公認会計士

会計・税務 職業分類:03_013-01 信頼度 ★★★★★

企業などからの依頼を受け、財務書類を監査し、企業の会計が適正に行われているか監査報告書によって意見表明を行う。

平均年収
811万円
レンジ 501〜1,509万円
最高年収の目安
1,509万円
上位10% 1,276万円
5年後の予想年収
846万円推定
2031年
10年後の予想年収
882万円推定
758〜1,024万円
将来性
41/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
86%
非常に高い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.62倍

仕事内容

企業は毎年決算を行い、資産状態や経営成績を「財務諸表」として発表するが、これが正しいかどうか、独立した第三者の立場で監査し、証明するのが仕事である。会計と監査の専門家として目を光らせる「お目つけ役」といえる。
 企業ではコンピュータでの処理が進展しているため、「監査」の仕事は、公認会計士に情報処理の専門家が加わり、契約を結んだ企業へ出かけ、帳簿類のチェックや銀行預金の確認などを手分けして作業する。棚卸しにも立ち会う。このような調査のあと、企業の会計処理について公正ではないと判断した場合は、指導を行う。そして最終的には、企業が作成した財務の報告が適正かどうかの意見をまとめた「監査報告書」を作成する。このような監査は企業のみならず、学校法人、独立行政法人や地方公共団体等についても行われる。監査の仕事は、公正な立場でのぞむ必要がある。公認会計士には、正義感と独立性の維持を心がけることが大切である。また、公認会計士法では、「公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。」と規定している。
 公認会計士は、税理士登録することにより「税務」の仕事も行うことができる。企業や個人の納税申告書を作成したり、税金に関する相談やアドバイスをする。他に、企業の「財務諸表」を作成する「会計」の仕事、経営戦略などを提案するコンサルティング、「マネジメント・コンサルティング・サービス(MCS)」の仕事がある。
 これらの他に、社会的役割として、地方公共団体の監査委員、外部監査人、商工会議所の経営アドバイザーなどに従事する者もいる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

公認会計士の仕事の対象は大企業が多く、本社は大都市に集まっているため、多くの公認会計士は東京などの大都市で働いている。
 公認会計士の収入は、監査法人等に勤務している場合は毎月安定した収入が得られる。独立して個人事務所を開業している場合、顧客の数、仕事の内容により差がある。開業している公認会計士は年収が数千万円になることもある。
 監査の仕事は、顧客企業の支社、支店、工場等に往査で出掛けるため、出先で仕事をすることが多い。また、海外の支社、子会社等の監査のため海外出張が多い人もいる。
 高年齢まで働くことができ、監査法人等を定年退職後に、大企業の監査役に就任する人や大学等の教授となる人もいる。最近では女性の進出も目立っており、公認会計士試験合格者の約2割が女性となっている。
 通常の企業の決算に対する監査だけではなく、近年では、上場企業の四半期決算の開示や内部統制の監査などが加わり、また、会計の国際化によって、日本においても国際会計基準の任意適用が次第に増えており、公認会計士に対する社会的なニーズは根強い。

公認会計士の年収

公認会計士の平均年収は811万円(令和7年賃金構造基本統計調査「公認会計士,税理士」・全国)。中央値の目安は754万円、年収レンジは501〜1,509万円、上位10%は1,276万円です。

平均年収
811万円
中央値(目安)
754万円
最低年収の目安
501万円
未経験・20代前半
上位10%
1,276万円
最高年収の目安
1,509万円
トップ層
時給(一般労働者)
4,304円
短時間労働者 2,338円
最低賃金との比
3.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
31.1万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の公認会計士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

公認会計士の時給4,304円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の3.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
578万円
30代
715万円
40代
838万円
50代
950万円

平均年収と平均年齢(42.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
583万円
1〜3年
659万円
3〜5年
735万円
5〜10年
834万円
10年以上
948万円

雇用形態別の年収推定

正社員 811万円パート・アルバイト 341万円フリーランス・自営 851万円契約社員・派遣社員 632万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年659万円———
2022年747万円———
2023年747万円—0.70倍29.9万円
2024年856万円—0.64倍30.2万円
2025年811万円—0.62倍31.1万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

公認会計士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在811万円 → 3年後 831万円 → 5年後 846万円 → 10年後 882万円(10年後の予想レンジ 758〜1,024万円)。年率の伸びは+0.8%と見ています。

811万円
現在
2026年
831万円
3年後
2029年
768〜905万円
846万円
5年後
2031年
762〜942万円
882万円
10年後
2036年
758〜1,024万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.29%求人賃金の勢い +0.41%AIの影響 -1.08%合計 +0.8%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

公認会計士の将来性スコア

41/100
★★☆☆☆
低め・全職業で441位
AI耐性
14点
参入障壁
89点
年収水準
93点
求人需要
17点
賃金の勢い
42点
人手不足(平均年齢)
37点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

公認会計士のAI代替リスク

86%
非常に高い
AIに奪われにくい順で全職業中531位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

公認会計士の求人需要

有効求人倍率
0.62倍
全職業で448位
求人需要
低い
23/100
求人賃金(月額)
31.1万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.2歳
労働時間
150時間/月
5年後の求人数
-2.7%
推定
10年後の求人数
-4.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:会計士・監査人の年収・将来性

公認会計士に当たるアメリカの職業「会計士・監査人」(米国の職業分類 13-2011)の年収の中央値は約1,316万円($83,680・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収811万円の1.6倍です。

日本:公認会計士アメリカ:会計士・監査人
年収(日本=平均・米国=中央値)811万円1,316万円
$83,680
上位10%1,276万円2,266万円
$144,090
10年後の予想年収882万円1,599万円
$101,700
将来性スコア4147
AI代替リスク86% 非常に高い86% 非常に高い
求人需要求人倍率 0.62倍雇用の増減予測 +5.0%
2025–35・BLS
就業者数—144.9万人
時給(平均)4,304円
最低賃金の3.7倍
7,076円
$45.00
連邦最低賃金の6.2倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

公認会計士は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、公認会計士だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

公認会計士に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.7
説明力
5.5
読解力
5.4
文章力
5.4
説得
4.9
指導
4.9
他者との調整
4.8
論理と推論(批判的思考)
4.8

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

経済学・会計学
4.2
事務処理
3.4
ビジネスと経営
2.9
顧客サービス・対人サービス
2.7
法律学、政治学
2.3
日本語の語彙・文法
2.0
人事労務管理
1.9
外国語の語彙・文法
1.8

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用する継続的に状況を把握する組織外の人々とコミュニケーションを取る情報の整理と検知を行う仕事に関連する知識を更新し、活用する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る情報やデータを分析する情報を取得する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

公認会計士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

公認会計士になるためには、公認会計士試験に合格すること及び3年以上の業務補助等の経験、更に、専門的な研修である実務補習を受けて必要単位を取得した後に、日本公認会計士協会による修了考査に合格し、名簿登録をする必要がある。
 公認会計士は、多くの者が監査法人等に就職するが、一般企業に就職し経験を積む者もいる。また、監査法人等を退職し独立して個人事務所を開設したり、起業したり、一般企業に転職してコンサルティングを行ったりと様々な活躍をする人もいる。

公認会計士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「公認会計士,税理士」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「18 経営・金融・保険専門職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。