産業用ロボットの設置・設定

製造 職業分類:12_074-01 信頼度 ★★★★☆

別名:産業用ロボット組立・据付工、産業用ロボット設置・設定工

工場などの生産ラインに産業用ロボットを設置し稼働させるための機械の据え付け調整、初期設定、システムの構築等を行う。

平均年収
523万円
レンジ 360〜888万円
最高年収の目安
888万円
上位10% 766万円
5年後の予想年収
566万円推定
2031年
10年後の予想年収
614万円推定
528〜712万円
将来性
38/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
57%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 0.72倍

仕事内容

産業用ロボットを設置し、稼働させるための機械の据え付け調整、初期設定、及びシステムの構築等を行う。
 ロボットには、生産工程等で使用される産業用ロボット、危険な環境の中で作業を代行するロボット、家事や介護等を支援する日常生活支援ロボットなどがある。ここでは主に産業用ロボットについて述べる。なお、産業用ロボットとは、自動制御によるマニピュレーション機能又は移動機能をもち,各種の作業をプログラムにより実行でき,産業に使用される機械のことを言う。産業用ロボットは、FA(factory automation)などの自動化システムに組み込まれて初めてその機能を発揮する。
 産業用ロボットの設置・設定の仕事は、その自動化システムの構築やそれに必要な部品の製作、ロボットティーチング、システムの組立・据え付けなどが主なものとなる。
 このような業務を手掛ける企業をロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer:エスアイアー)と呼ぶこともある。なお、同企業では、設置・設定だけでなく、ロボットを使用した導入提案や組み立て等も行う。
 ロボットSIerは全国に約1,000社あり、従業員が10人から200人位までの中小規模の企業が圧倒的に多い(2018年5月時点*1)。なお、広義のロボットSIerは、専業の企業だけでなく、複数の企業が協業体制を組んだり、ユーザー企業やロボットメーカーの1部門がシステムインテグレーションを行う場合も含まれる。

*1 経済産業省 製造産業局 産業機械課 ロボット政策室、一般社団法人 日本ロボット工業会 ロボットシステムインテグレータのスキル読本[第一版]

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

基本的に企業の中の職務(仕事)であり、労働時間や給与などは、各社の社内規定に準拠している。給与についてはスキルの社内での基準により決めているところもあるが、明確な基準を設定しているところは少ない。なお、中途採用については前職の報酬基準をベースにしているところもある。
 80W規制が緩和されて以来、生産ラインに人間と並んで作業する協業ロボットが生まれている。産業用ロボットのほかにも、コミュニケーションロボットや医療・介護ロボット、自動搬送ロボットなどが注目されている。今後もロボットを組み込んだシステムを構築する技術者の役割はますます重要になるとみられる。

産業用ロボットの設置・設定の年収

産業用ロボットの設置・設定の平均年収は523万円(令和7年賃金構造基本統計調査「はん用・生産用・業務用機械器具組立従事者」・全国)。中央値の目安は486万円、年収レンジは360〜888万円、上位10%は766万円です。

平均年収
523万円
中央値(目安)
486万円
最低年収の目安
360万円
未経験・20代前半
上位10%
766万円
最高年収の目安
888万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,474円
短時間労働者 1,776円
最低賃金との比
2.1倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代の産業用ロボットの設置・設定の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

産業用ロボットの設置・設定の時給2,474円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.1倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
397万円
30代
472万円
40代
536万円
50代
593万円

平均年収と平均年齢(42.3歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
391万円
1〜3年
435万円
3〜5年
479万円
5〜10年
536万円
10年以上
602万円

雇用形態別の年収推定

正社員 523万円パート・アルバイト 219万円フリーランス・自営 549万円契約社員・派遣社員 408万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年492万円———
2022年481万円———
2023年484万円—0.75倍22.6万円
2024年491万円—0.68倍23.3万円
2025年523万円—0.72倍23.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

