自動車組立

運送・運転 職業分類:12_074-11 信頼度 ★★★★★

別名:自動車車体組立工、自動車ぎ装(艤装)組立工、自動車部品組立工、トラック組立工、バス組立工

自動車のボディ(車体)にドアやエンジンなどを組み付けて、完成車を組み立てる。

平均年収
592万円
レンジ 398〜1,028万円
最高年収の目安
1,028万円
上位10% 883万円
5年後の予想年収
652万円推定
2031年
10年後の予想年収
717万円推定
617〜833万円
将来性
38/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
35%
低い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.72倍

仕事内容

自動車のボディ(車体)にドアやエンジンなどを組み付けて、完成車を組み立てる。
 自動車の製造過程は、企画、デザイン、設計などの開発、生産性の検討、工程計画、設備調達などの生産準備、そして生産の3工程に分けられる。このうち生産工程は、鉄板を型に合わせてプレスし、部品(パネル)を作るプレス工程、パネルを溶接ロボットでつないでボディの骨格を組み立てる溶接工程、ボディにさび止め処理と塗装を行う塗装工程、エンジン製造工程、組立工程、検査工程に分けられるが、自動車組立の仕事は組立工程を担っている。
 自動車は、ネジなども含めると約4,000種類、個数にして約3万個の部品で構成されているが、この組立工程ですべての部品が取り付けられることになる。なかでもメインとなる部品がエアコンなどの操作スイッチや計器が並んだインストルメントパネル、車体前後のガラス、バンパー、シャーシ、エンジン、シート、タイヤ、ドアである。このうちシャーシにはサスペンションやトランスミッション、ステアリングギアなど足回り部品を事前に組み込んでおいたものをエンジンとともに、電動リフターで持ち上げた車体(ボディとも言い、自動車の胴体部分)の下から取り付ける。シートはロボットアームを使って車体に設置し、タイヤは4体のロボットを使ってはめ込み、ネジで締める。ドアは可動式の機械に固定してネジで留める。すべての部品の取り付けが終わったら、ガソリンを少量入れて、作業員が運転して検査工程へ送る。
 これらの部品の取り付け作業は、通常、いくつかの部品の組み付けを数人で分担する分業体制をとって、コンベアを組み合わせたラインで流れ作業の形態で行われる。ラインを流れてくる車両や機能ユニットに部品を組み合わせ、ボルト、ナットで締め付けて車両やユニットなどを完成させる。ライン上の作業は細かく分けられているので、1人が担当する作業は作業内容によって異なるが1分から10分程度で終了する。いずれにしても、決められた手順に従って仕事を進めていけば、一定時間内に正確に組立が完了するように作業が組まれている。
 自動車組立の場合、同一ラインで生産する同一車型(同車種)の車でも、出荷先、塗色、グレードなどによってそれぞれ仕様が異なるため、各作業者は指示書に基づき、誤りなく部品を組み付けていく必要がある。また、こうして組付けがすべて終了した車両は完成検査工程に回され、その主要な性能、機能が基準を満たしているかどうかをチェックし、必要があれば調整する。
 自動車の生産は自動車のパーツごとにいくつかの工程に分かれており、その工程によっては一人で組付けを担当することもあれば、数名から10数名のチームで組付けを行うこともある。
 最近では、コンベア上を次から次へと移動してくる車体に組立担当が同じ作業を繰り返す方式ではなく、組立工が車体を積載した搬送ユニットに乗り込んで、複数部品の組み付けを行う「セル生産方式」を採用している例もある。

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は自動車メーカーであり、職場は完成車を製造する工場である。就業する地域は自動車メーカーが集中する関東、中部、中国、九州地域のほか、関連工場が所在する東北や関西などとなっている。
 雇用形態としては、正社員のほかに、有期契約の期間工がある。会社によっては期間工から正社員へのルートを設けているところもある。労働者派遣による就業形態も一定程度ある。
 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。勤務形態は、昼勤と夜勤を2交替勤務が多い。休日は週休二日制であるが、生産量の関係で、残業や休日出勤を行うこともある。
 労働環境は屋内作業で、ロボットなど自動化装置の導入により、体力など労働の負荷は次第に軽減されている。セル生産方式の採用により、作業員の疲労度の軽減や部品のラインへの搬入作業の削減により作業効率の向上を実現している。
 ロボット化など効率的な生産方式の採用も進行中で、AIの活用などによる革新も期待される中、将来的には自動車組立の仕事の内容が変わる可能性がある。

