和菓子製造、和菓子職人
別名:せんべい製造工、大福製造工、どらやき製造工、もなか製造工、ようかん製造工、和菓子製造工
和菓子店で各種の和菓子を製造する。
仕事内容
和菓子の種類は、含まれる水分量によって、「生菓子」と「半生菓子」、「干菓子」に分けられる。「生菓子」には、大福やおはぎなどの餅もの、まんじゅうなどの蒸し物、ぎゅうひなどの練り物、どら焼きやカステラなどの焼き物(平鍋物)など、「半生菓子」には、石衣などのあん物、最中などのおか物、桃山などの焼き物、羊かんなどの流し物がある。また、「干菓子」には、落がんなどの打ち物、塩がまなどの押し物、おこしなどの掛け物、小麦せんべいなどの焼き物、有平糖などのあめ物がある。
和菓子の代表である「まんじゅう」を作る場合は、まず材料選びから始める。製品の風味やよしあしは、材料の影響を大きく受ける。あんを作るには、材料となる小豆などをよく洗ってから水で炊き、柔らかくなってから砂糖など甘味料を加えて練る。できあがったあんを、米の粉や小麦粉、山芋などで作った生地に包み込んで形を作り、焼いたり蒸したりして仕上げる。あんにごまやみそを使ったり、生地にきな粉を使ったりなど、材料を変えることによって、いくつもの種類のまんじゅうを作り分けることができる。
和菓子の中には大規模な工場の機械化された設備の中で生産されているものもある。しかし、多くの和菓子店ではその営業規模に応じて機械を導入するとともに手造りのよさを生かして製造しており、製品の仕上げでは職人の技術、感性、創造性などが重要となる。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
調理道具(包丁、ガスコンロ等)
主なタスク
- 原材料や生地、出来上がった商品に異常や異物がないか、目視や機械を使って確認する。(実施率 1%)
- 出来上がった菓子を手作業や機械で包装し、梱包する。(実施率 1%)
- 焼いたり、せいろで蒸したりして加熱する。(実施率 1%)
- 小豆を鍋で炊いて、調味をする。(実施率 1%)
- 餡の練り込みを手作業や機械で行う。(実施率 1%)
- もち米を炊飯器で炊く、またはせいろで蒸す。(実施率 1%)
- 生地や生地で餡を包んだものを成形する。(実施率 1%)
- 材料を計量する。(実施率 1%)
- 材料を洗ったり、水に漬けたりするなど準備をする。(実施率 1%)
- 米の粉や小麦粉、山芋を練って生地を作る。(実施率 1%)
- 成形した菓子に飾りをつける。(実施率 1%)
- 製造工程や製法を記録するために、書類を作成したり写真を撮ったりする。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
労働条件、休日、給与などは勤務する企業や店舗により大きく異なる。労働時間は、基本的には9時~17時までであるが、早朝に仕込みを行う場合もあり、そうした場合は交替制などが採用されていることが多い。また、繁忙期や注文の多いときには残業もある。
和菓子は季節との関係が深く、年中行事や地域習慣と密着していること、植物性の材料を使った健康的な菓子であることなどから、日本人の食生活の中に定着しており、今後も一定の需要があるものと見込まれる。
和菓子製造、和菓子職人の年収
和菓子製造、和菓子職人の平均年収は397万円(令和7年賃金構造基本統計調査「食料品・飲料・たばこ製造従事者」・全国)。中央値の目安は369万円、年収レンジは286〜647万円、上位10%は563万円です。
あなたの年収は、同じ年代の和菓子製造、和菓子職人の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
和菓子製造、和菓子職人の時給1,847円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.6倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(43.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
求人賃金(月額)の推移
ハローワークの求人票の平均(職業安定業務統計・全国)。最新 2025年10月:22.7万円(前年同月比 +1.1万円)
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 341万円 | — | — | — |
| 2022年 | 345万円 | — | — | — |
| 2023年 | 342万円 | — | 1.96倍 | 20.9万円 |
| 2024年 | 366万円 | — | 1.78倍 | 21.7万円 |
| 2025年 | 397万円 | 122.7万人 | 1.67倍 | 22.4万円 |
和菓子製造、和菓子職人の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在397万円 → 3年後 430万円 → 5年後 454万円 → 10年後 519万円(10年後の予想レンジ 447〜603万円)。年率の伸びは+2.7%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
和菓子製造、和菓子職人の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
和菓子製造、和菓子職人のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
和菓子製造、和菓子職人の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:パン職人の年収・将来性
和菓子製造、和菓子職人に当たるアメリカの職業「パン職人」(米国の職業分類 51-3011)の年収の中央値は約584万円($37,160・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収397万円の1.5倍です。
| 日本:和菓子製造、和菓子職人 | アメリカ:パン職人 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 397万円 | 584万円 $37,160 |
| 上位10% | 563万円 | 771万円 $49,020 |
| 10年後の予想年収 | 519万円 | 797万円 $50,700 |
| 将来性スコア | 51 | 55 |
| AI代替リスク | 24% 低い | 38% 低い |
| 求人需要 | 求人倍率 1.67倍 | 雇用の増減予測 +5.5% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | 122.7万人 | 23.6万人 |
| 時給(平均) | 1,847円 最低賃金の1.6倍 | 2,830円 $18.00 連邦最低賃金の2.5倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 学歴不問 |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技能工の平均月収を国別に比べる
和菓子製造、和菓子職人は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。
「技能工」全体の平均で、和菓子製造、和菓子職人だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →
和菓子製造、和菓子職人に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
和菓子製造、和菓子職人になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
和菓子職人となる上で、大切なことは和菓子を作る技術を習得することだが、和菓子は種類が多いため、多くの経験を積んで技能を身につけることが必要となる。
取得すると有利な資格として厚生労働省の「製菓衛生師」や「菓子製造技能士」がある。製菓衛生師の有資格者は食品衛生協会主催の講習会を受講しなくても食品衛生責任者になることができる。
また、食品衛生に関する知識、原材料の特性やその生かし方、製菓理論、販売との関わり、経営的知識などが必要とされる。
和菓子に興味を持つことはもちろん、味覚を知る、デザイン、色彩、装飾など美的感覚を磨くことも必要で、常に幅広い知識の吸収に力を注ぐことが大切である。
経験を積んでいく中で責任者や工場長という指導的立場になっていくが、独立開業を目指す場合には、何軒かの店を経験して多様な技術習得を行う場合もある。
和菓子製造、和菓子職人のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。