診療情報管理士

事務 職業分類:06_037-01 信頼度 ★★★★☆

別名:診療情報管理係事務員、診療録係員、病歴係

診療録を点検・保管・管理し、そこから精度の高いデータ、情報を収集、加工、分析し、必要な情報提供をする。

平均年収
529万円
レンジ 364〜900万円
最高年収の目安
900万円
上位10% 776万円
5年後の予想年収
555万円推定
2031年
10年後の予想年収
582万円推定
501〜676万円
将来性
39/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
86%
非常に高い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.34倍

仕事内容

医療施設には、医師の書いた診療録(カルテ)、看護記録及び各種検査記録など、患者に行った医療内容を一定期間保存しなければならない法律上の義務がある。診療情報管理士はそうした情報を点検・保管・管理し、情報を収集、加工、分析し、必要な情報提供を行う。病院によっては「診療録管理士」とも呼ばれる。
 診療情報管理士の重要な業務の一つに、診療録に記載された病名、手術の術式、各種処置をコーディングする業務がある。病名はWHOの国際疾病分類に基づくコーディングを行っている。コーディングされたデータは、診療報酬支払制度にも活用されている。
 患者の要請によるカルテ開示業務についても診療情報管理士が関与している。
 カルテの電子化により、コンピュータ技術を活用した記録の情報化、情報の精度管理が行われている。業務のデジタル化が進む中で、的確な情報のチェック・管理体制は重要であり、特に診療報酬上での「診療録管理体制加算」の導入は、診療情報の管理が前提となっている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 パソコン

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

診療情報管理士の多くは総合病院で働いている。
 労働時間・休日・給与など労働条件は病院事務職員と同じ場合が多く、一般的に夜間勤務はない。就業場所は診療録管理室、病歴・図書室、診療情報管理部門などであるが、事務部門の医療情報課や医事課などで働く場合もある。
 診療情報管理士として認定団体等に認定されているのは48,595人である(2025年時点*)。
 がん登録推進法、医療事故調査などの制度への対応の中でも、診療情報管理士の活躍が期待される。

 *一般社団法人日本病院会、ホームページより

診療情報管理士の年収

診療情報管理士の平均年収は529万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の一般事務従事者」・全国)。中央値の目安は492万円、年収レンジは364〜900万円、上位10%は776万円です。

平均年収
529万円
中央値(目安)
492万円
最低年収の目安
364万円
未経験・20代前半
上位10%
776万円
最高年収の目安
900万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,686円
短時間労働者 1,499円
最低賃金との比
2.3倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
22.2万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の診療情報管理士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

診療情報管理士の時給2,686円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.3倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
394万円
30代
468万円
40代
532万円
50代
589万円

平均年収と平均年齢(44.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
395万円
1〜3年
440万円
3〜5年
484万円
5〜10年
542万円
10年以上
609万円

雇用形態別の年収推定

正社員 529万円パート・アルバイト 222万円フリーランス・自営 555万円契約社員・派遣社員 412万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年440万円———
2022年437万円———
2023年478万円—0.36倍20.7万円
2024年481万円—0.35倍21.4万円
2025年529万円—0.34倍22.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

診療情報管理士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在529万円 → 3年後 544万円 → 5年後 555万円 → 10年後 582万円(10年後の予想レンジ 501〜676万円)。年率の伸びは+1.0%と見ています。

529万円
現在
2026年
544万円
3年後
2029年
502〜592万円
555万円
5年後
2031年
500〜618万円
582万円
10年後
2036年
501〜676万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.43%求人賃金の勢い +0.68%AIの影響 -1.08%合計 +1.0%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

診療情報管理士の将来性スコア

39/100
★★☆☆☆
低め・全職業で476位
AI耐性
14点
参入障壁
63点
年収水準
54点
求人需要
12点
賃金の勢い
73点
人手不足(平均年齢)
68点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

診療情報管理士のAI代替リスク

86%
非常に高い
AIに奪われにくい順で全職業中531位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

