航海士

運送・運転 職業分類:13_087-02 信頼度 ★★★★★

別名:貨物船航海士、水先案内人、旅客船運航士

船の総責任者である船長を助け、甲板部員を指揮し、航海計画に基づいて航海や荷役に関する業務を担当する。

平均年収
470万円
レンジ 330〜785万円
最高年収の目安
785万円
上位10% 680万円
5年後の予想年収
521万円推定
2031年
10年後の予想年収
578万円推定
497〜671万円
将来性
45/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
41%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 0.75倍

仕事内容

船の総責任者である船長を助け、甲板部員を指揮し、航海計画に基づいて航海や荷役に関する業務を担当する。
 航海に先立って、予定航路の状況、気象・海象、航海距離などを調査し、機関士と相談しながら速力・燃料・所用時間を算出し、航海計画の原案を作成する。出航前に、水や食料、燃料、貨物、船体の状況、航海用具、計器の作動状況を調べ、出航準備を整える。
 出入港時には船橋、船首、船尾など指定の位置につき、船長の命令を機関部に伝えたり、錨作業や係船作業を指揮する。航海中は、肉眼やレーダー、GPSで陸地・島、他船の位置や航路標識などをチェックし、現在位置を海図上で確認する。船の大きさ・航行時間によって乗務すべき航海士の人数は異なるが、外航船(国際航路)には3人の航海士が乗り込み、4時間ずつのローテーションで航海当直に立つ。航海計器・舵などの機器の作動状況や気象・潮流の変化に気を配り、他船との衝突や座礁などを避け、進路を保って安全で効率的な航海につとめる。
 停泊中は、荷役作業が安全に進行するよう監督しながら、次の航海に備えて必要な資材の補給、航海計器や船体の整備、荷役・税関関係の書類、出港許可書や国籍証書などの確認を行う。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 航海用具、レーダー、GPS、海図、航海計器、舵、工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

船はいったん港を出ると次の港まで休み無く稼働し、港に着いた後も荷役を行いながら必要な補給を行うため、休日が取りにくい。そのため、下船するとまとまった休みをとる休暇制度がある。例えば、外国航路などでは年間合計8ヵ月乗船して4ヵ月陸上で休暇をとるのが一般的である。
 航海中は、船橋で4時間ずつ輪番で当直をする。出入港時や緊急時には船長の命令によって当直時間外でも配置につき、船橋当直者を増員することもある。外航船では外国人船員と一緒に船に乗り、指導的立場で働くことが多い。就業者はほとんどが男性であるが、女性もみられる。
 給料は会社の規定によって定められており、基本給の他に、時間外手当や特殊作業手当などが別途支給される。また、職務外疾病及び船員労働の特性に応じた独自・上乗せ給付は船員保険が適用される(平成22年から、職務上疾病・年金及び失業給付。はそれぞれ一般制度である労災保険制度及び雇用保険制度に統合された。)。
 船舶の自動化などに伴い、一つの船舶に要する船員数が少なくなっているが、航海士には高度な技術と知識が求められるようになっている。また、大手の海運会社では船員としての経験を活かして、数年間の海上勤務と陸上勤務を交互に行うケースもある。

航海士の年収

航海士の平均年収は470万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない輸送従事者」・全国)。中央値の目安は437万円、年収レンジは330〜785万円、上位10%は680万円です。

平均年収
470万円
中央値(目安)
437万円
最低年収の目安
330万円
未経験・20代前半
上位10%
680万円
最高年収の目安
785万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,153円
短時間労働者 1,448円
最低賃金との比
1.8倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
28.9万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の航海士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

航海士の時給2,153円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.8倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
344万円
30代
405万円
40代
457万円
50代
504万円

平均年収と平均年齢(47.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
354万円
1〜3年
393万円
3〜5年
431万円
5〜10年
482万円
10年以上
540万円

