治験コーディネーター

職業分類:04_027-99 信頼度 ★★★★☆

別名:治験コーディネーター(CRC)

治験が円滑に行われるよう準備、調整、運営の支援を行う。

平均年収
454万円
レンジ 321〜754万円
最高年収の目安
754万円
上位10% 654万円
5年後の予想年収
498万円推定
2031年
10年後の予想年収
546万円推定
470〜634万円
将来性
41/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
73%
高い
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

治験が円滑に行われるよう準備、調整、運営の支援を行う。
 治験とは医薬品等が人の体に有効で安全であることを立証し、承認申請するための臨床試験のことである。治験がスムーズに行われるよう、治験参加者をサポートしたり、関係者のスケジュールを調整したりする。CRC(Clinical Research Coordinator)とも呼ばれる。
 基本的な仕事としては、治験が始まる前の事前準備、実際の治験が始まってからの業務、治験の結果報告という3段階に分けられる。一つの治験を実施するためには病院内で様々な部門、医師や看護師などへの説明やスケジュールの調整、具体的な作業の依頼が必要になる。治験がスムーズに行われるためには、治験コーディネーターの調整が不可欠である。また、治験に参加する患者がとまどったり、服薬の方法を誤ったりすることのないよう、わかりやすい説明や間違えないようにする工夫が必要となる。
 具体的な仕事としては、まず、治験の実施計画書を読み、製薬会社が行う医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師、病院の治験事務局への説明会に参加する。製薬会社から医薬品や検査キットを受け取り、被験者が来院するときの準備をする。治験の実施計画書に基づき、被験者の募集とスクリーニングを行う。被験者に渡す治験の説明や同意書を作成し、医師が被験者に説明する際、同席する。医師と患者が決める診察の日時、投薬や検査の日時などの予定表を作成する。医師の診察に同席し、服薬状況、有害事象などを記録する。医師の確認も得ながら、製薬会社に報告する症例報告書を作成する。有害事象が生じた場合、経緯や関係すると考えられる情報から報告書を作成し、製薬会社と病院に提出する。治験が終了したら、治験終了の報告書を作成し、製薬会社と病院に提出する。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先はSMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)や医療機関(病院等)である。
 SMOの治験コーディネーターは正社員の場合もあるが、嘱託や非常勤などのこともある。
 賃金は所属するSMOの規定による。医療機関(病院)の治験コーディネーターは看護師、薬剤師、臨床検査技師等が行っていることが多く、その医療資格に基づく給与となっている。
 夜勤はなく、日勤である。残業は少ないが、診療時間後に医師との打合せなどが入ることがある。また、治験によっては被験者の就業時間後の夕方等に対応することもある。
 専任の治験コーディネーターは全国で数千人程度とみられる。治験には必要な人材であり一定の需要がある。

治験コーディネーターの年収

治験コーディネーターの平均年収は454万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」・全国)。中央値の目安は422万円、年収レンジは321〜754万円、上位10%は654万円です。

平均年収
454万円
中央値(目安)
422万円
最低年収の目安
321万円
未経験・20代前半
上位10%
654万円
最高年収の目安
754万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,266円
短時間労働者 1,568円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
24.3万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の治験コーディネーターの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

治験コーディネーターの時給2,266円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
371万円
30代
436万円
40代
492万円
50代
541万円

平均年収と平均年齢(37.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
343万円
1〜3年
380万円
3〜5年
417万円
5〜10年
465万円
10年以上
521万円

雇用形態別の年収推定

正社員 454万円パート・アルバイト 191万円フリーランス・自営 477万円契約社員・派遣社員 354万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年423万円———
2022年443万円———
2023年459万円—1.88倍23.1万円
2024年430万円—1.98倍23.6万円
2025年454万円—1.88倍24.3万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

治験コーディネーターの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在454万円 → 3年後 480万円 → 5年後 498万円 → 10年後 546万円(10年後の予想レンジ 470〜634万円)。年率の伸びは+1.9%と見ています。

454万円
現在
2026年
480万円
3年後
2029年
443〜522万円
498万円
5年後
2031年
449〜555万円
546万円
10年後
2036年
470〜634万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -0.69%合計 +1.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

治験コーディネーターの将来性スコア

41/100
★★☆☆☆
低め・全職業で441位
AI耐性
27点
参入障壁
57点
年収水準
37点
求人需要
68点
賃金の勢い
37点
人手不足(平均年齢)
5点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

治験コーディネーターのAI代替リスク

73%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中448位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

治験コーディネーターの求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
61/100
求人賃金(月額)
24.3万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
37.6歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+4.4%
推定
10年後の求人数
+7.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:研究所長(自然科学)の年収・将来性

治験コーディネーターに当たるアメリカの職業「研究所長(自然科学)」(米国の職業分類 11-9121)の年収の中央値は約2,630万円($167,220・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収454万円の5.8倍です。

日本:治験コーディネーターアメリカ:研究所長(自然科学)
年収(日本=平均・米国=中央値)454万円2,630万円
$167,220
上位10%654万円4,982万円
$316,850
10年後の予想年収546万円3,463万円
$220,200
将来性スコア4168
AI代替リスク73% 高い64% 高い
求人需要求人倍率 1.88倍雇用の増減予測 +8.2%
2025–35・BLS
就業者数—10.9万人
時給(平均)2,266円
最低賃金の1.9倍
13,524円
$86.00
連邦最低賃金の11.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

治験コーディネーターは国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、治験コーディネーターだけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

治験コーディネーターに必要なスキル・資格

必要スキル

他者との調整
5.0
傾聴力
5.0
読解力
4.6
説明力
4.6
時間管理
4.1
文章力
4.0
他者の反応の理解
3.9
指導
3.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

医学・歯学
3.8
事務処理
3.2
顧客サービス・対人サービス
2.8
セラピーとカウンセリング
2.1
コミュニケーションとメディア
1.9
外国語の語彙・文法
1.9
心理学
1.9
日本語の語彙・文法
1.9

仕事の中身(よく行う活動)

人間関係を構築し、維持する仕事を整理、計画する、優先順序を決めるスケジュールを作成する他者に対する支援とケアを行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る組織外の人々とコミュニケーションを取る仕事に関連する知識を更新し、活用する継続的に状況を把握する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

治験コーディネーターになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、医学、薬学等の知識があると仕事に役立つ。民間会社のSMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)や医療機関(病院等)に就職する。SMOは治験を依頼する製薬会社と医療機関の間に入り、各種支援を行う会社であり、新卒の採用も行っている。SMOに所属し、複数の医療機関での治験を担当する場合もある。医療機関は新卒で治験コーディネーターを採用することは少なく、看護師、薬剤師、臨床検査技師などが治験コーディネーターを兼務することが多い。大きな医療機関の場合は、治験事務局に医療従事者や治験コーディネーターの経験者が、治験コーディネーターとして直接雇用される場合もある。
 関連資格として日本臨床薬理学会と関連協会の認定試験がある。治験コーディネーターとして働きながら2~3年で取得を目指すのが一般的である。
 医学、薬学の基礎知識、薬事関連法規への理解、統計処理や文書作成等を行う事務処理能力が求められる。医師をはじめとする医療スタッフや被験者等関係者間を調整する能力、コミュニケーション能力等が重要である。

治験コーディネーターのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「15 その他の保健医療従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。