果樹栽培者

農業 職業分類:11_064-02 信頼度 ★★★★★

別名:果樹栽培作業員

露地の果樹園やビニールハウス等の施設、観光果樹園などで、果物を生産する。

平均年収
361万円
レンジ 260〜588万円
最高年収の目安
588万円
上位10% 512万円
5年後の予想年収
412万円推定
2031年
10年後の予想年収
471万円推定
405〜547万円
将来性
52/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
17%
非常に低い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.94倍

仕事内容

露地の果樹園やビニールハウス等の施設、観光果樹園などで、果物を生産する。
 果物にはイチゴ、ブドウ、ナシ、リンゴ、ミカン、桃、サクランボ、柿、ブルーベリーなど様々な種類があり、それぞれに栽培方法が異なるが、開花時の結実管理、幼果時の摘果(てきか)、袋掛け、病害虫防除、土壌管理、収穫、出荷、貯蔵果実の管理、施肥(せひ)、整枝(せいし)・剪定(せんてい)、大型管理機械の保守点検、修理などが主な仕事となる。
 このうち、開花時の結実管理、摘果、袋掛けは果樹栽培に特徴的な作業である。果樹の開花時には、受粉、受精がきちんと行われるよう、ミツバチやマメコバチなどの受粉媒介昆虫が働きやすい環境を整える。天候不良時には昆虫の働きが衰えるので、人工受粉を行って結実を確保する。次に、果実が小さいうちに樹についている葉数に合わせて「間引き」を行って果実の数を減らし(摘果)、残した果実が大きく育つようにする。果実が結実してきたら、ブドウ、ナシ、桃等品種により、保護のためにひとつひとつ手作業で袋掛けを行う。
 そのほか、スプリンクラーなどを使って病害虫の防除を行ったり、果樹が養分を摂れるように草刈りや枝の剪定をする。また、直売所での販売やイベントでの販促活動などを行うこともある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 大型管理機械、スプリンクラー、普通自動車(普通免許(第一種、第二種)で運転可能なもの)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

果樹栽培は多くの場合、家族経営であるが、家族構成員の月給制や役割分担を明確にしている農家が増えている。また、法人化した組織が運営している場合もある。
 常に栽培管理が必要となるが、年間の中でも作業の繁閑がある。
 雇用労働者は正社員の他、特に収穫期においてはパートタイマーやアルバイトが必要とされる。正社員は月給制で、パートタイマー等は時給制が基本で、別途手当が付く場合もある。
 個人の経営能力や品質のよい果物を作る技術水準によって、収益には差がある。
 収穫した果実は、従来では農協などを通じて出荷するのがほとんどであったが、最近はお客にもぎとり体験をさせる観光果樹園や、宅配サービス、通信販売での直売などをしている果樹園も増えている。農家が直接販売する場合は、出荷する果実を選別したり、荷造り作業を行う必要がある。
 また、輸出販路の拡大などの取り組みも活発化しており、産地ごとのブランド化や、収穫した果物を加工品として販売する、いわゆる「6次産業化」を行っている果樹園もある。

果樹栽培者の年収

果樹栽培者の平均年収は361万円(令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」・全国)。中央値の目安は335万円、年収レンジは260〜588万円、上位10%は512万円です。

平均年収
361万円
中央値(目安)
335万円
最低年収の目安
260万円
未経験・20代前半
上位10%
512万円
最高年収の目安
588万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,708円
短時間労働者 1,225円
最低賃金との比
1.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.7万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の果樹栽培者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

果樹栽培者の時給1,708円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
267万円
30代
310万円
40代
346万円
50代
377万円

平均年収と平均年齢(49.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
274万円
1〜3年
303万円
3〜5年
332万円
5〜10年
369万円
10年以上
413万円

雇用形態別の年収推定

正社員 361万円パート・アルバイト 152万円フリーランス・自営 379万円契約社員・派遣社員 281万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年344万円———
2022年361万円———
2023年374万円—1.08倍22.2万円
2024年352万円—1.01倍22.9万円
2025年361万円—0.94倍23.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

