水族館飼育員

職業分類:11_066-04 信頼度 ★★★☆☆

別名:水族館飼育係(魚介類)

水族館において魚類や海獣類などを中心とする水生生物を飼育し、餌を与えたり水槽の掃除などを行う。

平均年収
361万円
レンジ 260〜588万円
最高年収の目安
588万円
上位10% 512万円
5年後の予想年収
398万円推定
2031年
10年後の予想年収
440万円推定
378〜510万円
将来性
41/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
47%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 1.22倍

仕事内容

水族館において魚類や海獣類などを中心とする水生生物を飼育し、餌を与えたり水槽の掃除などを行う。
 水族館飼育員の一日は、開館前に展示動物がいる水槽や予備水槽を巡回し、病気の兆候を示す魚や産卵行動の有無などを確認するなど、水槽の生物の観察から始まる。新人の飼育員にとっては、この時間は先輩職員のアドバイスを受けられる貴重な機会でもあり、それがすむと裏の飼育スペース(キーパースペース)などへ移動し、その日の作業に移る。
 水生生物の多くは水中にわずかに溶けている酸素をえらで呼吸し、水中に糞も尿もするため、水質管理が水生生物の飼育で最も重要な要素となる。水質管理は、水を浄化するろ過槽や水温を調節する熱交換機、更に殺菌や色成分の分解のためのオゾン装置などで構成された循環システムによって行われている。それらの設備装置が適切に作動しているかを点検、確認して、飼育水槽を常に清潔にし、生物の量、組み合わせともバランスよく保つようにしなければならない。
 また、水族館では食性の異なる生物を多種展示しているため、飼育員は、種別の食性に合わせた餌を調理準備し、給餌に際しては各個体に行き渡るようにすることに多くの時間を費やしている。水質悪化を招くので、残り餌のないようにする注意が必要である。
 この他、飼育スペースの清掃、水槽清掃、展示替えも日常的な業務で、水生生物を採集したり繁殖させたり、種の査定をしたり、展示の工夫、プランクトンの培養、イルカやアシカのショーをするといった仕事をする場合もある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 ろ過槽、熱交換機、オゾン装置、飼育水槽、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

労働条件の特徴

飼育員の業務は生物飼育が中心であるが、施設の目的がレクリエーションや環境学習等であるため、飼育員の勤務形態は各施設の利用者サービスの状況に合わせることになる。生物が病気になるなどの不規則性に加えて、時期によっては観覧時間の延長など観覧者サービスの拡充による不規則勤務が加わるため、交替制をとるところが多い。また、季節により利用者数が変動する。土日祝日、ゴールデンウイークを中心とした4、5月、夏休みの8月などに休みがとりにくくなる。夜間見回りのため、宿直勤務をする水族館もある。女性の水族館飼育員は増加傾向にある。

水族館飼育員の年収

水族館飼育員の平均年収は361万円(令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」・全国)。中央値の目安は335万円、年収レンジは260〜588万円、上位10%は512万円です。

平均年収
361万円
中央値(目安)
335万円
最低年収の目安
260万円
未経験・20代前半
上位10%
512万円
最高年収の目安
588万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,708円
短時間労働者 1,225円
最低賃金との比
1.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.4万円

あなたの年収は、同じ年代の水族館飼育員の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

水族館飼育員の時給1,708円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
267万円
30代
310万円
40代
346万円
50代
377万円

平均年収と平均年齢(49.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
274万円
1〜3年
303万円
3〜5年
332万円
5〜10年
369万円
10年以上
413万円

雇用形態別の年収推定

正社員 361万円パート・アルバイト 152万円フリーランス・自営 379万円契約社員・派遣社員 281万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年344万円———
2022年361万円———
2023年374万円—1.25倍23.4万円
2024年352万円—1.20倍23.5万円
2025年361万円—1.22倍23.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

水族館飼育員の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在361万円 → 3年後 383万円 → 5年後 398万円 → 10年後 440万円(10年後の予想レンジ 378〜510万円)。年率の伸びは+2.0%と見ています。

