通関士
通関業者に所属し、貨物の輸出入の際の手続の専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査などを行う。
仕事内容
貨物を輸出又は輸入しようとする場合は、その貨物の品名、数量、価格等必要な事項を税関長に申告し、許可を受けなければならない。この輸出入申告手続をはじめとする通関業務に関して、輸出入者の代理又は代行をするのが通関業者であり、通関業務には、適正な申告を行うための高度な専門能力が要求されるため、通関業者は営業所に通関士を配置する義務がある。
通関士は、通関業者が行う通関業務に従事し、通関業者が税関官署に提出する輸出入申告書、船(機)用品積込承認申告書、関税修正申告書、関税更正請求書、不服申立書等の通関書類ついて、その内容を審査し、申告等を行う。また、それらの書類の作成や、関税分類・評価申告の指導・通関手続・事後調査・検査における税関官署への説明の代行などの業務も行う。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン
主なタスク
- 輸出入申告書を作成して税関へ申告する。(実施率 1%)
- 輸出入物品を税区分に応じたHSコードに分類する。(実施率 1%)
- 輸出入者に代わって通関手続きを代行する。(実施率 1%)
- 輸出入の際に、国内関係法令に基づく許可や承認が必要かを調べる。(実施率 1%)
- 輸出入貨物の品名、数量、価格などにより、適用税番・税率を決定し、課税価格の適否を確認する。(実施率 1%)
- 輸出入通関に伴う関税分類、評価申告の指導をする。(実施率 1%)
- 税関での審査や検査の結果を受け、必要な事項を税関へ出向いて説明する。(実施率 1%)
- 輸出入者からインボイスやパッキングリストなどの通関関係書類を入手する。(実施率 1%)
- 輸出入物品の配送を手配する。(実施率 1%)
- 税関の事後調査への立会いをしたり、相談を受ける。(実施率 1%)
- コンテナのドレージ(陸送)、バンニング/デバニング(詰め込み/取り出し)作業を調整する。(実施率 1%)
- 保税倉庫を管理する。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
通関士の資格保有者で業務に従事している人は、8,340人である(2025年4月時点*)。
通関士は、通関業者の従業者として所属先の賃金体系が適用されるが、通関士手当を特別に支給している企業もある。
*税関 ホームページより
通関士の年収
通関士の平均年収は583万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない専門的職業従事者」・全国)。中央値の目安は542万円、年収レンジは393〜1,011万円、上位10%は868万円です。
あなたの年収は、同じ年代の通関士の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
通関士の時給2,876円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(41.7歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 584万円 | — | — | — |
| 2022年 | 580万円 | — | — | — |
| 2023年 | 551万円 | — | 0.92倍 | 23.8万円 |
| 2024年 | 591万円 | — | 0.81倍 | 24.5万円 |
| 2025年 | 583万円 | — | 0.77倍 | 25.7万円 |
通関士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在583万円 → 3年後 619万円 → 5年後 644万円 → 10年後 712万円(10年後の予想レンジ 612〜826万円)。年率の伸びは+2.0%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
通関士の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
通関士のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
通関士の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:ビジネス専門職(その他)の年収・将来性
通関士に当たるアメリカの職業「ビジネス専門職(その他)」(米国の職業分類 13-1199)の年収の中央値は約1,306万円($83,050・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収583万円の2.2倍です。
| 日本:通関士 | アメリカ:ビジネス専門職(その他) | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 583万円 | 1,306万円 $83,050 |
| 上位10% | 868万円 | 2,359万円 $150,010 |
| 10年後の予想年収 | 712万円 | 1,780万円 $113,200 |
| 将来性スコア | 48 | 65 |
| AI代替リスク | 72% 高い | 30% 低い |
| 求人需要 | 求人倍率 0.77倍 | 雇用の増減予測 +3.9% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 108.7万人 |
| 時給(平均) | 2,876円 最低賃金の2.4倍 | 7,076円 $45.00 連邦最低賃金の6.2倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 学士号(大卒) |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる
通関士は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。
「技術者・准専門職」全体の平均で、通関士だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →
通関士に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
通関士になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
試験では、通関業法、関税法・関税定率法、外国為替及び外国貿易法などの関係法令に熟知する他に、輸出入申告書、輸入(納税)申告書などの通関手続に関する書類作成についての十分な知識が求められる。また、通関書類の付属書類である仕入書(インボイス)、包装明細書(パッキングリスト)、輸出入承認書、原産地証明書などについても十分な理解が求められる。
通関業務で扱う書類は英語で書かれているので、英語力も必要である。
なお、通関士試験に合格したものは、受験地に関わりなく、どの税関の管轄区域においても通関士となることができる。
通関士のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。