AIエンジニア

AI・データ 職業分類:02_010-99 信頼度 ★★★★☆

AI(人工知能)の様々な分野での活用に関して研究開発を行う。

平均年収
610万円
レンジ 407〜1,066万円
最高年収の目安
1,066万円
上位10% 914万円
5年後の予想年収
663万円推定
2031年
10年後の予想年収
722万円推定
621〜838万円
将来性
48/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
71%
高い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 1.45倍

仕事内容

AI(人工知能)の様々な分野での活用に関して研究開発を行う。
 ディープラーニング(深層学習)などの手法により、AIによる処理を実現するエンジニアである。ビッグデータを分析するデータサイエンティストをAIエンジニアに含める場合もあるが、ここでは狭義のAIエンジニアである、機械学習のエンジニアを解説する。
 現在、AIの応用は、顔認証、疾病の画像診断、自動車の自動運転、カスタマーセンターの相談支援、異常や障害の検知等々、様々な分野で研究開発が進んでいる。
 仕事を進行に沿ってみていくと、まずチームで開発目標を設定し、どのような開発を行うか計画を策定する。受託して開発する会社では、クライアントから要件を聞き、提供されるデータを確認してから開発設計を行う。開発に入ると最適な実現方法を検討し、AIを実行するマシンの性能が低い場合は、処理性能も考慮に入れながらAIを実装する。平行して、教師データ(結果が分っている既存のデータ)を投入しAIに学習させる仕組みを検討し、教師データの管理方法、加工方法を設計する。設計やプログラムはクラウドに上げてチームで共有することが多い。
 効率の良い学習のためにデータを管理する画面やツールを準備し、膨大な教師データを投入し、診断、判定等の精度を上げていく。この学習には何日もかかることがあるため、AI学習用の専用のマシンやスーパーコンピューター(高度な演算処理を高速に行うことができる)などが使われる。スーパーコンピューターはリモートで利用されることが多い。
 AIの学習の進み具合をみるため、正解率が目標に達したり、エラー率が十分に下がったところで学習は完了となる。AIに検証用のテストデータを投入し、どのような診断、判定になるか、様々な分野の専門家とエンジニアで検証する。この検証を経て、出来上がったシステムを納入する。システムが実際に運営されるようになるが、運用段階のデータからもAIを成長させていく。
 関連技術が急激に発展しているため、常にWeb上で公開されている関連論文を調べて読んだり、大学、研究機関の研究者と意見交換し、関連する最新情報は押さえておくことが必要である。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 スーパーコンピューター、クラウドストレッジ、統合開発環境(IDE: Integrated Development Environment)、プログラミング言語(Python、C言語、JAVA、等)、生成AI(コードを仮作成し人間が手直しする等)、GoogleGoogleスプレッドシート、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

AI(人工知能)開発のベンチャー企業、研究所、IT企業、大手メーカーなどに勤務するため、職場は都市部に集中している。AI開発のベンチャー企業はスタートアップ支援をしている自治体に多い。大学との共同研究等の関係もあり、大学のあるところに多い傾向もある。海外に開発拠点がある場合は海外勤務もある。ベトナムなど日本以外の国で一部の開発を行うオフショア開発も行われている。
 人材不足の状態であり、雇用形態や契約形態は正社員が多いが、個人事業主、フリーランスもいる。新しい仕事であり、年齢は20歳代、30歳代が多い。就業者は現状では男性が多い。
 勤務はフレックスタイム制やリモートでの勤務も多い。リモート勤務の場合、開発の打合せ等にはオンライン・ミーティングが活用される。
 AI(人工知能)は個人の開発目標や方法を明確にしにくく、成果に基づく報酬と馴染まないことも多く、給料は正社員の場合は通常の月給制が多い。一方、フリーランスや個人事業主の場合は準委任契約になり、人月単価により報酬が決まる。AIエンジニアに限定した高い賃金体系となっている会社もある。
 生成AIによりコードの下書きをすることも広がっており、AIに適切に指示を出す「プロンプト・エンジニアリング」が話題になるなど、AIエンジニアに関連する話題は多い。
 AIの様々な分野での応用が広がる今日、AIエンジニアの需要は極めて高い。しかしながら、今日、急速に拡大するAI開発において、著作権等の法律問題、またAI開発の危険性や倫理も話題になっており、このような動きが今後、AI開発に影響し、AIエンジニアの働き方が変わる可能性もある。

AIエンジニアの年収

AIエンジニアの平均年収は610万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の情報処理・通信技術者」・全国)。中央値の目安は567万円、年収レンジは407〜1,066万円、上位10%は914万円です。

平均年収
610万円
中央値(目安)
567万円
最低年収の目安
407万円
未経験・20代前半
上位10%
914万円
最高年収の目安
1,066万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,954円
短時間労働者 2,077円
最低賃金との比
2.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代のAIエンジニアの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

AIエンジニアの時給2,954円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
455万円
30代
547万円
40代
627万円
50代
700万円

