路線バス運転士

運送・運転 職業分類:13_084-01 信頼度 ★★★★★

別名:コミュニティバス運転手、乗合バス運転手

路線バスを運転し、安全にかつ運行時刻を守って乗客を目的地まで運ぶ。

平均年収
453万円
レンジ 320〜752万円
最高年収の目安
752万円
上位10% 652万円
5年後の予想年収
534万円推定
2031年
10年後の予想年収
629万円推定
541〜730万円
将来性
62/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
28%
低い
求人需要
高い
有効求人倍率 2.58倍

仕事内容

路線バスを運転し、安全にかつ運行時刻を守って乗客を目的地まで運ぶ。
 所属する営業所に出勤し、その日の運行予定路線と乗務する車両の確認をする。エンジンオイルや燃料の油量の確認、ブレーキの利き具合のチェック、ドアの開閉装置の点検等を行う。運行管理者からの点呼(連絡・指示の伝達)時には、健康管理面の確認や、検知器によるアルコールチェックを受ける。これらの後に予定に沿ってその日の乗務に就く。
 乗客の乗降が終わるたびに、安全確認しドアを閉め発進する。停留所での停車時にはドアの開閉、運賃の収受を行う。走行中は次の停留所の案内アナウンスの操作や、「降車時にはバスの停車後に車内移動するよう」、「右(左)折する」など、車内安全面の注意喚起をする。車内アナウンスの自動化やカーナビゲーション機能の装備等の運転支援機器類の整備によって、以前よりも運転負担が軽減されている。
 また、乗客の求めに応じて、行先や乗換場所、所要時間の案内をしたり、可能な運賃支払方法を説明したりする(ICカードなどキャッシュレス決済の可否、釣り銭の払い出し不能な金種等)。最近は現金支払いが減少しICカード類が普及したことも乗務時の負担軽減につながっている。
 公共性が高く、また、乗客には高齢者が多いこともあり、乗務中は常に安全を第一に意識し、周囲の交通事情を見通した運転に努め、時刻表通りの運行ができるよう気を配る。運行のたびに乗り過ごしや忘れ物の有無を確認する。乗務を終えると、収納した運賃を精算し、作業日報に走行距離などを記入する。運行記録に関しては、デジタルタコグラフにより運行管理者がリアルタイムに把握するバス事業者もみられ、エコ運転等の運転スキル向上に有効活用されたり、運転士の日報作成の事務負担が軽減されているケースもある。

<就業希望者へのメッセージ>
 お客様から直接に感謝され、世の中に貢献していることを実感できます。(業界団体)
 運転すること自体が好きな方、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。大きなバスを運転する姿は格好いいです。(業界団体)


◇よく使う道具、機材、情報技術等
 バス車輌及び付属機器(デジタルタコグラフ、ドライブレコーダー、運行関連の連絡・記録用機器)、アルコール検知器

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

民営のバス会社のほか、私鉄のバス部門、地方自治体の交通局などに勤務する。就業者は男性が多いが、業界団体の調査結果によると、女性の割合は1.7%(2021年時点)となっており、少しずつ増えている。
 通常は月給制であり、諸手当などの占める割合が高い。近年は運賃改定を原資とした給与水準の改善が進んでいる。
 勤務時間は、事業者ごとにまちまちである。バスは早朝から深夜まで、1年中休みなく運行しているため、勤務は早朝から運行するダイヤ、深夜まで運行するダイヤ、朝夕のラッシュ時間帯のみを運行するダイヤなどを組み合わせて編成されている。高速バスなどの長距離路線バスを担当する場合には、例えば2日間勤務し、1日休暇を得ているケースや、4日間勤務し、1日休暇を得るケースなどがある。一日の労働時間は、通常6?7時間の乗務となっている。また、公共交通機関として毎日の運行が一般的であること、また、昨今の運転士不足の状況下において交替制のシフトを組むため、公休日は必ずしも土・日、祝日になるとは限らない。
 労働基準法や改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)の改正により、令和6年4月から時間外労働の上限規制が適用されるとともに、拘束時間等の基準が改められ、運転士の長時間労働の改善や、体力面での負担軽減の環境が整えられている。
 利用者の減少や運転士不足、燃料費の高騰などを背景に、路線バスの減便・路線廃止の動きがこの数年で加速している。地方部のみならず、最近では都市部においても減便や路線廃止の動きがみられる。地域における公共交通機関の果たす役割は大きく、運転士の人材確保に向けて、業界・事業者を挙げての取組みがみられる。例えば、女性が働きやすいよう、子育てと両立しやすいシフトの設定や、休憩室やトイレの整備をすること、また、若者の新規入職を意識し免許取得の支援等、社内の環境整備に積極的な企業が増えているのはその一端である。また、今後は外国人の採用も選択肢の一つとなっていくことが見込まれる。
 その他、業界団体として、カスタマーハラスメント防止の周知啓発など、運転士の働く環境改善に積極的に取り組んでいる。このようにして運転士の労働時間や拘束時間の労働条件向上、待遇改善、さまざまな工夫による日常業務の負担軽減策が図られており、人材確保や、よりよい働き方にむけた取組みが着実に進んでいる。
 路線バスは、高齢者を始めとした“地域住民の足”としてその果たす役割は重要である。今後も安全・安心なバス運行がなされるよう、引き続き、労働条件や待遇改善、人材確保を図りながら、また、EVバスなど次世代のバス輸送への転換等も図りながら、地域公共交通の主軸としての役割を担い続けるものと考えられる。

