貴金属装身具製作
別名:貝細工工、貴金属細工工、甲細工工、真珠加工工、水晶研磨工、宝石細工工、貴金属装身具製造工、貴金属彫刻工
金やプラチナなどの素材を使い、ダイヤモンドやルビー等の宝石類をあしらって美しい宝飾品(ジュエリー)を作り上げる。
仕事内容
金やプラチナなどの合金地金を作ることから始まって、鍛金(たんきん)、やすりがけ、糸のこ作業、へらがけ、ろう付け、彫金、研磨、石留めなど様々な技術を使って、宝飾品を作り上げる。鋳造技術、プレス加工、自動編み機、カット技術などを用いて機械を使う場合もある。
また、鎖を編んだり、貴金属や宝石のカットは機械を使って行う場合でも、原型づくりやろう付け、細工、仕上げ磨きなどは手作業となる。
貴金属の素材は他の金属と異なり、ねばりがあって融点が比較的高いという特性をもっているので、加工が難しい。高価な素材を使い、創作性の高い製品を作り上げる仕事であり、高度な技術や経験が求められる。現在は商品の種類もデザインも極めて多様化し、商品ごとに専門化してきている。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
工具(手動工具、電動工具
主なタスク
- 加工した貴金属のパーツをろう付けで接合する。(実施率 1%)
- 貴金属にたがねなどの工具で、たたく、曲げる、切削するなどの加工を施し、立体的に成形する。(実施率 1%)
- 装身具のデザインを考案する。(実施率 1%)
- 装身具の原型を制作する。(実施率 1%)
- 貴金属の表面を磨いてきれいにする。(実施率 1%)
- 指輪などの研磨やサイズ直しをする。(実施率 1%)
- 宝石を貴金属の台座にはめ込む。(実施率 1%)
- 製品を納品したり、Webショップなどで販売したりする。(実施率 1%)
- ロウで貴金属の原型を作成する。(実施率 1%)
- お客から預かった生身供(しょうじんく)を修理する。(実施率 1%)
- ビーズなどをワイヤでつなげてアクセサリーをつくる。(実施率 0%)
- くさりと留め具を取り付け、ネックレスに加工する。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
職人的な技能が求められるため、いったんこの業界に入ると、職場は変わっても業界からは離れない傾向がある。経験を積んで独立する場合もある。また、熟年技能者の高齢化が進んでいる。
雇用形態、賃金、労働時間等の労働条件は、職場によって異なり社内規定による。
宝飾品の需要は景気動向により変動し、また海外製品の流入もあるが、インバウンド消費の伸びなどにより日本製品が見直される動きもある。デザインや加工技術の高度化に伴い、ジュエリー製作マニュアルの整備、技術用語の統一など、業界全体としてジュエリー製作の技術向上に努めている。
*総務省2021経済センサスから
貴金属装身具製作の年収
貴金属装身具製作の平均年収は411万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」・全国)。中央値の目安は382万円、年収レンジは295〜672万円、上位10%は585万円です。
あなたの年収は、同じ年代の貴金属装身具製作の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
貴金属装身具製作の時給2,013円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(44.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 390万円 | — | — | — |
| 2022年 | 398万円 | — | — | — |
| 2023年 | 415万円 | — | 1.96倍 | 20.9万円 |
| 2024年 | 413万円 | — | 1.78倍 | 21.7万円 |
| 2025年 | 411万円 | — | 1.67倍 | 22.4万円 |
貴金属装身具製作の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在411万円 → 3年後 443万円 → 5年後 466万円 → 10年後 529万円(10年後の予想レンジ 455〜614万円)。年率の伸びは+2.6%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
貴金属装身具製作の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
貴金属装身具製作のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
貴金属装身具製作の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:宝飾品職人の年収・将来性
貴金属装身具製作に当たるアメリカの職業「宝飾品職人」(米国の職業分類 51-9071)の年収の中央値は約826万円($52,540・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収411万円の2.0倍です。
| 日本:貴金属装身具製作 | アメリカ:宝飾品職人 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 411万円 | 826万円 $52,540 |
| 上位10% | 585万円 | 1,377万円 $87,540 |
| 10年後の予想年収 | 529万円 | 1,074万円 $68,300 |
| 将来性スコア | 50 | 48 |
| AI代替リスク | 45% 中程度 | 48% 中程度 |
| 求人需要 | 求人倍率 1.67倍 | 雇用の増減予測 −3.2% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 2.2万人 |
| 時給(平均) | 2,013円 最低賃金の1.7倍 | 4,246円 $27.00 連邦最低賃金の3.7倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 高卒 |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技能工の平均月収を国別に比べる
貴金属装身具製作は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。
「技能工」全体の平均で、貴金属装身具製作だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →
貴金属装身具製作に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
- 1級貴金属装身具製作技能士 国家資格
- 2級貴金属装身具製作技能士 国家資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
貴金属装身具製作になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
新規学卒者の場合、デザインや彫金関係の専門学校卒業生等が多い。他の職業からの転職者もいる。
関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「貴金属装身具製作技能士」があり、資格を取得すると技能の証明として評価される。
感性を養い、技術・知識を習得して一人前になるには、先輩を見習いながら少なくとも3年ほどの修業が必要といわれている。
ものづくりに興味があり、細かい仕事なので手先が器用で仕事が丁寧な人、美的センスや創作能力のある人が求められる。
貴金属装身具製作のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。