自動車整備士

製造 職業分類:12_075-03 信頼度 ★★★★★

別名:自動車エンジン整備工、自動車修理工、自動車整備工、自動車電装品整備工、メカニック(自動車修理)

自動車の走行の安全確保、有害排出ガスや騒音の抑制などの環境保全のために、専門的な知識と技術を駆使して自動車の点検と整備を行う。

平均年収
504万円
レンジ 350〜851万円
最高年収の目安
851万円
上位10% 735万円
5年後の予想年収
598万円推定
2031年
10年後の予想年収
711万円推定
611〜825万円
将来性
67/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
30%
低い
求人需要
非常に高い
有効求人倍率 4.04倍

仕事内容

自動車は、バスやタクシーのように人々の移動を支えたり、トラックのように物流の基盤を支えたりして、私たちの暮らしには無くてはならないものとなっている一方で、数多くの部品で構成されており、走行するに伴って劣化・摩耗が進み、その構造や装置の性能が低下するものである。そのため、自動車の走行の安全確保、及び有害排出ガスや騒音の抑制などの環境保全のために点検・整備が必要であり、その点検・整備を実施するのが自動車整備士である。さらに近年、技術開発の進展の結果、自動車には数多くの電子機器が搭載されるようになっており、その不具合の対処のため、専門的な技能を有する自動車整備士の役割は、ますます重要となっている。
 自動車の点検・整備には、定期的に各部を点検し、機能の低下した部分を整備する定期点検整備と、交通事故などによる破損箇所の修理や、異常箇所の整備などがある。自動車は車種によって構造が異なるため、自動車の種類、エンジンの種類、部位別などにより整備分野が分かれている。  
 自動車整備士は、整備工場に持ち込まれた自動車について、原動機(エンジン、モーター)、操縦(ハンドル)、制動(ブレーキ)、緩衝(サスペンション)、動力伝達(トランスミッション)などの各装置や燃料・電気関係の部品などを点検し、性能が低下及び故障している箇所を発見し、お客様に説明して部品を交換・修理することが仕事である。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)、自動車の電子部品の整備作業に必要な道具(スキャンツール)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

自動車は法律によって所定の期間ごとに必ず点検・整備及び車検を行わなければならないため、職場(整備工場)は全国にあり、メーカー系自動車販売会社(自動車ディーラー)の整備工場や点検・整備を主な事業とする専業工場などがある。
 地域に密着した業態のため、自動車ユーザーの利便性を第一に考えて、日曜・祝日に営業したり、夜間に営業することが多かったが、最近は従業員の働き方を最優先と考えて、休日を交替制にしたり、週休二日制を採用する企業も増えてきている。なお、外気が入る作業場であり、騒音、振動の発生、油脂による汚れなどがあるが、最近は空調設備の導入や電動車(電気自動車やハイブリッド車)を整備する割合が増加していることにより、そのようなことは減っている。
 就業者のうち、整備士数は33万3047人、そのうち女性は1万567人で全体の3.2%となっている(2025年1月時点*)。業界全体で女性に配慮した働く環境の整備や省力化機器の導入などにより女性の整備士を積極的に採用する傾向にある。
 最近では、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術や電動車などの普及に伴い、国家資格である自動車整備士資格を持つ者が求められている。

*一般社団法人日本自動車整備振興会連合会、令和6年度自動車分解整備業実態調査結果の概要について

自動車整備士の年収

自動車整備士の平均年収は504万円(令和7年賃金構造基本統計調査「自動車整備・修理従事者」・全国)。中央値の目安は469万円、年収レンジは350〜851万円、上位10%は735万円です。

平均年収
504万円
中央値(目安)
469万円
最低年収の目安
350万円
未経験・20代前半
上位10%
735万円
最高年収の目安
851万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,320円
短時間労働者 1,527円
最低賃金との比
2.0倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
26.2万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の自動車整備士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

自動車整備士の時給2,320円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.0倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
393万円
30代
465万円
40代
527万円
50代
583万円