産業用ロボットの設置・設定の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在523万円 → 3年後 548万円 → 5年後 566万円 → 10年後 614万円(10年後の予想レンジ 528〜712万円)。年率の伸びは+1.6%と見ています。

523万円
現在
2026年
548万円
3年後
2029年
506〜597万円
566万円
5年後
2031年
510〜631万円
614万円
10年後
2036年
528〜712万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.24%求人賃金の勢い +0.27%AIの影響 -0.21%合計 +1.6%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

産業用ロボットの設置・設定の将来性スコア

38/100
★★☆☆☆
低め・全職業で486位
AI耐性
43点
参入障壁
73点
年収水準
50点
求人需要
21点
賃金の勢い
22点
人手不足(平均年齢)
39点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

産業用ロボットの設置・設定のAI代替リスク

57%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中352位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

産業用ロボットの設置・設定の求人需要

有効求人倍率
0.72倍
全職業で430位
求人需要
低い
21/100
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.3歳
労働時間
162時間/月
5年後の求人数
+2.0%
推定
10年後の求人数
+3.6%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:メカトロニクス技術者の年収・将来性

産業用ロボットの設置・設定に当たるアメリカの職業「メカトロニクス技術者」(米国の職業分類 17-3024)の年収の中央値は約1,162万円($73,900・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収523万円の2.2倍です。

日本:産業用ロボットの設置・設定アメリカ:メカトロニクス技術者
年収(日本=平均・米国=中央値)523万円1,162万円
$73,900
上位10%766万円1,728万円
$109,890
10年後の予想年収614万円1,554万円
$98,800
将来性スコア3855
AI代替リスク57% 中程度48% 中程度
求人需要求人倍率 0.72倍雇用の増減予測 +2.6%
2025–35・BLS
就業者数—1.6万人
時給(平均)2,474円
最低賃金の2.1倍
5,661円
$36.00
連邦最低賃金の5.0倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—準学士号(短大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

産業用ロボットの設置・設定は国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、産業用ロボットの設置・設定だけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

産業用ロボットの設置・設定に必要なスキル・資格

必要な知識

機械
3.0
設計
2.9
工学
2.6
コンピュータと電子工学
2.5
物理学
2.4
事務処理
2.4
生産・加工
2.3
数学
2.2

仕事の中身(よく行う活動)

スケジュールを作成する仕事を整理、計画する、優先順序を決める人間関係を構築し、維持する機械装置の修理と保守を行う部下への指導、指示、動機づけを行う意思決定と問題解決を行う組織外の人々とコミュニケーションを取る設備、構造物、材料を検査する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

産業用ロボットの設置・設定になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、新卒の場合は、大学や高専、専門学校の機械工学・電気・電子系、情報系の学部を卒業してロボットSIerやロボットシステムインテグレーション部門をもつ企業に入社して、ロボット関連の職場に配属されるというのが一般的である。採用については、大企業では新卒採用が全体のほぼ半数で、中途採用はその半数程度となっている。中小企業では新卒採用と中途採用はほぼ同程度となっている。
 産業用ロボット(定格出力が80W未満のものを除く)にかかわる仕事に就く場合は、労働安全衛生規則第39条に基づいた産業用ロボットの教示等の業務及び検査等の業務に係る安全衛生特別教育を受けなければならない。これは、ロボットの設置やメンテナンスを行う職業だけでなく、ロボットシステムを導入する企業でも同様である。
 求められる資質としては、ロボティクス(ロボット工学)に関する知識はもちろんであるが、ロボットシステムインテグレーションが主業務となるため、導入提案やユーザーのニーズの聞き取りなど顧客企業と的確なコミュニケーションをとって、適切な提案、設計ができる能力が必要である。慢性的に人材が不足している業界でもあり、ステップアップした後は後輩を育てる指導性も求められる。

産業用ロボットの設置・設定のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「はん用・生産用・業務用機械器具組立従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「54 機械組立従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。