平均年収と平均年齢(42.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
451万円
1〜3年
504万円
3〜5年
557万円
5〜10年
626万円
10年以上
705万円

雇用形態別の年収推定

正社員 610万円パート・アルバイト 256万円フリーランス・自営 640万円契約社員・派遣社員 476万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年559万円———
2022年535万円———
2023年558万円—1.53倍33万円
2024年629万円—1.53倍33.7万円
2025年610万円—1.45倍34.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

AIエンジニアの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在610万円 → 3年後 641万円 → 5年後 663万円 → 10年後 722万円(10年後の予想レンジ 621〜838万円)。年率の伸びは+1.7%と見ています。

610万円
現在
2026年
641万円
3年後
2029年
592〜698万円
663万円
5年後
2031年
598〜739万円
722万円
10年後
2036年
621〜838万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.12%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -0.63%合計 +1.7%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

AIエンジニアの将来性スコア

48/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で325位
AI耐性
29点
参入障壁
77点
年収水準
77点
求人需要
47点
賃金の勢い
39点
人手不足(平均年齢)
37点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

AIエンジニアのAI代替リスク

71%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中438位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

AIエンジニアの求人需要

有効求人倍率
1.45倍
全職業で280位
求人需要
ふつう
45/100
求人賃金(月額)
34.7万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.2歳
労働時間
160時間/月
5年後の求人数
+3.0%
推定
10年後の求人数
+5.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:コンピュータ科学の研究者の年収・将来性

AIエンジニアに当たるアメリカの職業「コンピュータ科学の研究者」(米国の職業分類 15-1221)の年収の中央値は約2,206万円($140,300・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収610万円の3.6倍です。

日本:AIエンジニアアメリカ:コンピュータ科学の研究者
年収(日本=平均・米国=中央値)610万円2,206万円
$140,300
上位10%914万円3,627万円
$230,630
10年後の予想年収722万円2,953万円
$187,800
将来性スコア4864
AI代替リスク71% 高い81% 非常に高い
求人需要求人倍率 1.45倍雇用の増減予測 +21.8%
2025–35・BLS
就業者数—3.7万人
時給(平均)2,954円
最低賃金の2.5倍
11,636円
$74.00
連邦最低賃金の10.2倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—修士号(大学院卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

AIエンジニアは国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、AIエンジニアだけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

AIエンジニアに必要なスキル・資格

必要スキル

プログラミング
5.3
読解力
5.2
論理と推論(批判的思考)
5.0
新しい情報の応用力
4.9
学習方法の選択・実践
4.9
数学的素養
4.9
継続的観察と評価
4.9
説明力
4.8

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

コンピュータと電子工学
3.7
数学
3.5
工学
3.3
設計
3.2
通信技術
3.1
外国語の語彙・文法
2.9
日本語の語彙・文法
2.8
物理学
2.7

仕事の中身(よく行う活動)

コンピュータを用いて作業を行う情報やデータを分析する情報やデータを処理する仕事に関連する知識を更新し、活用する情報の整理と検知を行う情報を取得する目標と戦略を策定する創造的に考える

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

AIエンジニアになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

この仕事に就くためには、特に学歴や資格は必要とされず、現状では求められる要件や水準も明確でないが、大学院で情報科学あるいは工学部、理学部の様々な分野の修士か博士号取得者が多くを占める。大学学部卒の割合がそれに続き、高専卒も若干いる。新卒者を採用する場合は、大学での研究実績、国際学会での発表、また、AI(人工知能)関連の各種コンペティションでの入賞等が評価される。
 研究機関、メーカー、情報通信会社、ベンチャー企業などに採用される。システムエンジニアとは別にAIエンジニアとして採用されることが多い。
 機械学習やディープラーニングの専門家は日本全国で1万人を超えると考えられ(AI開発会社の数、関連学会の会員数、関連コミュニティの参加者数から推定)、実績のあるAIエンジニアの中途採用、優秀な大学院生・大学生の新卒採用は争奪戦となっている。データサイエンティストなど隣接する分野から転身してくる人もいる。
 転職する場合は、同業他社でAIエンジニアになるというケースもあるが、大学や研究機関に移るケースも多い。
 ディープラーニングやその他の機械学習の手法に精通していること、この分野でメジャーなプログラミング言語であるPython(パイソン)などを使いこなせること、データ分析の技術やツールが十分に使えること等が求められる。また、その上に、例えば、画像処理、自然言語処理、音声処理などの技術に精通していることや、医学、農学などの特定の分野における専門知識が求められることもある。
 新しい分野であり、人材の育成方法はまだ確立していないが、大学で学んだ専門知識、個人のポテンシャルや閃きが新しい発明に繋がることも多く、開発する力は年齢や経験年数と必ずしも比例しない。
 進歩が速い分野であり、常に情報収集が必要で、論文を読んだり、また、自ら書いたりすることが多い。

AIエンジニアのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の情報処理・通信技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「10 情報処理・通信技術者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。