医薬情報担当者(MR)

職業分類:07_048-03 信頼度 ★★★★★

製薬会社に勤務し、自社の医薬品を中心に、医療従事者に対し、医薬品の効果、使い方などの情報を提供するとともに、医療現場からの情報収集等を行う。

平均年収
661万円
レンジ 433〜1,174万円
最高年収の目安
1,174万円
上位10% 1,003万円
5年後の予想年収
742万円推定
2031年
10年後の予想年収
834万円推定
718〜969万円
将来性
56/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
60%
中程度
求人需要
高い
有効求人倍率 2.13倍

仕事内容

製薬会社に勤務し、自社の医薬品(医師の処方箋により使用する医療用医薬品)を中心に、医薬品が安全かつ効果的に使われるように、医師、薬剤師、看護師など医療従事者に対し、医薬品の効果、使い方、副作用などの情報を提供するとともに、医療現場からの情報収集等を行う。MR(Medical Representatives)とも呼ばれる。
 仕事は大きく分けて3つある。
 第1は情報の提供で、病院や個人医院、薬局などを訪問し、医師や薬剤師に面接して、自社の医薬品の特長や品質、有効性、副作用、使用上の注意といった、適正使用のための情報をパンフレットなどを使って説明する。医療機関からの薬に関する問い合わせにも対応する。
 第2は情報の収集で、医師や薬剤師から製品の有効性、安全性、品質などの医薬品情報を集める。また、医薬品に対する医療関係者の要望やアイデアを集めて、自社に報告することにより、新薬の開発などにつなげる。
 第3は情報の伝達で、収集した医薬品の有効性や安全性情報について分析、評価した結果を医療従事者に対して迅速かつ正確に伝達する。
 また、医学・薬学情報を提供するための講演会を開催したり、開業医と勤務医との連携など、医療関係者相互の情報のネットワークを支援することもある。
 こうした情報活動を通じて、自社の医薬品の適正な使用と普及を図る。ただし、直接、医薬品の販売は行わない。医師、薬剤師、看護師などとともに医療の一端を担う職業ともいえる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

ほとんどの医薬情報担当者は製薬会社に勤務し、医療機関は全国にあるため、一定の地域を担当してその中の医療機関を訪問する、あるいは大学病院を担当するなど、担当制をとることが多い。車を利用した直行直帰スタイルが基本であるため、常に自律的に医薬品情報の収集をし、自分自身でしっかりとした活動計画を組む必要がある。また直接販売をしないため、他の営業職とは異なり、医薬情報担当者の活動が医薬品の売上と直結しない。
 完全週休二日制をとっているところが多いが、医療機関で働く医師や薬剤師と面談の予約をとるために、早朝や夜間の勤務が必要になることもある。
 定年延長や嘱託などでの再雇用を含め経験豊富な医薬情報担当者を活用している企業もあり、定年後も人脈を生かして活躍することが可能である。また、製薬会社等と契約し営業やマーケティングを受託する企業、派遣会社に属する医薬情報担当者も存在する。
 医薬品は医療上不可欠であり、適切な使用のために情報の提供・収集・伝達は重要となっている。したがって、医薬情報担当者の量的、質的充実は社会的な要請でもある。
 一般的に専門性の高い職種であり、給与面は充実している。
 最近では、医薬品の情報をインターネットから医師が直接、確認し、導入等の検討ができるようになっていること等もあり、今後は医薬情報担当者の仕事が変化していく可能性はある。

医薬情報担当者(MR)の年収

医薬情報担当者(MR)の平均年収は661万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の営業職業従事者」・全国)。中央値の目安は614万円、年収レンジは433〜1,174万円、上位10%は1,003万円です。

平均年収
661万円
中央値(目安)
614万円
最低年収の目安
433万円
未経験・20代前半
上位10%
1,003万円
最高年収の目安
1,174万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,183円
短時間労働者 1,655円
最低賃金との比
2.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
28.1万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の医薬情報担当者(MR)の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

医薬情報担当者(MR)の時給3,183円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
486万円
30代
589万円
40代
679万円
50代
760万円

平均年収と平均年齢(42.4歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
485万円
1〜3年
544万円
3〜5年
602万円
5〜10年
678万円
10年以上
766万円

