人事コンサルタント

事務 職業分類:03_013-99 信頼度 ★★★★★

別名:経営指導員(商工会議所、商工会)、中小企業診断士

コンサルティング会社等において組織や人材に関してコンサルティングを行う。

平均年収
1,135万円
レンジ 609〜2,318万円
最高年収の目安
2,318万円
上位10% 1,924万円
5年後の予想年収
1,192万円推定
2031年
10年後の予想年収
1,252万円推定
1,077〜1,454万円
将来性
41/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
81%
非常に高い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.62倍

仕事内容

コンサルティング会社等において組織や人材に関してコンサルティングを行う。
 組織や人材のマネジメント、人事労務管理に関する専門家といえる。コンサルティングの対象としては、組織開発(意識や風土の改革)、人材開発(能力開発、人材育成)、人事制度、報酬や退職金の制度設計などがあり、そのための情報調査(報酬水準や動向を調べる)を行う場合もある。
 具体的な仕事の流れは、まず顧客(クライアント)となりそうな会社でニーズや問題点を聞き取り(初期調査)、コンサルティングの企画書を提案する(見積を含む)。提案が受入れられたらコンサルティング契約を締結し、コンサルティングを始める。
 コンサルティングでは数名のチームを編成することもある。顧客の意向や目的をよく知るために、顧客とのコミュニケーションを深め、また、経営者や社員からの聞き取り(インタビュー)や顧客の内部資料などから現状の分析を中心とする予備調査を行う。
 この予備調査に基づき、顧客の考えや目的を再確認し、コンサルティングの基本的方向を示す中間報告を行う。中間報告により確認された目的、現状の分析を踏まえ、課題の原因究明と対策や解決策を検討し、最終報告としてまとめる。
 最終報告に沿った施策を実行するため、具体的な計画やマニュアルなどを作成することもある。また、施策を進めるために社員への研修を行うことともある。
 その後、定期的に聞取りや職場の訪問を行い、計画の実施状況を把握し、アドバイスや支援を行うこともある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は人事労務管理のコンサルティング会社で、都市部に集中している。人数規模は総じて小さく、中堅・中小の数人~数十人の会社が多い。中堅は数十人規模、大手でも200~300人程度である。顧客企業が地方の場合も転勤することはなく、出張で対応することが多い。企業の海外進出に伴い、現地でコンサルティングを行う場合もある。
 会社によって異なるが、一般的には男性がやや多い。女性のコンサルタントは増加傾向にある。
 雇用されている場合は大半が正社員で、月給制であるが、給与では成果給の割合が大きく、年俸制である等、仕事の量と実力が反映され個人差が大きい。
 勤務形態は勤務先の規定による。フレックスタイム制や裁量労働制をとっている企業もある。在宅勤務を可能としている会社もある。顧客企業で聞取りや調査を行うため、顧客企業の社員の勤務時間に合わせることもある。コンサルティングの報告をとりまとめるとき等に残業が多くなることもある。
 かつては、人事制度が未整備の会社が多く、その制度設計に関するコンサルティングが多かった。経済が低成長となり、組織活性化の必要性からコンサルティングが盛んに行われた時期もある。海外進出する企業が多くなると、現地採用の人材に関するコンサルティングが必要となり、最近では人材の確保や働き方の見直しに関する案件が多くなっている。経済の背景、経営の環境が変遷する中で、組織や人材はつねに経営において最重要の課題の一つであり、コンサルティングへの需要は引き続き見込まれる。

人事コンサルタントの年収

人事コンサルタントの平均年収は1,135万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」・全国)。中央値の目安は1,055万円、年収レンジは609〜2,318万円、上位10%は1,924万円です。

平均年収
1,135万円
中央値(目安)
1,055万円
最低年収の目安
609万円
未経験・20代前半
上位10%
1,924万円
最高年収の目安
2,318万円
トップ層
時給(一般労働者)
5,497円
短時間労働者 2,650円
最低賃金との比
4.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
31.1万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の人事コンサルタントの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

人事コンサルタントの時給5,497円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の4.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
792万円
30代
1,026万円
40代
1,244万円
50代
1,450万円

平均年収と平均年齢(39.4歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
779万円
1〜3年
898万円
3〜5年
1,016万円
5〜10年
1,170万円
10年以上
1,348万円