平均年収と平均年齢(40.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
378万円
1〜3年
420万円
3〜5年
462万円
5〜10年
516万円
10年以上
579万円

雇用形態別の年収推定

正社員 504万円パート・アルバイト 212万円フリーランス・自営 529万円契約社員・派遣社員 393万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年454万円———
2022年469万円———
2023年488万円—4.21倍24.6万円
2024年513万円—4.13倍25.3万円
2025年504万円—4.04倍26.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

自動車整備士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在504万円 → 3年後 559万円 → 5年後 598万円 → 10年後 711万円(10年後の予想レンジ 611〜825万円)。年率の伸びは+3.5%と見ています。

504万円
現在
2026年
559万円
3年後
2029年
516〜608万円
598万円
5年後
2031年
539〜666万円
711万円
10年後
2036年
611〜825万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い +0.62%AIの影響 +0.15%合計 +3.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

自動車整備士の将来性スコア

67/100
★★★☆☆
高い・全職業で46位
AI耐性
70点
参入障壁
80点
年収水準
47点
求人需要
92点
賃金の勢い
63点
人手不足(平均年齢)
17点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

自動車整備士のAI代替リスク

30%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中155位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

自動車整備士の求人需要

有効求人倍率
4.04倍
全職業で41位
求人需要
非常に高い
85/100
求人賃金(月額)
26.2万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
40.6歳
労働時間
166時間/月
5年後の求人数
+20.4%
推定
10年後の求人数
+36.7%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

自動車整備士に必要なスキル・資格

必要スキル

修理
4.8
保守点検
4.1
故障等の原因特定
4.1
傾聴力
4.0
クオリティチェック
3.8
道具、機器、設備の選択
3.5
説明力
3.5
読解力
3.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
3.0
顧客サービス・対人サービス
2.3
工学
1.9
数学
1.8
事務処理
1.7
コンピュータと電子工学
1.6
物理学
1.6
販売・マーケティング
1.5

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用する乗り物を運転・操縦する手と腕を使って物を取り扱い動かす仕事に関連する知識を更新し、活用する機械装置の修理と保守を行う設備、構造物、材料を検査する仕事を整理、計画する、優先順序を決める機械、および機械製造のプロセスをコントロールする

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

自動車整備士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

就業先としては、一般的に整備工場となるが、整備工場に就職するには、国家資格である自動車整備士の資格を取得している方が有利である。一方、資格を取得していなくても就職することは可能であり、整備工場に就職後、勤務をしながら夜間や休日に講習を受けられる養成施設(自動車整備技術講習所)に半年~1年半通い、資格を取得することも可能である。また、自動車整備に関して学ぶ工業高校の自動車整備科や、自動車整備の専門学校等の出身者だけでなく、高等学校や大学などで機械や電気に関する基礎的な知識を学んでいると有利である。このほか、自動車の運転免許や危険物取扱者乙種第四類、ガス溶接技能者、アーク溶接技能者(基本級)の資格があれば入職に有利となることが多い。上記については、中途採用の場合も、同様である。
 自動車整備士の資格を取得するには、整備専門学校等の養成施設に通う方法と、前述のとおり整備工場で働きながら養成施設(自動車整備技術講習所)に通う方法がある。これらの養成施設を修了すると実技試験が免除となり、学科試験のみの受験となる。
 進化を続ける自動車は、近年、カメラやセンサーなどの電子技術が多く導入されるようになり、構造や装置は、複雑化、精密化している。そのため、自動車整備士が仕事をするためには、新たにスキャンツール(自動車の電子的な故障の原因究明に必要な機器)を使いこなすための知識や、新技術に対応できる技術力が要求されるようになっている。さらに、環境や騒音などの各種規制は年々強化されており、変化する規制に対応する新たな整備方法や検査方法を学び続けることも必要である。

自動車整備士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「自動車整備・修理従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「55 機械整備・修理従事者」)(e-Stat、2026/10/31取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。