ブロックチェーン・エンジニア

職業分類:02_009-01 信頼度 ★★★★★

ブロックチェーンを活用したシステムやアプリケーションの設計や開発、またブロックチェーンの運用や管理を行う。

平均年収
578万円
レンジ 391〜1,001万円
最高年収の目安
1,001万円
上位10% 860万円
5年後の予想年収
649万円推定
2031年
10年後の予想年収
729万円推定
627〜846万円
将来性
43/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
—
—
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.45倍

仕事内容

ブロックチェーンを活用したシステムやアプリケーションの設計や開発、また運用や管理を行う。ブロックチェーンとはネット上の仮想通貨を始めとする様々な取引をブロックとしてまとめ、そのブロックを一連のチェーンとし、それを多くのコンピュータ(ノード)で情報を共有することによって、改ざんが行えないようにする仕組みである(「分散型台帳」とも呼ばれる)。それまでは厳重に管理されたサーバで取引を一元管理し、それによって取引を保証していたが、ブロックチェーンによりノードによって相互に検証を行ない、一連のつながったチェーンが形成されることから、改ざんができず、取引内容が保証される。
 ブロックチェーンの技術はBitcoinなどの仮想通貨(暗号資産)で用いられているが、NFT(非代替性トークン)によるデジタルアートやゲームアイテムの所有証明、食料品の流通経路や二酸化炭素取引の証明、診療記録の証明、電子投票、等々に活用が広がることが期待されている。インターネットはもっぱら情報を提供するWeb1.0、情報を相互に提供するWeb2.0と発展してきた。これに続くWeb3.0では、価値(仮想通貨、デジタルアート、等々)の取引をネットで行うため、ブロックチェーンはそれを支える重要な技術となっている。
 ブロックチェーン・エンジニアの具体的な仕事としては、まず、スマートコントラクトの開発がある。ブロックチェーンの各プラットフォーム上で動くプログラム(スマートコントラクト)を開発言語によって作成する。もう一つの仕事として、分散型アプリケーション(DApps)の開発がある。スマートコントラクトと連携したユーザーが利用するアプリケーションの開発を行う。それ以外に、ブロックチェーンでのシステムの設計や構築を行うこともあり、既存のネットワークを用いてシステムを設計、構築したり、独自のブロックチェーン上にシステムを設計、構築したりする。また、ブロックチェーンを活用したシステムの監視や管理を行ったり、ブロックチェーンに関するコンサルティングを行うこともある。
 開発ではどのようなシステムを構築するかの検討から始める。もしシステム開発においてブロックチェーンを利用する必要がない場合は、ブロックチェーンを使わない開発に進むことになる。
 開発では開発リーダー、エンジニア、プログラマーなど、4~6人で開発することが多い。開発では定期的にミーティングを行うが、リモートで開発に参加することもある。開発では情報共有や進捗管理にコラボレーション・ツール(Slack他)が用いられる。
 開発に用いられる言語や環境等は他のシステム開発と変わらない。情報の改ざん防止にブロックチェーンが適していればブロックチェーンの技術が利用され、開発が進められる。

<就業希望者へのメッセージ>
 よくもわるくも新しい技術です。自身の行動に応じて動くもののサイズが大きい印象です。多少大げさに言うと歴史が変わるタイミングに立ち会える回数が多いです。歴史が浅いがゆえに可能性が大きいので、普及していく過程に貢献できたらいいと思います。(就業者 20代)
 変化が速く奥行きが深い領域です。技術のキャッチアップは大変で常に勉強が必要ですがそれに見合ったやりがいがあります。ブロックチェーンの技術で解決できる社会問題は多いと思います。(就業者 50代)

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 開発言語、開発環境、コラボレーションツール(Slack他) 、パソコン、スマートフォン

労働条件の特徴

ブロックチェーンを用いた開発を専門的に行う会社(ベンチャー企業)に勤めていたり、大手IT企業でブロックチェーン開発担当になって働いている。専門的な会社では人の移動が比較的多く、会社を渡り歩いて開発を続けている人がいる。特定の会社に属さず、複数の開発に携わる人もいる。開発実績を積み自分で会社を始める人もいる。
 リモートワークが定着しており、遠方から開発に参加していたり、中にはオフショアとして海外から開発を行っている人もいる。
 就業者は男性がほとんどであり、年齢としては、40歳代前後のベテランと大学院生等がインターンとして働いている場合が多い。
 開発によって得られる利益とともに仮想通貨の運用で利益を上げている会社もある。このような場合、ブロックチェーン・エンジニアは運用について相談にのったり、システム面から問題がないか確認を求められる。
 ブロックチェーンは世間から注目され、開発が盛んな時期と、開発がやや下火になる時期がある。社会に広く定着するためにはこれからも処理速度や稼働の安定性など、様々な技術革新が必要であるが、価値の取引が行われるWeb3.0を支える重要な技術である。また、今後、AI(人工知能)が価値(仮想通貨、株式等)を扱うようになると、その取引をトレースしたり、価値を保証するためにもブロックチェーンの技術が必要となる。現在の技術的な問題点は少しずつ解決され、ブロックチェーンは広がっていくと考えられる。今日、話題になっている価格が安定したステーブルコインが広がると、ブロックチェーンが一気に普及するとも考えられる。

