野菜つけ物製造
別名:梅干漬工、千枚漬工、沢庵漬工、漬物職人(野菜)、福神漬製造工、野菜塩漬工、らっきょう漬工
野菜を材料にしたつけ物を製造するため、材料の選別、洗浄、カット、漬け込み、塩抜き、計量、殺菌、検査、包装などの作業を行う。
仕事内容
つけ物は、平安時代の制度や儀式の作法書である「延喜式(えんぎしき)」に記述されているほど、日本古来の伝統的加工食品である。現在では、材料となる野菜等の種類が極めて多いということに加え、浅漬け、古漬の大別の下に多様な漬け込み方法がある。
まず、受入・保管している材料(野菜等)を選別し、洗浄した後、塩漬け(下漬処理)する。その後、再度洗浄し、所定の大きさに切断(カット)する。次に脱塩(塩抜き)を行い、圧搾する。そして、最終調味料に漬け込んだ後、計量、包装、シール貼りを行い、異物混入等のチェックを行う。最後に加熱殺菌・冷却を行い、保管・出荷する。
これらの工程では、かなり機械化、装置化が進んでいるものの、手作業による部分が多く人手に依存せざるを得ない工程もある。
野菜つけ物製造の仕事は全工程の技術と技能を習得することとなるが、原料の多様さや品質の違い等から、かなりの経験が必要とされる。また、食品工場に共通する食品衛生の知識や品質管理技術も求められる。
主なタスク
- 製品に金属が混入してないかどうか調べるために金属探知機を操作する。(実施率 1%)
- 工場内の洗浄・殺菌などの衛生管理をする。(実施率 1%)
- 商品の品質管理をする。(実施率 1%)
- つけ物の塩分を調整する。(実施率 1%)
- 製品の加熱殺菌や冷却をする機械を操作する。(実施率 1%)
- 最終調味料に野菜を投入し、機械もしくは手作業で混ぜ合わせる。(実施率 1%)
- 計量や包装をする機械を操作する。(実施率 1%)
- 原料の選別をする。(実施率 1%)
- 洗浄した野菜を塩漬けする(下漬け)。(実施率 1%)
- 選別した野菜を洗浄し、不要な部分の除去やカットをする。(実施率 1%)
- 塩漬けした野菜を洗浄し、所定の大きさにカットする。(実施率 1%)
- 脱塩の操作を行い、脱水装置を操作して水気を絞る。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
つけ物製造等にかかわる事業の形態は、製造業のみのもの、製造業と卸売業を兼ねるもの(自社で製造する製品と他のつけ物メーカーから仕入れた製品を卸売する形態)、自社製品を小売するもの(京都などに多い)、の3つに分けられる。
事業所の規模としては、従業員50人以下が中心であり、従業員100人を超える事業所の割合は少ない(2024年時点*1)。
労働時間は一般的な就業時間帯の1日8時間制であるが、日配食品である浅漬けを製造する場合、残業やローテーションによる土曜、日曜出勤によって対応しているケースもある。
職場環境としては、生鮮野菜を材料としていることから、洗浄工程を中心に大量の水を使用している。また、直接食品に触れるため、衛生管理や就業者本人の健康管理が必要となる。
つけ物は、最近は発酵食品としての健康効果が見直され各地に特色あるつけ物も増え、海外でも注目されている。野菜つけ物製造の仕事は一定の需要があると考えられる。
*1 経済産業省 2024年経済構造実態調査(製造業事業所調査)(産業別統計表)
野菜つけ物製造の年収
野菜つけ物製造の平均年収は397万円(令和7年賃金構造基本統計調査「食料品・飲料・たばこ製造従事者」・全国)。中央値の目安は369万円、年収レンジは286〜647万円、上位10%は563万円です。
あなたの年収は、同じ年代の野菜つけ物製造の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
野菜つけ物製造の時給1,847円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.6倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(43.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 341万円 | — | — | — |
| 2022年 | 345万円 | — | — | — |
| 2023年 | 342万円 | — | 1.96倍 | 20.9万円 |
| 2024年 | 366万円 | — | 1.78倍 | 21.7万円 |
| 2025年 | 397万円 | — | 1.67倍 | 22.4万円 |
野菜つけ物製造の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在397万円 → 3年後 430万円 → 5年後 454万円 → 10年後 520万円(10年後の予想レンジ 447〜604万円)。年率の伸びは+2.7%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
野菜つけ物製造の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
野菜つけ物製造のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
野菜つけ物製造の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:食品製造の作業員の年収・将来性
野菜つけ物製造に当たるアメリカの職業「食品製造の作業員」(米国の職業分類 51-3092)の年収の中央値は約665万円($42,290・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収397万円の1.7倍です。
| 日本:野菜つけ物製造 | アメリカ:食品製造の作業員 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 397万円 | 665万円 $42,290 |
| 上位10% | 563万円 | 927万円 $58,940 |
| 10年後の予想年収 | 520万円 | 884万円 $56,200 |
| 将来性スコア | 50 | 53 |
| AI代替リスク | 22% 低い | 58% 中程度 |
| 求人需要 | 求人倍率 1.67倍 | 雇用の増減予測 +6.5% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 17.5万人 |
| 時給(平均) | 1,847円 最低賃金の1.6倍 | 3,302円 $21.00 連邦最低賃金の2.9倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 高卒 |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技能工の平均月収を国別に比べる
野菜つけ物製造は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。
「技能工」全体の平均で、野菜つけ物製造だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →
野菜つけ物製造に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★☆☆☆☆ やさしい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
野菜つけ物製造になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
全日本漬物協同組合連合会が認定している「漬物製造管理士」の取得などで技能、知識を示すこともできる。
野菜つけ物製造のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。