犬訓練士

職業分類:03_020-99 信頼度 ★★★☆☆

犬の特性や嗅覚などの能力を活用するために専門的な訓練を行うほか、家庭用の犬のしつけも行う。

平均年収
583万円
レンジ 393〜1,011万円
最高年収の目安
1,011万円
上位10% 868万円
5年後の予想年収
678万円推定
2031年
10年後の予想年収
787万円推定
677〜914万円
将来性
68/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
0%
非常に低い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.77倍

仕事内容

警察犬、盲導犬、災害救助犬、空港などにいる麻薬捜査犬や、ガス漏れを嗅ぎつけたり、ガードマンの代わりをする犬など、犬はさまざまな分野で活躍している。犬の特性や嗅覚などの能力を活用するために専門的な訓練を行うほか、普通の家庭用の犬のしつけも行う。
 「訓練」には、訓練所が犬を預かる場合と飼主のもとへ出張訓練に出かける場合があるが、本格的なしつけや教育をするには、訓練所で預かって基本から応用までの訓練を行うのが一般的である。まず、犬と親和を図りながら「座れ」や「伏せ」といった服従を主とする基本訓練を行う。
 普通の家庭用の犬はこの単純なしつけで十分であるが、専門的な仕事を担うためにはさらなる訓練が必要となる。
 警察犬の場合は「臭気選別」と「足跡追及」などの特殊能力を習得するための応用訓練を行う。警察犬はシェパードなどが多く、臭いから犯人を追跡する訓練や、犯罪現場に犯人が残した物品の臭いと容疑者の臭いとを選別する訓練の他、施設の警護などの訓練を行う。
 盲導犬はラブラドルレトリーバーなどが多く、生後12ヶ月から訓練を始め、障害物をよけること、交差点で止まること、階段の昇降など、視覚障害者を誘導する方法を教える。最後に盲導犬としての適性を判断し、視覚障害者との共同訓練を行う。
 災害救助犬、麻薬捜査犬等についても、それぞれ仕事の内容に応じて専門的な訓練が行われる。また、身体障害者の生活を助ける「介助犬」や「聴導犬」も普及してきており、犬訓練士の仕事は広がっている。
 訓練期間中は、給餌、排便の処理をはじめとする日常の健康管理も行う。飼い主に、犬の状態や訓練の内容、進み具合などを説明し、犬の飼い方などを指導することもある。
 犬の訓練技術が最も明確に評価されるのが、警察が実施している嘱託警察犬の審査である。嘱託警察犬制度とは、各道府県警察が民間で飼育している警察犬を指定して、犯罪捜査などに協力を求める制度である。各道府県では、毎年1~2回、嘱託の審査会を実施しており、訓練した犬がこれに合格すると一人前の訓練士として認められる。この他にも、各種団体が開催する訓練競技会があり、これらに出場して犬がよい成績をあげられるよう訓練することも大切な仕事である。

労働条件の特徴

訓練士には、住込みの見習訓練士、住込み訓練士、訓練所をかまえている訓練士、訓練所は持たないが独立して出張訓練などを行う訓練士の4つの類型がある。
 訓練所は年中無休で、休日は当番制が一般的である。展覧会や競技会の開催は日曜日が多くなっている。

犬訓練士の年収

犬訓練士の平均年収は583万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない専門的職業従事者」・全国)。中央値の目安は542万円、年収レンジは393〜1,011万円、上位10%は868万円です。

平均年収
583万円
中央値(目安)
542万円
最低年収の目安
393万円
未経験・20代前半
上位10%
868万円
最高年収の目安
1,011万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,876円
短時間労働者 2,086円
最低賃金との比
2.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
25.7万円
前年度比 +1.2万円

あなたの年収は、同じ年代の犬訓練士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

犬訓練士の時給2,876円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
441万円
30代
528万円
40代
604万円
50代
672万円

平均年収と平均年齢(41.7歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
433万円
1〜3年
483万円
3〜5年
533万円
5〜10年
598万円
10年以上
674万円

雇用形態別の年収推定

正社員 583万円パート・アルバイト 245万円フリーランス・自営 612万円契約社員・派遣社員 455万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年584万円———
2022年580万円———
2023年551万円—0.92倍23.8万円
2024年591万円—0.81倍24.5万円
2025年583万円—0.77倍25.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

犬訓練士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在583万円 → 3年後 638万円 → 5年後 678万円 → 10年後 787万円(10年後の予想レンジ 677〜914万円)。年率の伸びは+3.0%と見ています。

583万円
現在
2026年
638万円
3年後
2029年
589〜695万円
678万円
5年後
2031年
611〜755万円
787万円
10年後
2036年
677〜914万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.21%求人賃金の勢い +1.08%AIの影響 +0.38%合計 +3.0%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

犬訓練士の将来性スコア

68/100
★★★☆☆
高い・全職業で37位
AI耐性
100点
参入障壁
89点
年収水準
71点
求人需要
28点
賃金の勢い
93点
人手不足(平均年齢)
29点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

犬訓練士のAI代替リスク

0%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中1位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

犬訓練士の求人需要

有効求人倍率
0.77倍
全職業で375位
求人需要
ふつう
43/100
求人賃金(月額)
25.7万円
前年度比 +1.2万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.7歳
労働時間
158時間/月
5年後の求人数
+12.5%
推定
10年後の求人数
+22.5%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:動物トレーナーの年収・将来性

犬訓練士に当たるアメリカの職業「動物トレーナー」(米国の職業分類 39-2011)の年収の中央値は約629万円($39,990・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収583万円の1.1倍です。

日本:犬訓練士アメリカ:動物トレーナー
年収(日本=平均・米国=中央値)583万円629万円
$39,990
上位10%868万円1,187万円
$75,490
10年後の予想年収787万円870万円
$55,300
将来性スコア6865
AI代替リスク0% 非常に低い13% 非常に低い
求人需要求人倍率 0.77倍雇用の増減予測 +4.2%
2025–35・BLS
就業者数—1.9万人
時給(平均)2,876円
最低賃金の2.4倍
3,460円
$22.00
連邦最低賃金の3.0倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

犬訓練士は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、犬訓練士だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

犬訓練士に必要なスキル・資格

必要スキル

指導
5.2
傾聴力
5.0
説得
5.0
説明力
5.0
他者の反応の理解
4.9
交渉
4.5
対人援助サービス
4.4
学習方法の選択・実践
4.3

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

心理学
3.3
顧客サービス・対人サービス
2.9
教育訓練
2.8
セラピーとカウンセリング
2.5
生物学
2.5
社会学
2.1
販売・マーケティング
1.7
コミュニケーションとメディア
1.7

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

犬訓練士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

犬の訓練士になるには、日本警察犬協会、ジャパンケネルクラブ、日本シェパード犬登録協会、日本盲導犬協会、日本聴導犬協会が実施している所定の試験に合格して、訓練士の資格を取得する必要がある。
 まず見習として訓練所に入って技術を身につけ、資格を取得後、訓練士として訓練所で働く。その後は、独立・開業する場合もある。
 盲導犬訓練士の場合は、国家公安委員会が指定する訓練施設で研修を受け、盲導犬訓練施設に採用されることが必要である。聴導犬訓練士あるいは介助犬訓練士の場合は、指定訓練施設で研修を受け、聴導犬又は介助犬の訓練施設に採用されることが必要である。
 犬が好きというだけでは務まらず、犬を指示通りに動かすことができる技能や根気、飼い犬を預かる責任感、一定の体力が求められる。

犬訓練士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない専門的職業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「24 その他の専門的職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。