雇用形態別の年収推定

正社員 661万円パート・アルバイト 277万円フリーランス・自営 694万円契約社員・派遣社員 515万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年552万円———
2022年578万円———
2023年579万円—2.15倍26.6万円
2024年618万円—2.20倍27.3万円
2025年661万円—2.13倍28.1万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

医薬情報担当者(MR)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在661万円 → 3年後 709万円 → 5年後 742万円 → 10年後 834万円(10年後の予想レンジ 718〜969万円)。年率の伸びは+2.4%と見ています。

661万円
現在
2026年
709万円
3年後
2029年
654〜771万円
742万円
5年後
2031年
669〜827万円
834万円
10年後
2036年
718〜969万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.46%求人賃金の勢い +0.4%AIの影響 -0.3%合計 +2.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

医薬情報担当者(MR)の将来性スコア

56/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で174位
AI耐性
40点
参入障壁
54点
年収水準
83点
求人需要
76点
賃金の勢い
33点
人手不足(平均年齢)
41点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

医薬情報担当者(MR)のAI代替リスク

60%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中370位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

医薬情報担当者(MR)の求人需要

有効求人倍率
2.13倍
全職業で128位
求人需要
高い
66/100
求人賃金(月額)
28.1万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.4歳
労働時間
163時間/月
5年後の求人数
+7.5%
推定
10年後の求人数
+13.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:技術営業(卸売・メーカーの技術製品)の年収・将来性

医薬情報担当者(MR)に当たるアメリカの職業「技術営業(卸売・メーカーの技術製品)」(米国の職業分類 41-4011)の年収の中央値は約1,650万円($104,920・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収661万円の2.5倍です。

日本:医薬情報担当者(MR)アメリカ:技術営業(卸売・メーカーの技術製品)
年収(日本=平均・米国=中央値)661万円1,650万円
$104,920
上位10%1,003万円3,152万円
$200,440
10年後の予想年収834万円2,131万円
$135,500
将来性スコア5649
AI代替リスク60% 中程度59% 中程度
求人需要求人倍率 2.13倍雇用の増減予測 +1.2%
2025–35・BLS
就業者数—28.5万人
時給(平均)3,183円
最低賃金の2.7倍
8,963円
$57.00
連邦最低賃金の7.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

医薬情報担当者(MR)は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、医薬情報担当者(MR)だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

医薬情報担当者(MR)に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.2
説明力
4.9
読解力
4.7
文章力
4.3
交渉
4.2
他者との調整
4.2
説得
4.1
他者の反応の理解
4.1

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

顧客サービス・対人サービス
3.3
販売・マーケティング
3.3
医学・歯学
3.2
事務処理
2.2
ビジネスと経営
2.2
日本語の語彙・文法
2.0
心理学
1.9
生物学
1.9

仕事の中身(よく行う活動)

情報を取得する法律や規定、基準を適用する仕事を整理、計画する、優先順序を決める仕事に関連する知識を更新し、活用する継続的に状況を把握する目標と戦略を策定する情報の整理と検知を行う人間関係を構築し、維持する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

医薬情報担当者(MR)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、就業者のほとんどが大卒者で、入職経路は学校の紹介や一般の公募による。
 製薬会社等へ入社後に、業界が定めた共通カリキュラムによる「導入教育」を受け、自社製品情報のみならず医学・薬学の知識、疾病の知識、関連法規等を学ぶ。その上で、公益財団法人MR認定センターが実施する認定試験を受けることとなる。なお、「導入教育」を修了すれば、MR認定資格の合否にかかわらず医療情報担当者として就業することはできるが、MR認定資格を有していない医療情報担当者はほとんどいない。
 MR認定資格取得後も、毎年継続教育を受ける。
 医薬品を取扱い、医療従事者に適切に使用してもらう必要があることから、医学・薬学的知識はもちろん倫理観、科学的・論理的な説明能力、医師等と信頼関係を構築し、関係者とのネットワークを維持・拡大できるミュニケーション能力が求められる。また、常に新しい医薬品情報等を主体的に収集する等自己研鑽を継続できることが必要である。

医薬情報担当者(MR)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の営業職業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「34 営業職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。