路線バス運転士の年収

路線バス運転士の平均年収は453万円(令和7年賃金構造基本統計調査「バス運転者」・全国)。中央値の目安は421万円、年収レンジは320〜752万円、上位10%は652万円です。

平均年収
453万円
中央値(目安)
421万円
最低年収の目安
320万円
未経験・20代前半
上位10%
652万円
最高年収の目安
752万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,907円
短時間労働者 1,588円
最低賃金との比
1.6倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
26万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の路線バス運転士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

路線バス運転士の時給1,907円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.6倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
307万円
30代
360万円
40代
406万円
50代
447万円

平均年収と平均年齢(56.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
342万円
1〜3年
379万円
3〜5年
416万円
5〜10年
464万円
10年以上
520万円

雇用形態別の年収推定

正社員 453万円パート・アルバイト 190万円フリーランス・自営 476万円契約社員・派遣社員 353万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年404万円———
2022年399万円———
2023年453万円—2.62倍24.4万円
2024年461万円—2.61倍25.2万円
2025年453万円—2.58倍26万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

路線バス運転士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在453万円 → 3年後 500万円 → 5年後 534万円 → 10年後 629万円(10年後の予想レンジ 541〜730万円)。年率の伸びは+3.3%と見ています。

453万円
現在
2026年
500万円
3年後
2029年
462〜544万円
534万円
5年後
2031年
481〜595万円
629万円
10年後
2036年
541〜730万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.69%求人賃金の勢い +0.48%AIの影響 +0.16%退職による人手不足 +0.2%合計 +3.3%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

路線バス運転士の将来性スコア

62/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で98位
AI耐性
72点
参入障壁
4点
年収水準
36点
求人需要
82点
賃金の勢い
51点
人手不足(平均年齢)
98点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

路線バス運転士のAI代替リスク

28%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中141位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

路線バス運転士の求人需要

有効求人倍率
2.58倍
全職業で95位
求人需要
高い
75/100
求人賃金(月額)
26万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
56.0歳
労働時間
168時間/月
5年後の求人数
+14.6%
推定
10年後の求人数
+26.2%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:路線・長距離バスの運転手の年収・将来性

路線バス運転士に当たるアメリカの職業「路線・長距離バスの運転手」(米国の職業分類 53-3052)の年収の中央値は約929万円($59,050・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収453万円の2.0倍です。

日本:路線バス運転士アメリカ:路線・長距離バスの運転手
年収(日本=平均・米国=中央値)453万円929万円
$59,050
上位10%652万円1,332万円
$84,700
10年後の予想年収629万円1,260万円
$80,100
将来性スコア6257
AI代替リスク28% 低い38% 低い
求人需要求人倍率 2.58倍雇用の増減予測 +4.1%
2025–35・BLS
就業者数—15.9万人
時給(平均)1,907円
最低賃金の1.6倍
4,403円
$28.00
連邦最低賃金の3.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

路線バス運転士は国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、路線バス運転士だけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

路線バス運転士に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
2.7
説明力
2.3
読解力
2.1
保守点検
2.1
操作と制御
2.1
対人援助サービス
2.1
他者の反応の理解
1.9
時間管理
1.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

輸送
2.4
顧客サービス・対人サービス
1.1
心理学
0.5
外国語の語彙・文法
0.5
教育訓練
0.4
地理学
0.4
公衆安全・危機管理
0.4
日本語の語彙・文法
0.4

仕事の中身(よく行う活動)

乗り物を運転・操縦する法律や規定、基準を適用する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る公共の場で一般の人々のために働いたり、直接応対する情報の整理と検知を行う継続的に状況を把握する仕事に関連する知識を更新し、活用する人間関係を構築し、維持する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

路線バス運転士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

学歴は不問だが、就業には大型自動車第二種免許が必要となる。同免許の受験資格は所定の免許を取得し、その運転経験が通算3年以上であることなどが条件である。そのため、これまでは観光バス運転士、トラックドライバー、タクシー運転手などからの転職者が多かった。昨今の運転士不足の状況の中で、大型自動車第二種免許取得を積極的に支援する企業が増えており、そうした場合、採用時には免許を持っていなくても、入社後に免許を取得するという条件で採用される。また、採用手段として求人エージェントの積極活用や、複数のバス事業者による合同面接会の開催等の取組みがみられる。このような動きもあり、前述のように必ずしも運転を職業とする者による転職だけでなく、他業種や業界未経験者からの入職が増えている。さらに、制度改正により、一定時間の特例教習を修了することで19歳から大型免許を取得できるようになっており、若年層が入職しやすい環境が整えられている。
 採用に当たっては、運転技能だけでなく、注意力や目と手足の正確で敏速な共応といった適性が重視される。また、安全意識の高さや交通法規等の遵法意識はもちろんのこと、接客業務として、適切なコミュニケーション力や、丁寧な態度が求められる。乗務に当たっては、道路渋滞等さまざまなイレギュラーな状況に即応できる柔軟性や耐性が必要となる。
 採用されると1?2カ月の就業前訓練を受け、乗客に対する接遇、運転の実地訓練、各路線のコース、周辺の地理などについて学習する。訓練修了時に行われる各営業所での実地試験に合格した後、業務に就く。定年年齢まで運転手の仕事を続ける者が多いが、運行管理や事務に異動し、営業所の所長になる人もいる。事務職や管理職となる場合、社内試験制度があるケースもある。

路線バス運転士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「バス運転者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「61 自動車運転従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。