361万円
現在
2026年
383万円
3年後
2029年
353〜417万円
398万円
5年後
2031年
359〜444万円
440万円
10年後
2036年
378〜510万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.01%求人賃金の勢い -0.03%AIの影響 +0.02%退職による人手不足 +0.2%合計 +2.0%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

水族館飼育員の将来性スコア

41/100
★★☆☆☆
低め・全職業で441位
AI耐性
53点
参入障壁
62点
年収水準
6点
求人需要
42点
賃金の勢い
5点
人手不足(平均年齢)
91点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

水族館飼育員のAI代替リスク

47%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中275位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

水族館飼育員の求人需要

有効求人倍率
1.22倍
全職業で315位
求人需要
低い
34/100
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.4万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
49.1歳
労働時間
167時間/月
5年後の求人数
+4.9%
推定
10年後の求人数
+8.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:動物の世話係(ペットシッター・飼育員)の年収・将来性

水族館飼育員に当たるアメリカの職業「動物の世話係(ペットシッター・飼育員)」(米国の職業分類 39-2021)の年収の中央値は約556万円($35,360・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収361万円の1.5倍です。

日本:水族館飼育員アメリカ:動物の世話係(ペットシッター・飼育員)
年収(日本=平均・米国=中央値)361万円556万円
$35,360
上位10%512万円787万円
$50,060
10年後の予想年収440万円785万円
$49,900
将来性スコア4165
AI代替リスク47% 中程度27% 低い
求人需要求人倍率 1.22倍雇用の増減予測 +12.1%
2025–35・BLS
就業者数—26.7万人
時給(平均)1,708円
最低賃金の1.5倍
2,673円
$17.00
連邦最低賃金の2.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:農林漁業の平均月収を国別に比べる

水族館飼育員は国際標準職業分類で「農林漁業」に入ります。130か国・地域の農林漁業の平均月収を円に直すと、日本は月26.8万円で29位、1位はアイスランドの月153万円です。アメリカは月56.1万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は27位です。

1. アイスランド
153万円
2. デンマーク
84.9万円
3. ベルギー
81万円
4. スイス
78.8万円
5. ルクセンブルク
72.9万円
9. ノルウェー
58.4万円
10. アメリカ
56.1万円
11. フランス
54.5万円
13. ドイツ
52.2万円
18. イギリス
44.6万円
23. 韓国
34万円
29. 日本
26.8万円

「農林漁業」全体の平均で、水族館飼育員だけの値ではありません(農業・林業・漁業・畜産の仕事。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は30.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。農林漁業の世界ランキングを全部見る →

水族館飼育員に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
4.0
説明力
3.9
文章力
3.8
傾聴力
3.8
他者の反応の理解
3.7
指導
3.6
他者との調整
3.5
計器監視
3.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

顧客サービス・対人サービス
2.3
人事労務管理
2.2
生物学
2.2
事務処理
2.2
販売・マーケティング
2.1
農業・畜産業
2.0
設計
2.0
機械
2.0

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

水族館飼育員になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、仕事には水生生物の知識などが必要とされ、求人は水産生物学、水質学、養殖学、魚病学などのカリキュラムがある大学の水産学部や水産高校に出されることが多い。水族館の飼育員は、水族館が新設・開館する時に一度に採用される。そのほか欠員補充などで募集がある。毎年水族館の新規開設があるわけではなく、採用試験には多くの応募があり、競争率は高い。
 公立の水族館が新規採用する場合は、自治体の人事委員会が行う一般採用試験による場合と水族館を所管する部局の独自の試験による場合とがある。一般採用試験では、その自治体の定数に見合った数を職種別に採用するため、希望の職場に配置されるとは限らない。新設の私立水族館の場合も試験による採用が一般的である。潜水士や学芸員などの資格があると有利な場合もある。

水族館飼育員のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「48 漁業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。