自動車組立の年収

自動車組立の平均年収は592万円(令和7年賃金構造基本統計調査「自動車組立従事者」・全国)。中央値の目安は550万円、年収レンジは398〜1,028万円、上位10%は883万円です。

平均年収
592万円
中央値(目安)
550万円
最低年収の目安
398万円
未経験・20代前半
上位10%
883万円
最高年収の目安
1,028万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,770円
短時間労働者 1,257円
最低賃金との比
2.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.6万円

あなたの年収は、同じ年代の自動車組立の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

自動車組立の時給2,770円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
450万円
30代
540万円
40代
618万円
50代
688万円

平均年収と平均年齢(41.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
438万円
1〜3年
489万円
3〜5年
541万円
5〜10年
607万円
10年以上
684万円

雇用形態別の年収推定

正社員 592万円パート・アルバイト 249万円フリーランス・自営 621万円契約社員・派遣社員 462万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年547万円———
2022年501万円———
2023年533万円—0.75倍22.6万円
2024年563万円—0.68倍23.3万円
2025年592万円—0.72倍23.9万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

自動車組立の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在592万円 → 3年後 627万円 → 5年後 652万円 → 10年後 717万円(10年後の予想レンジ 617〜833万円)。年率の伸びは+1.9%と見ています。

592万円
現在
2026年
627万円
3年後
2029年
579〜682万円
652万円
5年後
2031年
587〜726万円
717万円
10年後
2036年
617〜833万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.24%求人賃金の勢い +0.27%AIの影響 +0.11%合計 +1.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

自動車組立の将来性スコア

38/100
★★☆☆☆
低め・全職業で486位
AI耐性
65点
参入障壁
5点
年収水準
75点
求人需要
21点
賃金の勢い
22点
人手不足(平均年齢)
18点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

自動車組立のAI代替リスク

35%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中181位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

自動車組立の求人需要

有効求人倍率
0.72倍
全職業で430位
求人需要
低い
21/100
求人賃金(月額)
23.9万円
前年度比 +0.6万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.0歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+5.5%
推定
10年後の求人数
+10.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:組立工(ライン作業)の年収・将来性

自動車組立に当たるアメリカの職業「組立工(ライン作業)」(米国の職業分類 51-2092)の年収の中央値は約0万円(—・1ドル157.25円で換算)。

日本:自動車組立アメリカ:組立工(ライン作業)
年収(日本=平均・米国=中央値)592万円—
上位10%883万円—
10年後の予想年収717万円—
将来性スコア3845
AI代替リスク35% 低い45% 中程度
求人需要求人倍率 0.72倍雇用の増減予測 —
・BLS
就業者数——
時給(平均)2,770円
最低賃金の2.4倍
—
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

自動車組立は国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、自動車組立だけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

自動車組立に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.0
説明力
3.0
クオリティチェック
2.9
指導
2.9
道具、機器、設備の選択
2.8
操作と制御
2.8
文章力
2.8
他者との調整
2.8

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

生産・加工
2.6
機械
1.2
教育訓練
1.0
設計
0.9
工学
0.8
数学
0.7
ビジネスと経営
0.7
輸送
0.7

仕事の中身(よく行う活動)

上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る設備、構造物、材料を検査する手と腕を使って物を取り扱い動かす意思決定と問題解決を行う法律や規定、基準を適用する全身を使って身体的な活動を行う機械、および機械製造のプロセスをコントロールするクオリティを判断する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

自動車組立になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。
 入職後は、基本的な研修を受け、その後は実際に作業をしながら技能・技術を習得していくのが一般的である。最近は、組付部品の指示にはコンピューターが用いられ、組み付ける際の位置もセンサーで正確に計算するので勘や経験に頼ることは少ない。未経験者でも研修を受ければ作業に入ることができることが多い。あとは先輩の指導を受けながら経験を積んで熟練度を上げていくことになる。経験を積むと、班長、ライン長などの管理・監督職に昇進していく。キャリアパスとしては、上記のように部門内でキャリアアップしていくほかに、社内の認定基準を満たして完成車両検査員になるなど、他部門へ異動するケースもある。
 長時間の立ち仕事が多いので、一定の体力が必要である。同じ作業を繰り返し行う仕事なので、持続力や注意力も求められる。
 ベテランになるに従って、単一作業にとどまらない複数の作業を習得し、さらに工場生産についての全体の仕組みと自動車の構造を熟知した上で生産方法の改善を考える力や、後輩を指導しチームとしての成果を上げる力が求められるようになる。

自動車組立のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「自動車組立従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「54 機械組立従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。