獣医師

医療 職業分類:04_021-03 信頼度 ★★★★★

別名:家畜診療所獣医師、小動物臨床獣医師、動物病院獣医師

犬や猫などのペット、牛や馬などの家畜鶏などの家きんについて、病気や傷の治療、出産介助伝染病の予防などを行う。

平均年収
681万円
レンジ 442〜1,217万円
最高年収の目安
1,217万円
上位10% 1,038万円
5年後の予想年収
774万円推定
2031年
10年後の予想年収
880万円推定
757〜1,022万円
将来性
62/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
30%
低い
求人需要
高い
有効求人倍率 1.95倍

仕事内容

牛、馬、豚、鶏、犬、猫などの動物の健康や生命を守る仕事及び人の健康に関する仕事に従事する。
 専門分野は「産業動物分野」、「伴侶動物分野」、「公衆衛生分野」、「バイオメディカル分野」、「野生動物関係分野」など多岐に及び人の健康や社会生活にも密接に関わっている。
 産業動物分野の仕事には、家畜保健衛生所、畜産試験場などでの肉や牛乳を生産するための牛、馬、豚、鶏などの家畜について病気の予防や衛生管理、ワクチン接種などによる伝染病の予防、人工授精や授精卵移植技術を用いた品種の改良と繁殖、動物用医薬品の安全性確保のための検定試験やその製造、流通、使用の監視などがある。
 伴侶動物分野の仕事には、動物病院での犬や猫、小鳥など、いろいろな種類の小動物の病気の診断や治療、あるいは動物の飼い方やしつけの相談・指導などがある。
 公衆衛生分野の仕事には、食肉衛生検査所や動物検疫所等での肉や牛乳あるいは魚介類などの食品の安全性を確保するための監視や指導、と畜検査や食鳥検査、動物と人が共通して感染する人獣共通感染症の予防、あるいは家畜伝染病の海外からの侵入を防ぐ検疫業務などがある。
 バイオメディカル分野の仕事には、製薬会社等での医薬品の開発や各種安全性、有効性の試験などに不可欠な実験動物を用いた医薬品の開発研究、あるいは遺伝子工学や生命科学に関する研究活動などがある。
 野生動物関係分野の仕事には、地球上に棲息する様々な野生動物たちの管理・保全、動物園や水族館での展示動物の飼育、繁殖や病気になった動物の診療などがある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 パソコン、医療機器(聴診器、注射器、CT、MRI等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

公務員の場合、給与は国や自治体の給与体系に従って処遇される。農業共済団体の家畜診療所に勤務する場合の給与も、地方公務員に準じたものとなっている。一方、民間企業の場合は、給与体系はまちまちで、初任給にもばらつきがある。
 個人で開業している小動物臨床獣医師の場合、その所得は様々である。動物の診療費はいわゆる自由診療料金制で、診療料金はそれぞれの動物病院で設定している。
 一方、産業動物を対象とした開業獣医師の場合、農業災害補償法という法律に基づく家畜共済保険制度によって、人と同様の診療点数制度が採用されている。しかし診療料金が一律に決められていても、診療頭数や診療内容によって、その収入にも開きがでてくる。
 小動物でも産業動物でも、診療業務に従事する臨床獣医師は、命ある動物を対象としているため、昼夜、休日を問わず、飼い主の要望に応えなければならない場合が多い。特に産業動物の場合は長距離を往診し、体重400~500キロもある牛などを相手に手術することもあり、相当の体力を必要とする。
 獣医師の免許所持者(届出者総数)は全体で39,664人、そのうち女性は13,788人で全体の34.8%となっている。また、全体の平均年齢は50.2歳である(2024年12月時点*)。
 最近では、鳥インフルエンザや豚コレラなどの感染症が発生した際に、感染源動物の確保や移動制限、場合によっては殺処分などを行う。また、動物保護センターなどで感染症等の発生予防にも努めている。地震等の災害発生時には、避難所等においてペットの飼い主に対しペットの検診や治療などの支援等を行うなど、様々な場面でその役割が期待されている。

*農林水産省 令和6年度獣医師の届出状況

獣医師の年収

獣医師の平均年収は681万円(令和7年賃金構造基本統計調査「獣医師」・全国)。中央値の目安は633万円、年収レンジは442〜1,217万円、上位10%は1,038万円です。

