稲作農業者

農業 職業分類:11_064-01 信頼度 ★★★★★

別名:水稲栽培作業員

水田で稲を栽培し、米を収穫して出荷する。

平均年収
361万円
レンジ 260〜588万円
最高年収の目安
588万円
上位10% 512万円
5年後の予想年収
412万円推定
2031年
10年後の予想年収
471万円推定
405〜547万円
将来性
52/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
17%
非常に低い
求人需要
ふつう
有効求人倍率 0.94倍

仕事内容

水田で稲を栽培し、米を収穫して出荷する。
 日本の稲作は田んぼに水を張り、苗を植えて育てる「水田稲作」がほとんどである。苗づくりや水田・稲穂の管理など、季節や天候に合わせた細やかな栽培管理が必要である。
 稲作農業者は自ら経営者を兼ねて家族農業経営の形をとっていることが多く、生産のみならず経営・販売など幅広い仕事を行う。
 水田で米を作るための具体的な作業としては、水田の耕起(こうき)、育苗(いくびょう)、田植、施肥(せひ)、病害虫防除、除草、水管理、収穫、乾燥、調整などがある。かつてはこれらの作業のほとんどを手作業で行っていたが、現在では稲作技術が進歩し、水田を耕すトラクター、苗を植える田植機、農薬散布のための防除機、収穫のためのコンバインなどの機械が導入され、重労働は少なくなっている。
 稲作作業は東北・北陸地方の北日本では、冬は雪で農業が困難なため、この間に他の仕事に就いている人もいる。一方、関東地方より南西では、比較的暖かい気候のため、夏に稲作、冬に裏作として野菜を生産する二毛作が行なうところが多い。また、土づくりや苗づくりから防除、稲刈り、もみすり、出荷までの仕事を地域で共同で能率よく行う取り組みもある。
 機械化に伴い、稲作の大規模経営化も進んでいるが、その一方で、米の生産過剰、消費量の減少、価格の低迷などから、経営を安定させるため、大豆・麦・そば・野菜・花きなどを栽培し、米以外からの収入を確保する動きも見られる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 トラクター、田植機、防除機、コンバイン、軽トラック、普通自動車

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

基幹的農業従事者は約111.4万人であり、その平均年齢は69.2歳となっている(2024年時点*1)。
 水稲作付農家のうち、主業農家は2割弱でその他の大多数は農業以外の仕事で働きながら稲作を行う兼業農家である(2020年時点*2)。稲の生育には、大雨や台風、異常気象などに対応した管理作業や、病気の予察・防除など、常に気を配らなければならず、決まった労働時間だけで対応できないことも多い。一方で、4月~10月の農繁期は農作業の進み具合に合わせて自分で休日を設定し、11月~3月の農閑期には、他の仕事をしながら自由に休暇を設定できるという利点もある。従来、稲作農業者の後継ぎはほぼ100%が農家出身者であったが、最近では、非農家の人が新規に稲作経営を開始できるようになっている。稲作農業生産法人(会社)への就業や、農村に移り住み、水田を借地契約して米づくりを始める例が見られる。コメ作りは機械化が進み作業が軽減されており、広い農地が確保できれば、安定した収入が得られる。
 米は品種改良が盛んで、毎年様々な「新種米」が市場に出回り、生産者が独自ブランドを確立している。インターネットでの直接販売の方法も増えてきている。

*1 農林水産省 「農業労働力に関する統計」から 
*2 農林水産省「稲作の現状とその課題について」農家数の推移から

稲作農業者の年収

稲作農業者の平均年収は361万円(令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」・全国)。中央値の目安は335万円、年収レンジは260〜588万円、上位10%は512万円です。

平均年収
361万円
中央値(目安)
335万円
最低年収の目安
260万円
未経験・20代前半
上位10%
512万円
最高年収の目安
588万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,708円
短時間労働者 1,225円
最低賃金との比
1.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.7万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の稲作農業者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

