産業廃棄物処理技術者

清掃・環境・ビル管理 職業分類:02_011-99 信頼度 ★★★★★

別名:廃棄物処理施設技術管理者

産業活動の過程で生じる産業廃棄物について、適正・安全な処理やリサイクルを行う方法の開発、処理計画の立案、工程の管理等を行う。

平均年収
612万円
レンジ 408〜1,070万円
最高年収の目安
1,070万円
上位10% 918万円
5年後の予想年収
662万円推定
2031年
10年後の予想年収
716万円推定
616〜831万円
将来性
66/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
21%
低い
求人需要
高い
有効求人倍率 4.88倍

仕事内容

産業活動の過程で生じる産業廃棄物について、適正・安全な処理やリサイクルを行う方法の開発、処理計画の立案、工程の管理等を行う。
 産業廃棄物は、工業、建設業、製造業、サービス業など全ての事業活動に伴って生じるものであり、具体的には、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラス及び陶磁器くず、鉱さい、動植物性残さ、動物のふん尿、ばいじん(ダスト)類、がれき類等で、固形状のものと液状のもの(放射性物質及びこれによって汚染された物を除く。)がある。このうち「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物」を特別管理廃棄物及び特別管理産業廃棄物として規定し、必要な処理基準を設け、通常の廃棄物より厳しい規制を行っている(*1)
 なお、産業廃棄物以外の廃棄物は一般廃棄物と呼ばれる。
 産業廃棄物は、材料として再利用できるものと、廃棄物として処理するしかないものに分けられるが、廃棄物は一般の製品と違って取り扱い上の注意事項がはっきり示されていない。このため、性質などをよく把握しないで処理すると、爆発や激しい化学反応などを起こして事故にもつながる。また、別の製品の材料として利用できるものがあっても、十分な知識がなければ、リサイクルを進めることはできない。
 そのために、産業廃棄物処理技術者は産業廃棄物を分析して特性や組成を把握し、どのような工程や方法で扱えば適正で安全に、費用も安く処理できるか、更にどのように変化させれば材料として再利用できるか等を決定する。このように、技術的知識と関係法令をもとに、適正・安全・経済的に処理できる方法や工程、更にどのように変化させれば材料として再利用できるか等について調査・分析し、処理方式の開発、処理計画の立案や、実施指導等を行う。また、法令に基づいて廃棄物処理施設の適正な維持管理に関する技術指導を行う。

*1 環境省ホームページ 特別管理廃棄物規制の概要

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 分析機器、パソコン、工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

職場は産業廃棄物が排出される地域の周辺が多く、全国にわたっており、主に特別管理産業廃棄物などを分析できる設備を整えた処理会社で働いている。
 廃棄物処理施設は悪臭、騒音、振動などがあるが、分析は清潔な部屋で行う必要もあるために、環境面は整っているといえる。
 賃金、労働時間等の労働条件は事業所の規定によるが、専門知識や技術が必要で、有害物質等を扱うこともあるため、待遇面ではこれらの点が配慮されていることもある。
 環境問題に対する社会の関心が深まり、リサイクルを義務づける法律や条例等による取組みが強化される中、廃棄物処理やリサイクルの専門家として、産業廃棄物処理技術者の仕事はますます重要度を増している。産業廃棄物の収集運搬・処理の低炭素化、新素材等の処理に関する技術の確立等が課題である。

産業廃棄物処理技術者の年収

産業廃棄物処理技術者の平均年収は612万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない技術者」・全国)。中央値の目安は569万円、年収レンジは408〜1,070万円、上位10%は918万円です。

平均年収
612万円
中央値(目安)
569万円
最低年収の目安
408万円
未経験・20代前半
上位10%
918万円
最高年収の目安
1,070万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,000円
短時間労働者 1,852円
最低賃金との比
2.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
29.6万円
前年度比 −0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の産業廃棄物処理技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

産業廃棄物処理技術者の時給3,000円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
447万円
30代
537万円
40代
616万円
50代
688万円

平均年収と平均年齢(43.9歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
452万円
1〜3年
505万円
3〜5年
559万円
5〜10年
628万円
10年以上
708万円

雇用形態別の年収推定

正社員 612万円パート・アルバイト 257万円フリーランス・自営 643万円契約社員・派遣社員 477万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年532万円———
2022年558万円———
2023年554万円—1.88倍25.8万円
2024年573万円—8.09倍30.3万円
2025年612万円—4.88倍29.6万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

産業廃棄物処理技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在612万円 → 3年後 641万円 → 5年後 662万円 → 10年後 716万円(10年後の予想レンジ 616〜831万円)。年率の伸びは+1.6%と見ています。

612万円
現在
2026年
641万円
3年後
2029年
592〜698万円
662万円
5年後
2031年
596〜737万円
716万円
10年後
2036年
616〜831万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い -1.44%AIの影響 +0.22%合計 +1.6%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

産業廃棄物処理技術者の将来性スコア

66/100
★★★☆☆
高い・全職業で56位
AI耐性
79点
参入障壁
42点
年収水準
78点
求人需要
95点
賃金の勢い
0点
人手不足(平均年齢)
64点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

産業廃棄物処理技術者のAI代替リスク

21%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中92位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

産業廃棄物処理技術者の求人需要

有効求人倍率
4.88倍
全職業で27位
求人需要
高い
74/100
求人賃金(月額)
29.6万円
前年度比 −0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
43.9歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+19.8%
推定
10年後の求人数
+35.6%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

産業廃棄物処理技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.8
指導
3.7
保守点検
3.6
操作と制御
3.5
修理
3.5
説明力
3.5
計器監視
3.5
故障等の原因特定
3.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
1.5
公衆安全・危機管理
1.5
化学
1.5
事務処理
1.4
顧客サービス・対人サービス
1.2
教育訓練
1.1
人事労務管理
1.0
工学
1.0

仕事の中身(よく行う活動)

機械装置の修理と保守を行う法律や規定、基準を適用する継続的に状況を把握する仕事を整理、計画する、優先順序を決める機械、および機械製造のプロセスをコントロールする乗り物を運転・操縦する仕事に関連する知識を更新し、活用する意思決定と問題解決を行う

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

産業廃棄物処理技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

産業廃棄物を分析するためには、分析方法や分析機器に対する知識が必要であるため、高卒者もいるが、大学、大学院などで化学系の課程を修了した人も多い。また、広い知識と経験が必要とされていることから、中途採用者も多い。
 入職すると、まず廃棄物処理法をはじめとする法律、廃棄物を処理するシステムなどについての教育を受ける。より専門的な内容は、仕事をしながら習得していく。
 関連する施設の運転に必要となる「一般廃棄物処理施設技術管理士」「特別管理産業廃棄物管理責任者」(日本環境衛生センター)や、「環境計量士」(日本環境測定分析協会)、「公害防止管理者」(産業環境管理協会)など環境測定、公害防止の資格を持っている人が多い。
 専門的知識やデータ処理等の技術に加えて、環境や資源を大切にしたいという気持ちがある人に向いている仕事である。

産業廃棄物処理技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「11 その他の技術者」)(e-Stat、2026/10/31取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。