雇用形態別の年収推定

正社員 470万円パート・アルバイト 197万円フリーランス・自営 494万円契約社員・派遣社員 367万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年433万円———
2022年454万円———
2023年457万円—0.66倍28.3万円
2024年467万円—0.64倍28.2万円
2025年470万円—0.75倍28.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

航海士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在470万円 → 3年後 500万円 → 5年後 521万円 → 10年後 578万円(10年後の予想レンジ 497〜671万円)。年率の伸びは+2.1%と見ています。

470万円
現在
2026年
500万円
3年後
2029年
462〜544万円
521万円
5年後
2031年
470〜580万円
578万円
10年後
2036年
497〜671万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.22%求人賃金の勢い +0.24%AIの影響 +0.07%退職による人手不足 +0.2%合計 +2.1%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

航海士の将来性スコア

45/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で388位
AI耐性
59点
参入障壁
64点
年収水準
43点
求人需要
23点
賃金の勢い
20点
人手不足(平均年齢)
87点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

航海士のAI代替リスク

41%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中230位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

航海士の求人需要

有効求人倍率
0.75倍
全職業で415位
求人需要
低い
23/100
求人賃金(月額)
28.9万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
47.1歳
労働時間
164時間/月
5年後の求人数
+4.6%
推定
10年後の求人数
+8.3%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:船長・航海士・水先人の年収・将来性

航海士に当たるアメリカの職業「船長・航海士・水先人」(米国の職業分類 53-5021)の年収の中央値は約1,454万円($92,460・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収470万円の3.1倍です。

日本:航海士アメリカ:船長・航海士・水先人
年収(日本=平均・米国=中央値)470万円1,454万円
$92,460
上位10%680万円2,683万円
$170,640
10年後の予想年収578万円1,986万円
$126,300
将来性スコア4568
AI代替リスク41% 中程度28% 低い
求人需要求人倍率 0.75倍雇用の増減予測 +4.0%
2025–35・BLS
就業者数—3.7万人
時給(平均)2,153円
最低賃金の1.8倍
7,705円
$49.00
連邦最低賃金の6.8倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—職業訓練の修了証(学位なし)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

航海士は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、航海士だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

航海士に必要なスキル・資格

必要スキル

修理
4.0
計器監視
4.0
指導
4.0
操作と制御
3.9
保守点検
3.8
傾聴力
3.7
故障等の原因特定
3.6
文章力
3.6

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

輸送
3.3
地理学
2.9
通信技術
2.1
法律学、政治学
2.0
機械
1.9
数学
1.7
外国語の語彙・文法
1.7
コミュニケーションとメディア
1.6

仕事の中身(よく行う活動)

乗り物を運転・操縦する法律や規定、基準を適用する情報を取得する設備、構造物、材料を検査する人間関係を構築し、維持する部下への指導、指示、動機づけを行う数値の算出・推計を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

航海士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

航海士になるには、海技従事者国家試験に合格し、海技士(航海)の船舶免許を取得する必要がある。
 免許取得にはいくつかの方法があるが、一般的には旧商船大学(現在は、東京海洋大学と神戸大学)、商船高等専門学校、海上技術の学校等に進学する。それぞれ所定の修業年限を経て、在学中又は卒業後、乗船実習を航海訓練所や学校所属の練習船で行う。大きな船に乗るには上級の免許が必要となり、それに応じた乗船経験も必要となる。
 大手海運会社では旧商船大学卒業者が最も多く、商船高等専門学校卒業者がこれに次ぐ。内航海運会社では海員学校や水産高校出身者が多くなっている。
 船上では船長を中心とした秩序が大切で、自らを厳しく律し、規律を守ることが求められる。また、甲板部員を指導し、チームワークを作り上げるリーダーシップも必要となる。気温の変化、振動、変則的な勤務に耐えられる体力や忍耐力も求められる。

航海士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない輸送従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「62 船舶・航空機運転従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。