稲作農業者の時給1,708円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
267万円
30代
310万円
40代
346万円
50代
377万円

平均年収と平均年齢(49.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
274万円
1〜3年
303万円
3〜5年
332万円
5〜10年
369万円
10年以上
413万円

雇用形態別の年収推定

正社員 361万円パート・アルバイト 152万円フリーランス・自営 379万円契約社員・派遣社員 281万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年344万円———
2022年361万円———
2023年374万円—1.08倍22.2万円
2024年352万円—1.01倍22.9万円
2025年361万円—0.94倍23.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

稲作農業者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在361万円 → 3年後 391万円 → 5年後 412万円 → 10年後 471万円(10年後の予想レンジ 405〜547万円)。年率の伸びは+2.7%と見ています。

361万円
現在
2026年
391万円
3年後
2029年
361〜425万円
412万円
5年後
2031年
372〜459万円
471万円
10年後
2036年
405〜547万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.13%求人賃金の勢い +0.59%AIの影響 +0.25%退職による人手不足 +0.2%合計 +2.7%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

稲作農業者の将来性スコア

52/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で241位
AI耐性
83点
参入障壁
38点
年収水準
6点
求人需要
35点
賃金の勢い
60点
人手不足(平均年齢)
91点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

稲作農業者のAI代替リスク

17%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中71位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

稲作農業者の求人需要

有効求人倍率
0.94倍
全職業で349位
求人需要
ふつう
41/100
求人賃金(月額)
23.7万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
49.1歳
労働時間
167時間/月
5年後の求人数
+10.0%
推定
10年後の求人数
+18.1%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

稲作農業者に必要なスキル・資格

必要スキル

道具、機器、設備の選択
3.6
読解力
3.5
傾聴力
3.5
修理
3.2
保守点検
3.2
継続的観察と評価
3.2
操作と制御
3.2
資材管理
3.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

農業・畜産業
3.7
生産・加工
2.3
機械
1.9
生物学
1.8
販売・マーケティング
1.7
事務処理
1.4
ビジネスと経営
1.3
顧客サービス・対人サービス
1.2

仕事の中身(よく行う活動)

乗り物を運転・操縦する機械装置の修理と保守を行う全身を使って身体的な活動を行う手と腕を使って物を取り扱い動かす設備、構造物、材料を検査する機械、および機械製造のプロセスをコントロールする継続的に状況を把握する情報を取得する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

稲作農業者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。稲作には水田や農業機械などの大規模な経営資産が必要となるため、親や親戚などから資産を引き継いで就業する場合と、新規に就農する場合では条件が大きく異なる。特に、農家以外の人は、農地(水田等)の購入ができないため、多くは借地で始めている。一方で、これまで米生産を担ってきた生産者の高齢化が進み、後継者がいない水田は借地や作業委託という形で地域の特定の生産者に集積され、経営規模が拡大する傾向にある。
 新規に就農しようとする場合は、相当の設備投資が必要になるため、「全国新規就農相談センター」では、農業に興味がある人のために農地・家屋情報や求人情報などを提供し、バックアップをしている。
 稲作の基本的な知識や技術は、各農業法人が提供するインターンシップ制度を利用したり、農業高校や農業大学校、就農準備校などで稲作の技術と経営に関する研修を受けて身につけることができる。アルバイトを募集している農家で米作りの作業をし、稲作の技術と経営に関する知識を身に付ける方法もある。
 稲作と他の作物との小規模な複合経営からはじめ、規模を拡大して稲作だけで安定した収入が得られるようになるには、少なくとも数年はかかる。
 経営者となるには、米作りの専門知識と技術のほかに、経営管理能力も必要となる。
 トラクターや軽トラックなどの運転のため「普通自動車免許」「大型特殊自動車免許」を取得していると有益である。

稲作農業者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「農林漁業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「46 農業従事者」)(e-Stat、2026/10/31取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。