税理士

会計・税務 職業分類:03_013-02 信頼度 ★★★★★

企業や個人の依頼により、所得税、法人税、住民税などの税金についての相談を受けたり、申告や申請に伴う税務書類の作成や手続きの代行を行う。

平均年収
811万円
レンジ 501〜1,509万円
最高年収の目安
1,509万円
上位10% 1,276万円
5年後の予想年収
847万円推定
2031年
10年後の予想年収
884万円推定
761〜1,027万円
将来性
42/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
85%
非常に高い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.62倍

仕事内容

所得税や法人税、消費税などの税金は、納税者が自分で申告をして納めることになっている(申告納税制度)が、税法はかなり複雑で、いくら税金を払ったらいいのか一般の人には分かりにくいため、納税者の相談相手になり、納税者に代わって税額の計算や申告書の作成などをするのが税理士の仕事である。また電子納税申告「e-Tax」の代理送信なども行う。
 税理士法では、「税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする」と規定している。主な仕事としては、個人や企業などの納税者と税務署の間に立って税金の申告・申請・不服申立てなどの代理を行う「税務代理」、税務署に提出する書類を作成する「税務書類の作成」、税金に関して困ったとき、わからないとき、知りたいときに相談に応じる「税務相談」がある。
 また、税務職員が一定の法定権限の下に納税者に対して納税に関する質問や検査をする税務調査の際に、税理士が納税者に代わって税務調査に立会い、納税者の権益を擁護することもある。更に、税務訴訟において納税者の正当な権利、利益の救済を援助するため、補佐人として、弁護士である訴訟代理人とともに裁判所に出頭し、陳述(出廷陳述)することもある(「補佐人制度」)。
 その他、会計帳簿の記帳など財務・会計に関する業務も行う(「会計業務」)。また、経営の問題や、財産の運用・管理などのアドバイスを求められるケースが増えている。
 税理士は、申告納税制度をスムーズに進めていくうえで重要な責任を持つとともに、経営者の相談相手としての役割も大きくなっている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、会計・給与ソフト、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

独立開業の場合は、決まった時間帯に仕事をする必要はない。ただし、顧客の都合によって打ち合わせが夜間や休日になったり、出張が多くなることもある。2月中旬から3月中旬の所得税の確定申告の時期と、法人税の申告が集中する5月が最も忙しい。
 税理士の収入は、契約した顧客から主に顧問報酬という形で支払われる。報酬の金額や形態は、顧客の業務の種類や依頼内容などによって異なる。
 最近では全自動会計ソフトも普及してきており、税理士も単純な会計業務をこなすだけではなく、高度な税知識に裏打ちされた税の相談者となることが求められている。

税理士の年収

税理士の平均年収は811万円(令和7年賃金構造基本統計調査「公認会計士,税理士」・全国)。中央値の目安は754万円、年収レンジは501〜1,509万円、上位10%は1,276万円です。

平均年収
811万円
中央値(目安)
754万円
最低年収の目安
501万円
未経験・20代前半
上位10%
1,276万円
最高年収の目安
1,509万円
トップ層
時給(一般労働者)
4,304円
短時間労働者 2,338円
最低賃金との比
3.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
31.1万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の税理士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

税理士の時給4,304円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の3.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
578万円
30代
715万円
40代
838万円
50代
950万円

平均年収と平均年齢(42.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
583万円
1〜3年
659万円
3〜5年
735万円
5〜10年
834万円
10年以上
948万円

雇用形態別の年収推定

正社員 811万円パート・アルバイト 341万円フリーランス・自営 851万円契約社員・派遣社員 632万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年659万円———
2022年747万円———
2023年747万円—0.70倍29.9万円
2024年856万円—0.64倍30.2万円
2025年811万円—0.62倍31.1万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

税理士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在811万円 → 3年後 832万円 → 5年後 847万円 → 10年後 884万円(10年後の予想レンジ 761〜1,027万円)。年率の伸びは+0.9%と見ています。

811万円
現在
2026年
832万円
3年後
2029年
768〜906万円
847万円
5年後
2031年
763〜943万円
884万円
10年後
2036年
761〜1,027万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.29%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -1.05%合計 +0.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

税理士の将来性スコア

42/100
★★☆☆☆
低め・全職業で428位
AI耐性
15点
参入障壁
98点
年収水準
93点
求人需要
17点
賃金の勢い
42点
人手不足(平均年齢)
37点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

税理士のAI代替リスク

85%
非常に高い
AIに奪われにくい順で全職業中528位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

税理士の求人需要

有効求人倍率
0.62倍
全職業で448位
求人需要
低い
23/100
求人賃金(月額)
31.1万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.2歳
労働時間
150時間/月
5年後の求人数
-2.5%
推定
10年後の求人数
-4.6%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:会計士・監査人の年収・将来性

税理士に当たるアメリカの職業「会計士・監査人」(米国の職業分類 13-2011)の年収の中央値は約1,316万円($83,680・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収811万円の1.6倍です。

日本:税理士アメリカ:会計士・監査人
年収(日本=平均・米国=中央値)811万円1,316万円
$83,680
上位10%1,276万円2,266万円
$144,090
10年後の予想年収884万円1,599万円
$101,700
将来性スコア4247
AI代替リスク85% 非常に高い86% 非常に高い
求人需要求人倍率 0.62倍雇用の増減予測 +5.0%
2025–35・BLS
就業者数—144.9万人
時給(平均)4,304円
最低賃金の3.7倍
7,076円
$45.00
連邦最低賃金の6.2倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

税理士は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、税理士だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

税理士に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.1
読解力
5.0
説明力
4.8
指導
4.6
文章力
4.5
交渉
4.3
説得
4.3
他者の反応の理解
4.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

経済学・会計学
3.7
事務処理
3.5
法律学、政治学
2.8
顧客サービス・対人サービス
2.5
ビジネスと経営
2.4
人事労務管理
2.1
販売・マーケティング
1.8
日本語の語彙・文法
1.6

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用するコンピュータを用いて作業を行う仕事に関連する知識を更新し、活用する仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報を取得する意思決定と問題解決を行う情報やデータを分析する情報やデータを処理する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

税理士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

税理士になるには、弁護士や公認会計士の資格を持っていること又は、税理士試験に合格した後、2年間の実務経験(合格前でも可)を経て、日本税理士会連合会に登録し、地域の税理士会に入会することが必要である。税理士として実務修習を積んだ後、個人事務所を開業するケースがほとんどである。また、顧客の要望が多様化したため、数人の税理士が共同して事務所を持ったり法人化するケースも増えている。
 税法に関する専門知識の他、業務を正確に行うための計算能力や事務処理能力が求められる。
 税理士試験は科目ごとに合格していけばよいため、多くの人は受験のために専門学校で勉強し、数年かけて資格取得に至る。

税理士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「公認会計士,税理士」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「18 経営・金融・保険専門職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。