ハウス野菜栽培者

農業 職業分類:11_064-02 信頼度 ★★★★★

別名:温室野菜栽培作業員、ハウス野菜栽培作業員、野菜栽培作業員(ハウス栽培)

様々な種類の野菜を、露地での生産ではなく、気象条件の影響を受けにくいガラス温室やビニールハウスなどの施設で生産する。

平均年収
361万円
レンジ 260〜588万円
最高年収の目安
588万円
上位10% 512万円
5年後の予想年収
413万円推定
2031年
10年後の予想年収
472万円推定
406〜548万円
将来性
52/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
16%
非常に低い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.94倍

仕事内容

様々な種類の野菜を、露地での生産ではなく、気象条件の影響を受けにくいガラス温室やビニールハウスなどの施設で生産する。
 この生産方法を包括して「施設園芸」と呼んでいる。「施設園芸」には、花、果実、野菜等の生産が含まれるが、ここではハウス野菜栽培について記述する。
 ハウス野菜栽培者は経営者を兼ねている場合が多い。まず、畑となる土地、施設、農機具などを整備して、生産品目を決め、生産量や出荷時期といった経営計画を立てる。特に出荷時期の選択が重要な野菜の場合には、どの時期にどの程度の人手と資金を投入すれば良いかの判断が重要である。
 実際の栽培の仕事には、土作り、肥料やり、種まき、育苗(いくびょう)、植付け、病害虫の防除、除草、収穫、出荷といった多くの作業がある。まず、土地に堆肥や肥料を入れ、畑を耕して野菜が育ちやすい土壌を作る。そこに畝(うね)を立て、種子をまくか苗を植え、生育に適した温度、潅水(かんすい)、病害虫防除などの管理作業を行って野菜を育てる。1日の仕事は、朝の作業準備から始まり、その後、栽培作業、出荷、販売、あとかたづけをして夕方終了する。
 ハウスには、パイプハウス、耐候性ハウス、ガラス温室等がある。ハウスの中の環境はコンピュータで自動制御されている場合が多いが、野菜の発育状況や品質を注意深く観察し、問題があるときには環境を調節し、肥料をやったり病害虫を取り除くなどの的確な対処が必要である。育てた野菜は収穫の際に形状や色彩、味などを見て、品質の悪いものを取り除き、出荷する。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 農機具、トラクター、トラック、普通自動車、ボイラー、コンピュータ

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

ハウス野菜の栽培は全国各地で行われている。
 ハウス野菜農家は、家族経営が中心の専業農家がほとんどであったが、雇用されて働いている人もいる。家族経営の場合でも、育苗、肥料やり、除草など一時的に作業が集中する時期には、パートタイマー、アルバイトを雇うのが一般的である。雇用される場合は、パートタイマー・アルバイトは時給制、正社員の場合は月給制であることが多く、シフト勤務になっていることもある。
 自営の場合、高齢化が進んでいたり、個人の経営能力や技術水準によって収益に差がある。しかし、農業の中では、気象条件に左右されず計画的に栽培できることから、ハウス野菜は収益性の高い作物であり、機械化も進んでいる。最近では人員を投入して栽培品目、栽培量を拡大する経営農家が増えており、会社組織も出てきている。植物工場も含め高度な環境制御型の施設園芸への転換を進めつつ、規模拡大を図る動きもある。

ハウス野菜栽培者の年収

ハウス野菜栽培者の平均年収は361万円(令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」・全国)。中央値の目安は335万円、年収レンジは260〜588万円、上位10%は512万円です。

平均年収
361万円
中央値(目安)
335万円
最低年収の目安
260万円
未経験・20代前半
上位10%
512万円
最高年収の目安
588万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,708円
短時間労働者 1,225円
最低賃金との比
1.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.7万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代のハウス野菜栽培者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

ハウス野菜栽培者の時給1,708円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
267万円
30代
310万円
40代
346万円
50代
377万円

平均年収と平均年齢(49.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
274万円
1〜3年
303万円
3〜5年
332万円
5〜10年
369万円
10年以上
413万円

雇用形態別の年収推定

正社員 361万円パート・アルバイト 152万円フリーランス・自営 379万円契約社員・派遣社員 281万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年344万円———
2022年361万円———
2023年374万円—1.08倍22.2万円
2024年352万円—1.01倍22.9万円
2025年361万円—0.94倍23.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

ハウス野菜栽培者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在361万円 → 3年後 391万円 → 5年後 413万円 → 10年後 472万円(10年後の予想レンジ 406〜548万円)。年率の伸びは+2.7%と見ています。