果樹栽培者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在361万円 → 3年後 391万円 → 5年後 412万円 → 10年後 471万円(10年後の予想レンジ 405〜547万円)。年率の伸びは+2.7%と見ています。

361万円
現在
2026年
391万円
3年後
2029年
361〜425万円
412万円
5年後
2031年
372〜459万円
471万円
10年後
2036年
405〜547万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.13%求人賃金の勢い +0.59%AIの影響 +0.25%退職による人手不足 +0.2%合計 +2.7%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

果樹栽培者の将来性スコア

52/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で241位
AI耐性
83点
参入障壁
38点
年収水準
6点
求人需要
35点
賃金の勢い
60点
人手不足(平均年齢)
91点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

果樹栽培者のAI代替リスク

17%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中71位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

果樹栽培者の求人需要

有効求人倍率
0.94倍
全職業で349位
求人需要
ふつう
41/100
求人賃金(月額)
23.7万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
49.1歳
労働時間
167時間/月
5年後の求人数
+10.0%
推定
10年後の求人数
+18.1%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:農作業員(畑・苗木・温室)の年収・将来性

果樹栽培者に当たるアメリカの職業「農作業員(畑・苗木・温室)」(米国の職業分類 45-2092)の年収の中央値は約561万円($35,660・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収361万円の1.6倍です。

日本:果樹栽培者アメリカ:農作業員(畑・苗木・温室)
年収(日本=平均・米国=中央値)361万円561万円
$35,660
上位10%512万円718万円
$45,690
10年後の予想年収471万円745万円
$47,400
将来性スコア5246
AI代替リスク17% 非常に低い21% 低い
求人需要求人倍率 0.94倍雇用の増減予測 −2.4%
2025–35・BLS
就業者数—26.6万人
時給(平均)1,708円
最低賃金の1.5倍
2,830円
$18.00
連邦最低賃金の2.5倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学歴不問

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:農林漁業の平均月収を国別に比べる

果樹栽培者は国際標準職業分類で「農林漁業」に入ります。130か国・地域の農林漁業の平均月収を円に直すと、日本は月26.8万円で29位、1位はアイスランドの月153万円です。アメリカは月56.1万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は27位です。

1. アイスランド
153万円
2. デンマーク
84.9万円
3. ベルギー
81万円
4. スイス
78.8万円
5. ルクセンブルク
72.9万円
9. ノルウェー
58.4万円
10. アメリカ
56.1万円
11. フランス
54.5万円
13. ドイツ
52.2万円
18. イギリス
44.6万円
23. 韓国
34万円
29. 日本
26.8万円

「農林漁業」全体の平均で、果樹栽培者だけの値ではありません(農業・林業・漁業・畜産の仕事。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は30.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。農林漁業の世界ランキングを全部見る →

果樹栽培者に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.2
説明力
3.0
道具、機器、設備の選択
3.0
読解力
3.0
継続的観察と評価
2.9
資材管理
2.8
新しい情報の応用力
2.8
修理
2.7

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

農業・畜産業
3.6
生産・加工
2.5
生物学
1.8
販売・マーケティング
1.5
ビジネスと経営
1.4
輸送
1.3
顧客サービス・対人サービス
1.3
機械
1.2

仕事の中身(よく行う活動)

仕事を整理、計画する、優先順序を決める継続的に状況を把握する仕事に関連する知識を更新し、活用するスケジュールを作成する全身を使って身体的な活動を行う手と腕を使って物を取り扱い動かす目標と戦略を策定する意思決定と問題解決を行う

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

果樹栽培者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。大学や高校等で果樹園芸を学んでいると役に立つ。
 農業研修生として募集している農園で知識や実習を積み、就業する人も増えている。公的機関でも果樹栽培技術の研修を実施しているところがある。
 経営者の場合は、果樹園の管理のほか、果物の販売戦略も考えなければならない。果樹は苗木の植付けから収穫まで数年を要するものも多いため、需要の動向を的確に予測する能力が必要とされる。品質向上のため、新たな栽培技術の習得に努め、品種改良に取り組む姿勢も求められる。
 機械化が進んでいるが、摘果や袋掛け、収穫などでは手作業が必要であり、ある程度の体力が必要である。

果樹栽培者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「46 農業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。