診療情報管理士の求人需要

有効求人倍率
0.34倍
全職業で463位
求人需要
低い
25/100
求人賃金(月額)
22.2万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
44.0歳
労働時間
155時間/月
5年後の求人数
-3.2%
推定
10年後の求人数
-5.8%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:医療情報技術者の年収・将来性

診療情報管理士に当たるアメリカの職業「医療情報技術者」(米国の職業分類 29-9021)の年収の中央値は約1,070万円($68,020・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収529万円の2.0倍です。

日本:診療情報管理士アメリカ:医療情報技術者
年収(日本=平均・米国=中央値)529万円1,070万円
$68,020
上位10%776万円1,846万円
$117,420
10年後の予想年収582万円1,508万円
$95,900
将来性スコア3973
AI代替リスク86% 非常に高い15% 非常に低い
求人需要求人倍率 0.34倍雇用の増減予測 +15.9%
2025–35・BLS
就業者数—3.8万人
時給(平均)2,686円
最低賃金の2.3倍
5,661円
$36.00
連邦最低賃金の5.0倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—準学士号(短大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:事務職の平均月収を国別に比べる

診療情報管理士は国際標準職業分類で「事務職」に入ります。133か国・地域の事務職の平均月収を円に直すと、日本は月36万円で26位、1位はルクセンブルクの月129万円です。アメリカは月70.6万円で日本の2.0倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は21位です。

1. ルクセンブルク
129万円
2. スイス
106万円
3. ベルギー
101万円
4. デンマーク
95.4万円
5. アイスランド
87.2万円
7. ノルウェー
78.6万円
11. アメリカ
70.6万円
13. フランス
63.6万円
14. ドイツ
63万円
17. 韓国
55.5万円
20. イギリス
47.2万円
26. 日本
36万円

「事務職」全体の平均で、診療情報管理士だけの値ではありません(一般事務・経理事務・営業事務、受付、データ入力、窓口など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は45.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。事務職の世界ランキングを全部見る →

診療情報管理士に必要なスキル・資格

必要スキル

説明力
3.9
読解力
3.8
傾聴力
3.7
文章力
3.6
他者との調整
3.1
説得
3.0
指導
2.9
学習方法の選択・実践
2.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

医学・歯学
3.9
事務処理
3.4
公衆安全・危機管理
1.7
日本語の語彙・文法
1.6
生物学
1.5
コンピュータと電子工学
1.3
数学
1.2
経済学・会計学
1.2

仕事の中身(よく行う活動)

情報やデータを処理する情報やデータを分析する情報の文書化と記録を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取るコンピュータを用いて作業を行う継続的に状況を把握する情報を取得する情報の整理と検知を行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

診療情報管理士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたり、「診療情報管理士」の資格があると仕事に就く上で有利である。
 資格は一般社団法人日本病院会が指定する大学又は専門学校を卒業するか、同法人が実施している通信教育を受け、認定試験に合格すると取得できる。
 病院の中で医師、看護師、薬剤師、検査技師などの専門職と直接かかわるため、事務的能力のほかに診療録の内容を理解するために必要な医学知識や、診療録から作成される様々な情報を分析・解釈する能力が求められる。また、診療録の内容を読みとれる読解力、書類の記載漏れを点検する綿密さ、記録を整理保管する正確さ、医師や看護師の協力を得ることができる協調性、情報管理にあたる責任感なども重要である。
 更に、医学や関係技術の進歩に遅れないよう勉強し、英語や医学用語のまじった診療録の内容を正しく理解する能力も必要とされる。
 我が国の病院の診療情報管理レベルは、病院の規模・経営主体などにより大きな差があるのが現状であるが、医療の高度化や医療機関の社会的責任に対応するため、資格取得後の専門的能力の向上の環境も整備されつつあり、診療情報管理士指導者の認定なども進められている。

診療情報管理士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の一般事務従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「25 一般事務従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。