靴製造
別名:革靴製造工、革裁断工、革サンダル製造工
皮革靴のデザイン、設計、パーツの型づくり、皮革の裁断、縫製、釣り込み・底付け、仕上げの作業を行う。
仕事内容
仕事は次の工程に分かれている。「デザイン・設計工程」では靴型の甲部に紙やテープ紙を張り、それを展開して甲部パーツの型を作る。CAD(コンピュータ)を使って設計するところが増えている。それを受けて「裁断工程」では、油圧式裁断機を使って皮革を裁断する。「縫製工程」では、裁断されたパーツのふちをすいたり折り曲げたりした後、裏材を重ねてミシンで縫い合わせ甲部を作る。さらに、「釣り込み・底付け工程」では、釣込機で甲部を靴型に密着させ、底材料を接着剤で貼り付けるか、ミシンで縫い付ける。最後に、「仕上げ工程」で、靴底やかかとの不要な部分を機械で削り、仕上剤で化粧をして靴ができあがる。一人で複数の工程を受け持つ場合も多い。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
CAD、油圧式裁断機、ミシン、釣込機
主なタスク
- 靴のデザイン・設計をする。(実施率 1%)
- 靴型の甲部に紙やテープ紙を張り、それを展開して甲部パーツの型を作る。(実施率 1%)
- 押さえやローラーで皮の部品を固定し、手、足、ひざで操作する制御装置を使用して機械縫製をする。(実施率 1%)
- 釣込機で甲部を靴型に密着させ、底材料を接着剤で貼り付けるか、ミシンで縫いつける。(実施率 1%)
- 縫製機械を使用するための準備やセッティングを行う。(実施率 1%)
- 生産過程で靴に付いた汚れ等をとる。(実施率 1%)
- 裁断されたパーツのふちをすいたり折り曲げたりした後、縫い目、端、印にそって針の下に置く。(実施率 1%)
- 完成した靴を検品する。(実施率 1%)
- 靴底やかかとの不要な部分を機械で削り、仕上剤で化粧をする。(実施率 1%)
- 靴を接着、縫製、補強する自動装置の運転を監視する。(実施率 1%)
- 靴に装飾的な部品を縫い付けるために縫製機械を操作する。(実施率 1%)
- 油圧式裁断機を使って型どおりに皮革を裁断する。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
労働環境は作業により差があり、騒音や振動を伴う作業、接着剤・仕上げ剤による刺激臭の強い作業もある。立ち仕事が多い。
賃金、労働時間等労働条件は職場によって異なり、勤務先の規定による。
機械化は進んできているが、労働集約型産業であることは変わっていない。近年は多品種少量生産、しかも付加価値の高い商品が求められている。2024年後半の革靴の生産量は前年同期比で5.3%減となった。前年同期比で減少となるのは2年連続となる(2024年時点*2)。
*1 総務省 2021経済センサスから
「参考表1」産業(小分類),経営組織(2区分)別事業所数及び従業者数-全国,都道府県
*2 一般社団法人日本皮靴産業連合会 生産・消費概況(革靴生産)2024年後半から
靴製造の年収
靴製造の平均年収は411万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」・全国)。中央値の目安は382万円、年収レンジは295〜672万円、上位10%は585万円です。
あなたの年収は、同じ年代の靴製造の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
靴製造の時給2,013円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(44.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 390万円 | — | — | — |
| 2022年 | 398万円 | — | — | — |
| 2023年 | 415万円 | — | 1.96倍 | 20.9万円 |
| 2024年 | 413万円 | — | 1.78倍 | 21.7万円 |
| 2025年 | 411万円 | — | 1.67倍 | 22.4万円 |
靴製造の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在411万円 → 3年後 444万円 → 5年後 468万円 → 10年後 533万円(10年後の予想レンジ 458〜619万円)。年率の伸びは+2.6%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
靴製造の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
靴製造のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
靴製造の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:靴・革製品の職人の年収・将来性
靴製造に当たるアメリカの職業「靴・革製品の職人」(米国の職業分類 51-6041)の年収の中央値は約594万円($37,800・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収411万円の1.4倍です。
| 日本:靴製造 | アメリカ:靴・革製品の職人 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 411万円 | 594万円 $37,800 |
| 上位10% | 585万円 | 826万円 $52,550 |
| 10年後の予想年収 | 533万円 | 771万円 $49,000 |
| 将来性スコア | 50 | 37 |
| AI代替リスク | 36% 低い | 30% 低い |
| 求人需要 | 求人倍率 1.67倍 | 雇用の増減予測 −6.5% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 7,450人 |
| 時給(平均) | 2,013円 最低賃金の1.7倍 | 2,830円 $18.00 連邦最低賃金の2.5倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 高卒 |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技能工の平均月収を国別に比べる
靴製造は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。
「技能工」全体の平均で、靴製造だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →
靴製造に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
靴製造になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
入職後は簡単な作業から仕事を覚え、次第に熟練を必要とする仕事に移行していくのが一般的である。先輩からマンツーマンで指導を受け、知識や技術を身に付ける。
付加価値の高い商品を求める顧客もおり、多様な技術をマスターした熟練工が高い評価を受けている。
独立の道もあり、デザイン性を重視したオーダーメイド等のオリジナルの靴を製造する場合もある。
モノづくりが好きで、手先が器用なことは重要である。地道な作業を続けられる集中力、粘り強さも求められる。
靴製造のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。