ブロックチェーン・エンジニアの年収

ブロックチェーン・エンジニアの平均年収は578万円(令和7年賃金構造基本統計調査「ソフトウェア作成者」・全国)。中央値の目安は538万円、年収レンジは391〜1,001万円、上位10%は860万円です。

平均年収
578万円
中央値(目安)
538万円
最低年収の目安
391万円
未経験・20代前半
上位10%
860万円
最高年収の目安
1,001万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,819円
短時間労働者 2,129円
最低賃金との比
2.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代のブロックチェーン・エンジニアの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

ブロックチェーン・エンジニアの時給2,819円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
465万円
30代
557万円
40代
636万円
50代
708万円

平均年収と平均年齢(37.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
429万円
1〜3年
479万円
3〜5年
529万円
5〜10年
593万円
10年以上
668万円

雇用形態別の年収推定

正社員 578万円パート・アルバイト 243万円フリーランス・自営 607万円契約社員・派遣社員 451万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年523万円———
2022年550万円———
2023年558万円—1.53倍33万円
2024年574万円—1.53倍33.7万円
2025年578万円—1.45倍34.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

ブロックチェーン・エンジニアの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在578万円 → 3年後 620万円 → 5年後 649万円 → 10年後 729万円(10年後の予想レンジ 627〜846万円)。年率の伸びは+2.3%と見ています。

578万円
現在
2026年
620万円
3年後
2029年
572〜675万円
649万円
5年後
2031年
585〜723万円
729万円
10年後
2036年
627〜846万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.12%求人賃金の勢い +0.41%合計 +2.3%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

ブロックチェーン・エンジニアの将来性スコア

43/100
★★☆☆☆
低め・全職業で417位
年収水準
65点
求人需要
47点
賃金の勢い
39点
人手不足(平均年齢)
2点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

ブロックチェーン・エンジニアのAI代替リスク

計算中です。

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

ブロックチェーン・エンジニアの求人需要

有効求人倍率
1.45倍
全職業で280位
求人需要
ふつう
45/100
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
37.1歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+6.4%
推定
10年後の求人数
+11.5%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

ブロックチェーン・エンジニアに必要なスキル・資格

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

ブロックチェーン・エンジニアになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

ブロックチェーンの基本的な仕組みが論文によって提案されたのが2008年であり、2009年にブロックチェーンを活用したBitcoinが登場している。このように最近の技術のため、現在、ブロックチェーン・エンジニアとして活躍している人は、それまで他のシステム開発等に携わっていた人という人が多い。最近は、大学生、大学院生がインターンシップなどを経験し、ブロックチェーン・エンジニアとなることも増えている。
 入職にあたって、特定の資格等は必要とされないが、他のシステム開発等に携わっていた人がブロックチェーンに興味を持ち、ブロックチェーン・エンジニアになることが多い。学卒者では大学等でコンピュータ関係を学んできた者が、長期インターンとしてブロックチェーンの開発に携わり、その後、その会社に採用されることも少なくない。ブロックチェーンなどの新しい技術に興味があり、学生時代から開発を行い、自分でスキルを身に着け、実力が認められて開発に参加したり、開発を任されることもある。大手IT企業にエンジニアとして新卒採用され、その中からブロックチェーンの開発担当となることもある。
 ブロックチェーンの技術は公開されており、そのような情報を自分で学び、開発経験を積んでいく。最初は部分的な小規模の開発を任され、2、3年経つと第一線で活躍するエンジニアになる。興味を持って自発的に知識を吸収していくことが求められ、開発はチームで行うことからチームワークも求められる。
 技術は日々、新しくなっており、ブロックチェーンの大規模な集まりに対面で参加し、新しい技術を吸収する。ネットからの情報収集も重要であるが、国内外で年に何回か開催され、数千人集まるコンベンション等に対面で参加することが多い。
 開発の中で、金融商品取引法、資金決済法、景品表示法などが関係することがあり、会社として開発の途中で弁護士に相談することもある。暗号資産を扱っている会社では、セキュリティに細心の注意を払っている。セキュリティに問題があったり、不注意な行動があると会社の多額の暗号資産が失われることになる。

ブロックチェーン・エンジニアのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「ソフトウェア作成者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「10 情報処理・通信技術者」)(e-Stat、2026/10/31取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2025。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。