自動車技術者

運送・運転 職業分類:02_006-04 信頼度 ★★★★★

別名:バスボディー設計技術者、自動車生産技術者、自動車設計技術者、自動車部品設計技術者

自動車製造に関する企画、設計・開発、実験、生産ラインにおける工程の管理と生産従事者への技術的な指導・監督を行う。

平均年収
725万円
レンジ 463〜1,315万円
最高年収の目安
1,315万円
上位10% 1,118万円
5年後の予想年収
812万円推定
2031年
10年後の予想年収
910万円推定
783〜1,056万円
将来性
56/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
59%
中程度
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

自動車製造に関する企画、設計・開発、実験、生産ラインにおける工程の管理と生産従事者への技術的な指導・監督を行う。
 新車を開発するケースでは、デザイン設計から試作車の作成まで仕事が多岐にわたるので、開発プロジェクト担当の責任者が、デザイナーと打ち合わせ、協力してデザイン・スタイルを決定し、全体の設計をしていく。全体の設計案が固まれば、各部品の設計図面を作成し、シミュレーションを行うなど各部分をチェックする。
 開発チーム内では、量産化に備え様々な工夫や製造手法を検討し、結果を反映した図面を作成する。その後、試作車を製造し品質、性能のチェックを念入りに行う。細部の調整・修正が終われば、新車の量産体制に入る。
 仕事を流れでみると、チーム内メンバーとのミーティングを行って、その日の仕事内容を確認・共有する。新車の開発にあたっては、3D-CADを用いて設計案の作成を行っていく。次いで、担当デザイナーを交えてデザインを企画・立案する。開発チームのメンバー全員で業務の進捗状況について情報の共有化を図る。製造工程などのミーティングを行い、計画に問題があれば修正し結果を確認する。全工程に問題がなければ生産体制に入る。さらに、自動車製造工程の管理、生産従事者への技術的な指導・監督を行う。製造工程に問題が生じた場合には解決にあたる。出来上がった車のテスト走行の結果、不具合等がないかの状況を把握する。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 3D-CAD、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は自動車メーカーであり、就業する地域は自動車メーカーが集中する関東、中部、中国地域に多い。
 就業者は30代から50代が中心であるが、年齢層は幅広い。雇用形態はほとんどが正社員で、賃金は月給制が基本である。業務の進捗に遅れが生じたり、リコールなどが発生すると、問題が解決するまでは残業が多くなることもある。休日は、原則週休2日制が採られている。自動車メーカーのグローバル化により海外勤務というケースもある。
 自動車関連産業は今、100年に一度の変革期を迎えているとされ、CASEと言われる4つの技術・サービスが話題となっている。これは、車自体が通信端末を内蔵しインターネットを活用し車外と情報を交換(C:コネクト)したり、自動車の自動運転技術(A:オートマティック)や自動車の共有化(S:シェアリング)と電気を動力として走る電動化技術(E:エレクトロニック)のことである。こうした業界動向を受けて、自動車技術者の仕事も変化が起こることが予想される。

自動車技術者の年収

自動車技術者の平均年収は725万円(令和7年賃金構造基本統計調査「輸送用機器技術者」・全国)。中央値の目安は675万円、年収レンジは463〜1,315万円、上位10%は1,118万円です。

平均年収
725万円
中央値(目安)
675万円
最低年収の目安
463万円
未経験・20代前半
上位10%
1,118万円
最高年収の目安
1,315万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,358円
短時間労働者 2,057円
最低賃金との比
2.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の自動車技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

自動車技術者の時給3,358円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
534万円
30代
652万円
40代
757万円
50代
852万円

平均年収と平均年齢(41.4歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
528万円
1〜3年
594万円
3〜5年
659万円
5〜10年
745万円
10年以上
844万円

雇用形態別の年収推定

正社員 725万円パート・アルバイト 305万円フリーランス・自営 762万円契約社員・派遣社員 566万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年647万円———
2022年612万円———
2023年712万円—1.95倍28.6万円
2024年701万円—2.01倍29.9万円
2025年725万円—1.88倍30.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

自動車技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在725万円 → 3年後 776万円 → 5年後 812万円 → 10年後 910万円(10年後の予想レンジ 783〜1,056万円)。年率の伸びは+2.3%と見ています。

725万円
現在
2026年
776万円
3年後
2029年
717〜845万円
812万円
5年後
2031年
732〜905万円
910万円
10年後
2036年
783〜1,056万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.42%AIの影響 -0.27%合計 +2.3%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

自動車技術者の将来性スコア

56/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で174位
AI耐性
41点
参入障壁
70点
年収水準
89点
求人需要
68点
賃金の勢い
45点
人手不足(平均年齢)
19点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

自動車技術者のAI代替リスク

59%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中363位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

自動車技術者の求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
63/100
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.4歳
労働時間
160時間/月
5年後の求人数
+6.7%
推定
10年後の求人数
+12.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:機械エンジニアの年収・将来性

自動車技術者に当たるアメリカの職業「機械エンジニア」(米国の職業分類 17-2141)の年収の中央値は約1,637万円($104,110・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収725万円の2.3倍です。

日本:自動車技術者アメリカ:機械エンジニア
年収(日本=平均・米国=中央値)725万円1,637万円
$104,110
上位10%1,118万円2,584万円
$164,340
10年後の予想年収910万円2,200万円
$139,900
将来性スコア5662
AI代替リスク59% 中程度62% 高い
求人需要求人倍率 1.88倍雇用の増減予測 +11.2%
2025–35・BLS
就業者数—29.7万人
時給(平均)3,358円
最低賃金の2.9倍
8,492円
$54.00
連邦最低賃金の7.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

自動車技術者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、自動車技術者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

自動車技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
4.4
読解力
4.2
他者との調整
4.2
文章力
4.2
説明力
4.1
論理と推論(批判的思考)
3.9
指導
3.9
説得
3.8

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
2.9
設計
2.8
工学
2.6
生産・加工
2.4
数学
2.3
物理学
2.3
コンピュータと電子工学
2.1
事務処理
2.0

仕事の中身(よく行う活動)

クオリティを判断する法律や規定、基準を適用する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取るスケジュールを作成する意思決定と問題解決を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める仕事に関連する知識を更新し、活用する創造的に考える

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

自動車技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新卒で入職する場合、機械、電気・電子、化学、物理、数学、情報工学を専攻している場合が多い。中途採用は、自動車関連産業もしくは同業の自動車メーカーからの転職者が多い。
 入職後は自動車メーカーの研究開発部門に配属され、プロジェクトチーム内で担当分野ごとに企画、開発と実験を重ねていく。工場への配属を経て大規模な生産ラインを担当し生産拠点の責任者となる場合もある。
 関連資格としては民間の「CAD利用技術者」などがある。
 何よりも先ず、自動車への強い関心と興味があることが大前提である。配属先では報告書、マニュアル、設計基準、規格を記述し、理解するための論理的思考力や自らの考えを率直・的確に伝えられるコミュニケーション能力が求められる。また、他社メーカーの新車情報の収集力に加え、新しい技術やデザインの流行等にも常に関心を持つことが重要である。自動車の設計やデザインに関してのセンスも必要とされる。構造・デザインなどに新規性を打ち出す発想力や創造力も重要である。その上で、シミュレーション実験などで使用される大型コンピュータやCADを使いこなす経験とスキルが求められる。

自動車技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「輸送用機器技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「07 製造技術者(開発)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。