ワイン製造
別名:果実酒製造工、酒類製造工(清酒を除く)、ワイン製造工
ブドウからワインを醸造する作業に従事する。
仕事内容
ワイン造りは、ブドウをつぶして皮ごと発酵させる方法(赤ワイン製造)と、ブドウの皮や種を除いて、しぼりとった果汁のみを発酵させる方法(白ワイン製造)に分かれる。まず、つぶしたブドウやしぼった果汁の入った発酵タンクに、純粋酵母をブドウ果汁で培養した酒母(しゅぼ)を加える。すぐに発酵が始まり、1~2週間、毎日「諸味(もろみ)」の温度やアルコール度を測定したり、利き酒をして、発酵の正常な進行を確認する。赤ワインの場合は、発酵によって浮かび上がるブドウの皮を棒で突き崩してワインの中に沈める。発酵が終わると「おり」と呼ばれる残りかすを取り除いて熟成させる。
仕込み作業が集中する秋以外は、ワインの熟成・貯蔵管理、樽の詰め替え、ワインの濾過(ろか)なども行う。ワイン造りはヨーロッパでは2千年の歴史があるものの、日本の酒類製造の中では比較的新しい職業である。機械化が進んではいるが、基本的な製造工程に大きな変化はない。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
発酵タンク、測定器(温度、アルコール度等)、樽、濾過機
労働条件の特徴
ワイナリーは、家族経営の小規模なものから、大手洋酒製造会社まで国内に493場ある(2024年時点*)。中小企業では数人、大企業では十数人程度がワイン製造の仕事で雇用されており、大企業では別のワイナリーや他の職場への転勤もある。
入荷・収穫したブドウはその日のうちにつぶす必要があるため、ブドウの収穫期である9~11月は繁忙期となる。。
チリ産やヨーロッパ産のワインに対する関税が撤廃され、海外企業や海外メーカーとの競争がある一方で、国産のワインも品質が向上しており、ある程度の生産量は維持されると考えられる。
*国税庁 酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和6年アンケート)
ワイン製造の年収
ワイン製造の平均年収は397万円(令和7年賃金構造基本統計調査「食料品・飲料・たばこ製造従事者」・全国)。中央値の目安は369万円、年収レンジは286〜647万円、上位10%は563万円です。
あなたの年収は、同じ年代のワイン製造の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
ワイン製造の時給1,847円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.6倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(43.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 341万円 | — | — | — |
| 2022年 | 345万円 | — | — | — |
| 2023年 | 342万円 | — | 1.96倍 | 20.9万円 |
| 2024年 | 366万円 | — | 1.78倍 | 21.7万円 |
| 2025年 | 397万円 | — | 1.67倍 | 22.4万円 |
ワイン製造の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在397万円 → 3年後 428万円 → 5年後 450万円 → 10年後 510万円(10年後の予想レンジ 438〜592万円)。年率の伸びは+2.5%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
ワイン製造の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
ワイン製造のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
ワイン製造の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:食品製造の作業員の年収・将来性
ワイン製造に当たるアメリカの職業「食品製造の作業員」(米国の職業分類 51-3092)の年収の中央値は約665万円($42,290・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収397万円の1.7倍です。
| 日本:ワイン製造 | アメリカ:食品製造の作業員 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 397万円 | 665万円 $42,290 |
| 上位10% | 563万円 | 927万円 $58,940 |
| 10年後の予想年収 | 510万円 | 884万円 $56,200 |
| 将来性スコア | 52 | 53 |
| AI代替リスク | 50% 中程度 | 58% 中程度 |
| 求人需要 | 求人倍率 1.67倍 | 雇用の増減予測 +6.5% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 17.5万人 |
| 時給(平均) | 1,847円 最低賃金の1.6倍 | 3,302円 $21.00 連邦最低賃金の2.9倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 高卒 |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技能工の平均月収を国別に比べる
ワイン製造は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。
「技能工」全体の平均で、ワイン製造だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →
ワイン製造に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
必要資格
関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
ワイン製造になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
少人数での共同作業のため、互いに助け、協力できる協調性が求められる。また、ワインの品質を判定するために常に利き酒が行われるので、経験を積んで利き酒能力を磨くことが大切になる。多くの作業に機械が導入されているが、伝統的な作業には体力が必要とされるものも多い。
ワイン造りは人間の勘や経験が重要であり、実地に仕事をしながら様々な経験を積んで技能を修得し、熟練による判断力が備わるにつれて、ワイン造り全体を管理する立場になる。
ワイン製造のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。