石工

製造 職業分類:12_073-02 信頼度 ★★★☆☆

別名:石切出作業者、石切工、石研磨工、石細工工、石彫工、石割工、墓石工、はつり工(石材加工業)

石材の切り出しや加工等を行う。

平均年収
468万円
レンジ 329〜780万円
最高年収の目安
780万円
上位10% 676万円
5年後の予想年収
535万円推定
2031年
10年後の予想年収
612万円推定
526〜711万円
将来性
61/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
24%
低い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.67倍

仕事内容

石材の切り出しや加工等を行う。
 石工(いしく、せっこう)の仕事は採石場から石を切り出す「石材採石」、石垣を積む「石積み」、石で墓石や灯籠などを作る「石材加工」、薄い石を敷き詰める「石張り」などがあり、大きくは採石と加工の2つに分けられるが、採石の仕事は減っており、すでに加工済みの石を組み立てたり据え付けたりする仕事が多い。
 採石場では花こう岩、玄武岩、石灰岩などさまざまな岩石の原石をジェットバーナーやスロットドリル、火薬などを用いて石を切り出す。大きな石の塊を、「たがね」や「つち」などの道具で石積みに都合のよい形、大きさに割る。墨差しなどの道具を用いて、原石を必要とする大きさに割るための基本となる線や加工するための補助となる線などを引く。大型挽割機(ギャングソー)や丸鋸(ダイヤモンドソー)などの石切機を運転操作して、大理石、花こう岩などを決められた寸法に切り、角石・板石などに製材する。石材の表面を手道具で平らに研磨し、つや出しを行う。建物や石碑、墓などに用いられる大理石、砂石、花こう岩に、「のみ」や「小べら」「サンド・ブラスト」などの道具で文字や模様を彫る(字彫り)。また、石仏、石橋、石灯篭(いしとうろう)、石鳥居、狛犬(こまいぬ)、記念碑や硯(すずり)等の石細工物を制作することもある。
 このほか、建物の外装やエントランスなどに装飾用の石材を取り付けたり、花こう岩、大理石、大谷石などの石材を工事現場に積み重ねて、壁、柱、塀、石垣、堤防などの石材構築物を構築するといった、建築関連の作業も行う。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 ジェットバーナー、スロットドリル、たがね、つち、墨差し、大型挽割機(ギャングソー)、丸鋸(ダイヤモンドソー)、のみ、小ベラ、サンド・ブラスト、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は石材加工会社や石材店等である。職場は建築現場、採石場等の場合もある。採石場は山間部に多く、石材店などの墓石小売業は寺や霊園の付近に多く、職場は全国に広がっている。家族経営の会社も多く、従業員数が10人未満の事業所が全体の7割を超える(*)。
 就業者は男性が多い。就業形態は正社員が多い。
 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。石工の作業には、屋外作業も多く、雨天の日は休日となることもある。勤務は日勤で土日に出勤することも多い。
 近年では石の加工工程にコンピューターが導入されるなど、機械化される部分もあるが、細部の加工は手作業に頼ることが多く、伝統的に受け継がれてきた職人技も引き続き重要視されている。石工が生み出す石製品の美しさや石積みの堅牢さは、墓石にとどまらず、住宅、公園、ビル、和風伝統建築等にも欠かせないものであり、石工の労働需要は根強いとみられる。

*2021(令和3年)経済センサスから

石工の年収

石工の平均年収は468万円(令和7年賃金構造基本統計調査「窯業・土石製品製造従事者」・全国)。中央値の目安は435万円、年収レンジは329〜780万円、上位10%は676万円です。

平均年収
468万円
中央値(目安)
435万円
最低年収の目安
329万円
未経験・20代前半
上位10%
676万円
最高年収の目安
780万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,214円
短時間労働者 1,356円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の石工の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

石工の時給2,214円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
354万円
30代
417万円
40代
471万円
50代
519万円

平均年収と平均年齢(43.8歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
352万円
1〜3年
391万円
3〜5年
429万円
5〜10年
479万円
10年以上
537万円

雇用形態別の年収推定

正社員 468万円パート・アルバイト 196万円フリーランス・自営 491万円契約社員・派遣社員 365万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年427万円———
2022年438万円———
2023年439万円—1.96倍20.9万円
2024年461万円—1.78倍21.7万円
2025年468万円—1.67倍22.4万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

石工の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在468万円 → 3年後 507万円 → 5年後 535万円 → 10年後 612万円(10年後の予想レンジ 526〜711万円)。年率の伸びは+2.7%と見ています。

468万円
現在
2026年
507万円
3年後
2029年
468〜552万円
535万円
5年後
2031年
482〜596万円
612万円
10年後
2036年
526〜711万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.23%求人賃金の勢い +0.5%AIの影響 +0.2%合計 +2.7%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

石工の将来性スコア

61/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で107位
AI耐性
76点
参入障壁
71点
年収水準
42点
求人需要
55点
賃金の勢い
55点
人手不足(平均年齢)
63点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

石工のAI代替リスク

24%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中111位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

石工の求人需要

有効求人倍率
1.67倍
全職業で230位
求人需要
ふつう
55/100
求人賃金(月額)
22.4万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
43.8歳
労働時間
163時間/月
5年後の求人数
+11.6%
推定
10年後の求人数
+20.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:石工の年収・将来性

石工に当たるアメリカの職業「石工」(米国の職業分類 47-2022)の年収の中央値は約902万円($57,390・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収468万円の1.9倍です。

日本:石工アメリカ:石工
年収(日本=平均・米国=中央値)468万円902万円
$57,390
上位10%676万円1,355万円
$86,180
10年後の予想年収612万円1,197万円
$76,100
将来性スコア6145
AI代替リスク24% 低い6% 非常に低い
求人需要求人倍率 1.67倍雇用の増減予測 −5.4%
2025–35・BLS
就業者数—7,820人
時給(平均)2,214円
最低賃金の1.9倍
4,560円
$29.00
連邦最低賃金の4.0倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

石工は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、石工だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

石工に必要なスキル・資格

必要スキル

道具、機器、設備の選択
3.4
要件分析(仕様作成)
2.7
修理
2.6
指導
2.6
設置と設定
2.5
資材管理
2.5
傾聴力
2.5
数学的素養
2.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生産・加工
2.4
機械
1.9
建築・建設
1.8
哲学・宗教学
1.6
設計
1.6
芸術
1.5
数学
1.5
事務処理
1.5

仕事の中身(よく行う活動)

全身を使って身体的な活動を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める手と腕を使って物を取り扱い動かすスケジュールを作成する機械、および機械製造のプロセスをコントロールする設備、構造物、材料を検査する創造的に考えるクオリティを判断する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

石工になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。家業として親から子へ引き継がれる場合が多いが、学校卒業後、石材加工会社や石材店等に就職するケースもある。中途採用もある。
 入職後、岩石の採れる山や採石場、石材製作の現場や建築現場などで、石の扱い方や道具の名前、水汲みやセメントモルタルを作るための水の流し込み方法といった基礎から学ぶ。1人前になるまでには10年程度の年月が必要である。実務経験を積み現場責任者となる場合もある。
 関連資格としては、厚生労働省の定める技能検定「石材施工技能士」がある。
 石材は重量があることから、それを動かす体力とケガを防ぐための注意力が必要である。また、一つ一つ異なる石の表情を活かして仕事をする石工には、職人としての技量や感性が求められる。

石工のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「窯業・土石製品製造従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「53 製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。