医療ソーシャルワーカー

医療 職業分類:08_049-99 信頼度 ★★★★★

別名:医療ソーシャルワーカー(MSW)、精神医療ソーシャルワーカー(PSW)、精神保健福祉士、病院ケースワーカー

保健医療機関等において患者や家族の相談に乗り、社会福祉の立場から経済的・心理的・社会的問題の解決、調整、社会復帰を支援する。

平均年収
442万円
レンジ 313〜730万円
最高年収の目安
730万円
上位10% 634万円
5年後の予想年収
521万円推定
2031年
10年後の予想年収
615万円推定
529〜714万円
将来性
70/100
★★★★☆ 高い
AI代替リスク
26%
低い
求人需要
非常に高い
有効求人倍率 2.65倍

仕事内容

保健医療機関等において患者や家族の相談にのり、社会福祉の立場から経済的・心理的・社会的問題の解決、調整、社会復帰を支援する。
 病気やケガで治療が必要になった時、収入や治療費がない、職場復帰できない、病気に対する不安があるなど、患者やその家族だけでは解決できない問題が起こる場合がある。このような時、患者が安心して適切な治療を受け、社会復帰ができるように支援する。
 患者・家族への直接的な個別援助では、面接を重視し、患者・家族との信頼関係を基盤としつつ、患者・家族の意志を適切に反映して継続的なアセスメントを行っていく。その際、他の保健医療スタッフ等からの情報を加え、整理・分析して課題を明らかにし、課題の優先順位に応じて、援助の実施方法を選定し、計画を立て、患者・家族の課題が解決するよう支援していく。相談室や病棟で面談したり、関係機関や家族と連絡をとったり、申請書の作成やソーシャルワークの記録を行う。また、患者の生活実態を調べるための家庭訪問や、患者と同行あるいは代行して関係機関を訪問することもある。
 他の保健医療スタッフ及び地域の関係機関との連携も重要で、それを通じて有効な支援を行うとともに、患者会の育成やグループ活動の支援なども行っていく。介護支援専門員との連携や地域の福祉サービスの利用援助、成年後見人の選定などに関して行政担当者と連携していく仕事が増加している。社会資源の有効活用や地域との調整機能を発揮することが重要である。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、病院、保健所、社会復帰施設等であり、職場は全国に広がっている。
 相談業務が中心なので、日勤となり、原則として夜勤はないことが多いが、夜間や休日に行われる患者の会などのグループワークに対応する場合もある。休日は週休2日のシフト制が多い。
 厚生労働省から医療ソーシャルワーカー業務指針が通知されており、社会福祉学を基にした専門性を発揮し、社会福祉の立場から患者の抱える経済的、心理的、社会的問題の解決・調整を援助し、社会復帰の促進を図る職種であることが明確化されている。社会が大きく変化する中で、治療との両立や社会復帰等を支援する医療ソーシャルワーカーの仕事はますます重要になってきている。

医療ソーシャルワーカーの年収

医療ソーシャルワーカーの平均年収は442万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の社会福祉専門職業従事者」・全国)。中央値の目安は411万円、年収レンジは313〜730万円、上位10%は634万円です。

平均年収
442万円
中央値(目安)
411万円
最低年収の目安
313万円
未経験・20代前半
上位10%
634万円
最高年収の目安
730万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,217円
短時間労働者 1,381円
最低賃金との比
1.9倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
25.2万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の医療ソーシャルワーカーの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

医療ソーシャルワーカーの時給2,217円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
329万円
30代
386万円
40代
435万円
50代
478万円

平均年収と平均年齢(46.0歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
334万円
1〜3年
370万円
3〜5年
406万円
5〜10年
452万円
10年以上
506万円

雇用形態別の年収推定

正社員 442万円パート・アルバイト 185万円フリーランス・自営 464万円契約社員・派遣社員 344万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年404万円———
2022年416万円———
2023年426万円—2.79倍23.6万円
2024年441万円—2.72倍24.3万円
2025年442万円—2.65倍25.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