平均年収
681万円
中央値(目安)
633万円
最低年収の目安
442万円
未経験・20代前半
上位10%
1,038万円
最高年収の目安
1,217万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,222円
短時間労働者 3,393円
最低賃金との比
2.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
39.4万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代の獣医師の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

獣医師の時給3,222円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
525万円
30代
638万円
40代
737万円
50代
826万円

平均年収と平均年齢(38.7歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
498万円
1〜3年
559万円
3〜5年
620万円
5〜10年
699万円
10年以上
790万円

雇用形態別の年収推定

正社員 681万円パート・アルバイト 286万円フリーランス・自営 715万円契約社員・派遣社員 531万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年592万円———
2022年687万円———
2023年686万円—2.18倍37.6万円
2024年885万円—2.21倍38.4万円
2025年681万円—1.95倍39.4万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

獣医師の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在681万円 → 3年後 735万円 → 5年後 774万円 → 10年後 880万円(10年後の予想レンジ 757〜1,022万円)。年率の伸びは+2.6%と見ています。

681万円
現在
2026年
735万円
3年後
2029年
679〜800万円
774万円
5年後
2031年
697〜862万円
880万円
10年後
2036年
757〜1,022万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.38%求人賃金の勢い +0.28%AIの影響 +0.15%合計 +2.6%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

獣医師の将来性スコア

62/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で98位
AI耐性
70点
参入障壁
93点
年収水準
87点
求人需要
71点
賃金の勢い
23点
人手不足(平均年齢)
9点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

獣医師のAI代替リスク

30%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中155位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

獣医師の求人需要

有効求人倍率
1.95倍
全職業で154位
求人需要
高い
60/100
求人賃金(月額)
39.4万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
38.7歳
労働時間
165時間/月
5年後の求人数
+11.3%
推定
10年後の求人数
+20.3%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:獣医師の年収・将来性

獣医師に当たるアメリカの職業「獣医師」(米国の職業分類 29-1131)の年収の中央値は約2,046万円($130,100・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収681万円の3.0倍です。

日本:獣医師アメリカ:獣医師
年収(日本=平均・米国=中央値)681万円2,046万円
$130,100
上位10%1,038万円3,392万円
$215,700
10年後の予想年収880万円2,865万円
$182,200
将来性スコア6272
AI代替リスク30% 低い29% 低い
求人需要求人倍率 1.95倍雇用の増減予測 +9.4%
2025–35・BLS
就業者数—8.4万人
時給(平均)3,222円
最低賃金の2.7倍
10,693円
$68.00
連邦最低賃金の9.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—博士号・専門職学位(医師・弁護士など)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

獣医師は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、獣医師だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

獣医師に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
5.3
傾聴力
5.3
説明力
4.8
文章力
4.6
新しい情報の応用力
4.2
指導
4.2
論理と推論(批判的思考)
4.1
説得
4.0

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

医学・歯学
3.8
生物学
3.6
顧客サービス・対人サービス
2.8
事務処理
2.1
日本語の語彙・文法
2.1
セラピーとカウンセリング
2.0
ビジネスと経営
1.9
公衆安全・危機管理
1.8

仕事の中身(よく行う活動)

仕事に関連する知識を更新し、活用する情報を取得する継続的に状況を把握する情報の整理と検知を行う意思決定と問題解決を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報の意味を他者に説明する情報やデータを分析する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

獣医師になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

獣医師になるためには、まず獣医学科のある大学に入学し、6年間の獣医学教育を履修した後、農林水産省が行う獣医師国家試験に合格しなければならない。
 合格後、農林水産省に免許の交付申請手続を行い、農林水産大臣による獣医師免許を取得し、獣医師名簿に登録されると、獣医師としての仕事ができる。
 獣医師として国家公務員、地方公務員になる場合は、公務員試験と獣医師国家試験の双方に合格することが必要である。農業共済団体や民間企業などの場合は、それぞれ独自に採用試験を行っている。
 臨床獣医師は免許を取得してもすぐに独り立ちできるわけではなく、臨床経験を積む必要がある。牛や馬、豚や家禽などの産業動物関係の場合は、農業共済団体の家畜診療所などに勤務し、先輩獣医師と一緒に診療活動に従事しながら経験を積んでいくのが一般的である。小動物関係の場合は、動物病院に研修医として勤務したり、獣医系大学の付属動物病院で研修するのが一般的である。

獣医師のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「獣医師」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「12 医師,歯科医師,獣医師,薬剤師」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。