雇用形態別の年収推定

正社員 1,135万円パート・アルバイト 477万円フリーランス・自営 1,191万円契約社員・派遣社員 885万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年1,030万円———
2022年781万円———
2023年948万円—0.70倍29.9万円
2024年903万円—0.64倍30.2万円
2025年1,135万円—0.62倍31.1万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

人事コンサルタントの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在1,135万円 → 3年後 1,169万円 → 5年後 1,192万円 → 10年後 1,252万円(10年後の予想レンジ 1,077〜1,454万円)。年率の伸びは+1.0%と見ています。

1,135万円
現在
2026年
1,169万円
3年後
2029年
1,079〜1,272万円
1,192万円
5年後
2031年
1,074〜1,328万円
1,252万円
10年後
2036年
1,077〜1,454万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.29%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -0.93%合計 +1.0%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

人事コンサルタントの将来性スコア

41/100
★★☆☆☆
低め・全職業で441位
AI耐性
19点
参入障壁
94点
年収水準
98点
求人需要
17点
賃金の勢い
42点
人手不足(平均年齢)
13点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

人事コンサルタントのAI代替リスク

81%
非常に高い
AIに奪われにくい順で全職業中502位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

人事コンサルタントの求人需要

有効求人倍率
0.62倍
全職業で448位
求人需要
低い
23/100
求人賃金(月額)
31.1万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
39.4歳
労働時間
162時間/月
5年後の求人数
-1.9%
推定
10年後の求人数
-3.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:人事スペシャリストの年収・将来性

人事コンサルタントに当たるアメリカの職業「人事スペシャリスト」(米国の職業分類 13-1071)の年収の中央値は約1,194万円($75,940・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収1,135万円の1.1倍です。

日本:人事コンサルタントアメリカ:人事スペシャリスト
年収(日本=平均・米国=中央値)1,135万円1,194万円
$75,940
上位10%1,924万円2,024万円
$128,720
10年後の予想年収1,252万円1,572万円
$100,000
将来性スコア4159
AI代替リスク81% 非常に高い61% 高い
求人需要求人倍率 0.62倍雇用の増減予測 +6.4%
2025–35・BLS
就業者数—91.2万人
時給(平均)5,497円
最低賃金の4.7倍
6,133円
$39.00
連邦最低賃金の5.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

人事コンサルタントは国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、人事コンサルタントだけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

人事コンサルタントに必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.3
説明力
5.2
文章力
4.9
他者の反応の理解
4.9
他者との調整
4.7
指導
4.7
説得
4.7
読解力
4.7

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

人事労務管理
3.8
顧客サービス・対人サービス
3.5
事務処理
2.9
ビジネスと経営
2.8
心理学
2.5
日本語の語彙・文法
2.5
教育訓練
2.4
販売・マーケティング
2.3

仕事の中身(よく行う活動)

意思決定と問題解決を行う情報を取得する仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報の整理と検知を行う人間関係を構築し、維持するコンサルティングと他者へのアドバイスを行う目標と戦略を策定する仕事に関連する知識を更新し、活用する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

人事コンサルタントになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

この仕事に就くためには、特に学歴や資格は必要とされないが、経営・経済・法律系の大学・大学院卒がほとんどである。一般企業の人事部や人材ビジネス会社などに入社し5~10年程度経験後、コンサルティング会社に入り、コンサルタントとなるのが一般的である。
 大手のコンサルティング会社では新卒採用も行っているが、中途採用者も多い。新卒者が企業の人事制度などを熟知し一人前になるには10年近くかかるため、中堅・中小のコンサルティング会社では、即戦力となる中途採用が大半である。
 仕事にも役立つため、社会保険労務士、中小企業診断士の資格や、MBA(Master of Business Administration:経営学修士)を持っている者も多い。
 コンサルタントとしての経験を積み、他のコンサルティング会社に移ったり、独立開業する場合がある。事業には人脈が必要であり、独立開業した後も、人脈を広げていく努力が欠かせない。中には大学の教員になり、経営やマネジメントを教える者もいる。
 論理的思考力、コミュニケーションスキル、また、経営、経済、法律などの専門知識が必要である。変化のスピードが加速しており、遅滞なく知識やスキルを更新していくことも求められる。

人事コンサルタントのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「18 経営・金融・保険専門職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。