想レンジ 475〜642万円)。年率の伸びは+1.6%と見ています。

471万円
現在
2026年
494万円
3年後
2029年
456〜538万円
510万円
5年後
2031年
460〜568万円
553万円
10年後
2036年
475〜642万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.17%求人賃金の勢い +0.43%AIの影響 -0.45%合計 +1.6%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

録音エンジニアの将来性スコア

40/100
★★☆☆☆
低め・全職業で458位
AI耐性
35点
参入障壁
76点
年収水準
43点
求人需要
33点
賃金の勢い
47点
人手不足(平均年齢)
21点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

録音エンジニアのAI代替リスク

65%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中402位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

録音エンジニアの求人需要

有効求人倍率
0.86倍
全職業で365位
求人需要
低い
36/100
求人賃金(月額)
27.1万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.5歳
労働時間
165時間/月
5年後の求人数
+1.7%
推定
10年後の求人数
+3.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:音響エンジニア(サウンドエンジニア)の年収・将来性

録音エンジニアに当たるアメリカの職業「音響エンジニア(サウンドエンジニア)」(米国の職業分類 27-4014)の年収の中央値は約1,150万円($73,130・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収471万円の2.4倍です。

日本:録音エンジニアアメリカ:音響エンジニア(サウンドエンジニア)
年収(日本=平均・米国=中央値)471万円1,150万円
$73,130
上位10%681万円2,160万円
$137,370
10年後の予想年収553万円1,480万円
$94,100
将来性スコア4039
AI代替リスク65% 高い53% 中程度
求人需要求人倍率 0.86倍雇用の増減予測 −3.1%
2025–35・BLS
就業者数—1.3万人
時給(平均)2,217円
最低賃金の1.9倍
6,133円
$39.00
連邦最低賃金の5.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—職業訓練の修了証(学位なし)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

録音エンジニアは国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、録音エンジニアだけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

録音エンジニアに必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.4
説明力
4.9
設置と設定
4.7
読解力
4.7
クオリティチェック
4.6
道具、機器、設備の選択
4.6
操作と制御
4.3
故障等の原因特定
4.3

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

芸術
3.5
コミュニケーションとメディア
2.6
コンピュータと電子工学
2.2
通信技術
1.9
日本語の語彙・文法
1.6
顧客サービス・対人サービス
1.5
外国語の語彙・文法
1.4
心理学
1.4

仕事の中身(よく行う活動)

クオリティを判断する創造的に考える仕事に関連する知識を更新し、活用するスケジュールを作成する仕事を整理、計画する、優先順序を決める組織外の人々とコミュニケーションを取る意思決定と問題解決を行う情報やデータを処理する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

録音エンジニアになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般的には、専門学校の音響芸術科、放送芸術科、録音技術科などを卒業後、録音スタジオにアシスタントとして採用されるか、録音エンジニアの派遣会社に所属してレコード会社やレンタルスタジオに派遣されることが多い。また、大学で電子工学、音響工学、芸術学、音楽学などを専攻し、レコード会社に採用される場合もある。
 サウンドレコーディング技術認定試験等日本音楽スタジオ協会の認定資格があり、技術の証明になる。録音エンジニアには、主に調整卓を使って音を仕上げるレコーディング・エンジニアとそれ以外のアシスタント・エンジニアがいる。はじめは、主にマイクのセッティングや録音機の操作などを行うアシスタント・エンジニアとして働きながら、感性を養い、自分独自の音を磨き、レコーディング・エンジニアとして評価される機会を待つ。
 音楽が好きであることに加えて、機材を修理する技術、手先の器用さも必要となる。また、譜面が読めることが望ましい。映像ソフトの録音エンジニアは、映像に対する感性も重要である。
 いずれの録音エンジニアも、歌手、演奏家、俳優、ディレクター、作曲家など様々な人との共同作業が基本となり、対人関係の能力が重要となる。また、歌手や演奏家、俳優のスケジュールが優先され、不規則なスケジュールになることもあり、体力や自己管理も必要となる。

録音エンジニアのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「製図その他生産関連・生産類似作業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「59 生産関連・生産類似作業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。