医療ソーシャルワーカーの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在442万円 → 3年後 488万円 → 5年後 521万円 → 10年後 615万円(10年後の予想レンジ 529〜714万円)。年率の伸びは+3.4%と見ています。

442万円
現在
2026年
488万円
3年後
2029年
450〜531万円
521万円
5年後
2031年
470〜581万円
615万円
10年後
2036年
529〜714万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.72%求人賃金の勢い +0.67%AIの影響 +0.18%合計 +3.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

医療ソーシャルワーカーの将来性スコア

70/100
★★★★☆
高い・全職業で24位
AI耐性
74点
参入障壁
72点
年収水準
31点
求人需要
84点
賃金の勢い
67点
人手不足(平均年齢)
81点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

医療ソーシャルワーカーのAI代替リスク

26%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中132位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

医療ソーシャルワーカーの求人需要

有効求人倍率
2.65倍
全職業で82位
求人需要
非常に高い
80/100
求人賃金(月額)
25.2万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
46.0歳
労働時間
161時間/月
5年後の求人数
+15.6%
推定
10年後の求人数
+28.1%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:医療ソーシャルワーカーの年収・将来性

医療ソーシャルワーカーに当たるアメリカの職業「医療ソーシャルワーカー」(米国の職業分類 21-1022)の年収の中央値は約1,067万円($67,880・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収442万円の2.4倍です。

日本:医療ソーシャルワーカーアメリカ:医療ソーシャルワーカー
年収(日本=平均・米国=中央値)442万円1,067万円
$67,880
上位10%634万円1,578万円
$100,360
10年後の予想年収615万円1,483万円
$94,300
将来性スコア7070
AI代替リスク26% 低い34% 低い
求人需要求人倍率 2.65倍雇用の増減予測 +8.5%
2025–35・BLS
就業者数—18.8万人
時給(平均)2,217円
最低賃金の1.9倍
5,346円
$34.00
連邦最低賃金の4.7倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—修士号(大学院卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

医療ソーシャルワーカーは国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、医療ソーシャルワーカーだけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

医療ソーシャルワーカーに必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
5.7
他者の反応の理解
5.1
対人援助サービス
5.0
他者との調整
4.8
説明力
4.7
複雑な問題解決
4.6
交渉
4.3
文章力
4.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

医学・歯学
3.5
セラピーとカウンセリング
3.3
心理学
3.2
社会学
2.8
顧客サービス・対人サービス
2.7
事務処理
2.5
教育訓練
2.0
日本語の語彙・文法
1.8

仕事の中身(よく行う活動)

他者に対する支援とケアを行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る組織外の人々とコミュニケーションを取る人間関係を構築し、維持する情報を取得する意思決定と問題解決を行う仕事に関連する知識を更新し、活用する継続的に状況を把握する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

医療ソーシャルワーカーになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

医療ソーシャルワーカーになるには、「社会福祉士」か「精神保健福祉士」の資格を取得することが一般的である。資格を取得するには、大学、大学院、短大、専門学校等で医療福祉や社会福祉を学び、所定の科目を修めた上で、国家試験に合格する必要がある。また、国や自治体の相談部門に勤めるには、公務員試験に合格することが必要である。
 就職後も、職能団体が開催する研修会などに参加して技術や知識を高めていく努力が求められる。
 医療ソーシャルワーカーの援助が必要とされるケースには、制度と制度の狭間にあったり、心理的・社会的・経済的な問題が複雑にからみ合ったりしていることも多い。このため、正しく状況をつかみ問題を適切に判断する力と、行政の通知や通達文も読みこなすなど社会保障制度の理解が必要とされる。また、困難を抱える人の立場を理解する熱意や思いやりが求められる。

医療ソーシャルワーカーのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の社会福祉専門職業従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「16 社会福祉専門職業従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。