361万円
現在
2026年
391万円
3年後
2029年
361〜425万円
413万円
5年後
2031年
372〜459万円
472万円
10年後
2036年
406〜548万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.13%求人賃金の勢い +0.59%AIの影響 +0.26%退職による人手不足 +0.2%合計 +2.7%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

ハウス野菜栽培者の将来性スコア

52/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で241位
AI耐性
84点
参入障壁
37点
年収水準
6点
求人需要
35点
賃金の勢い
60点
人手不足(平均年齢)
91点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

ハウス野菜栽培者のAI代替リスク

16%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中63位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

ハウス野菜栽培者の求人需要

有効求人倍率
0.94倍
全職業で349位
求人需要
ふつう
41/100
求人賃金(月額)
23.7万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
49.1歳
労働時間
167時間/月
5年後の求人数
+10.2%
推定
10年後の求人数
+18.4%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:農作業員(畑・苗木・温室)の年収・将来性

ハウス野菜栽培者に当たるアメリカの職業「農作業員(畑・苗木・温室)」(米国の職業分類 45-2092)の年収の中央値は約561万円($35,660・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収361万円の1.6倍です。

日本:ハウス野菜栽培者アメリカ:農作業員(畑・苗木・温室)
年収(日本=平均・米国=中央値)361万円561万円
$35,660
上位10%512万円718万円
$45,690
10年後の予想年収472万円745万円
$47,400
将来性スコア5246
AI代替リスク16% 非常に低い21% 低い
求人需要求人倍率 0.94倍雇用の増減予測 −2.4%
2025–35・BLS
就業者数—26.6万人
時給(平均)1,708円
最低賃金の1.5倍
2,830円
$18.00
連邦最低賃金の2.5倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学歴不問

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:農林漁業の平均月収を国別に比べる

ハウス野菜栽培者は国際標準職業分類で「農林漁業」に入ります。130か国・地域の農林漁業の平均月収を円に直すと、日本は月26.8万円で29位、1位はアイスランドの月153万円です。アメリカは月56.1万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は27位です。

1. アイスランド
153万円
2. デンマーク
84.9万円
3. ベルギー
81万円
4. スイス
78.8万円
5. ルクセンブルク
72.9万円
9. ノルウェー
58.4万円
10. アメリカ
56.1万円
11. フランス
54.5万円
13. ドイツ
52.2万円
18. イギリス
44.6万円
23. 韓国
34万円
29. 日本
26.8万円

「農林漁業」全体の平均で、ハウス野菜栽培者だけの値ではありません(農業・林業・漁業・畜産の仕事。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は30.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。農林漁業の世界ランキングを全部見る →

ハウス野菜栽培者に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
2.9
読解力
2.6
道具、機器、設備の選択
2.6
説明力
2.5
指導
2.5
継続的観察と評価
2.5
新しい情報の応用力
2.2
修理
2.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

農業・畜産業
3.6
生産・加工
2.2
生物学
1.6
販売・マーケティング
1.5
ビジネスと経営
1.2
顧客サービス・対人サービス
1.1
化学
1.1
機械
1.0

仕事の中身(よく行う活動)

手と腕を使って物を取り扱い動かす仕事を整理、計画する、優先順序を決める継続的に状況を把握する全身を使って身体的な活動を行うスケジュールを作成する仕事に関連する知識を更新し、活用する情報の整理と検知を行うクオリティを判断する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

ハウス野菜栽培者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。高校、専門学校等で農業について学んだり、研修やセミナーなどで、土づくり、植物の生態、データに基づいた環境調節技術、経営等を学ぶと役に立つ。
 畑を耕すトラクター、収穫物を運ぶトラック等を運転するので、普通自動車免許、大型特殊自動車免許等も必要である。ハウス栽培には、ボイラーの取り扱いもあり、ボイラー技士、危険物取扱者もあるとよい。
 機械や身体を使っての反復作業が多いので、ある程度の体力が必要で、根気があり辛抱強いことも求められる。生物を育てることに興味と熱意があり、自然の中で働くことが好きな人に向いている。栽培する野菜の品質を高めるため、新たな栽培技術の導入や品種改良の情報を集める等技術習得に努める姿勢が大切である。また、栽培品目や栽培時期などを判断するために、消費者のニーズを的確につかむ情報収集も重要となる。自営の場合は、経営能力も必要となる。

ハウス野菜栽培者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「46 農業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。