柔道整復師
別名:整骨師、接骨師
打撲、捻挫、脱臼、骨折などの各種損傷に対して、手を用いた応急的または医療補助的方法により、その回復を図る。
仕事内容
治療の過程は、各種損傷に対して、評価、整復、固定、後療法、指導管理などに分かれる。
評価では、患者の症状を聞く問診、患部を観察する視診、患部に触れて診断する触診を行い、患者の状態を把握し、柔道整復師の業務範囲かどうかを判断する。その後、損傷の程度や患者の自然治癒力に合わせて治療方針を決定する。
整復では、骨折による骨の損傷や、脱臼・捻挫時の関節部分のずれなどを、手技により正常な状態に戻す。固定では、患部の治癒の促進、再転倒などの防止、痛みの軽減のために、ギプスなどの固定材やテーピングなどで患部を固定する。
後療法は、整復や固定による処置後の治癒を促進したり、早期に正常な運動機能を取り戻すことができるように行うもので、手技療法、運動療法、温熱などによる物理療法がある。また、以上の治療を行う間は、患者の日常生活について適切な指導管理を行い、患部に悪影響が生じないようにする。
骨折や脱臼の場合には、応急手当てを行う以外は、治療について医師の同意を得てから行うこととされている。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
レセコン・レセプトソフト、ギプス、テーピング用品
主なタスク
- 治癒を促進し、運動機能を回復するため、運動や温熱、手技などの物理療法を行う。(実施率 1%)
- 問診、視診、触診により患者の状態を把握し、施術の方針を立てる。(実施率 1%)
- 手技により損傷した骨、関節、筋腱を手などで力を加えて正常な状態に戻す。(実施率 1%)
- 治癒に悪影響が生じないように患者の日常生活について指導や助言をする。(実施率 1%)
- 患者の状態をカルテに記載する。(実施率 1%)
- 治癒を促進するため、固定材で損傷部分を固定する。(実施率 1%)
- 施術方法や技能について勉強する。(実施率 1%)
- 施術内容を患者に伝え、施術後にもコミュニケーションをとる。(実施率 1%)
- 痛みを予防するための治療をする。(実施率 1%)
- 施術後に会計し、レセプトを作成する。(実施率 1%)
- 請求書など各種書類を作成する。(実施率 1%)
- 病院と連携し、必要に応じて患者の情報を共有する。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
治療院では顧客の都合に合わせるため夜間勤務をするケースもある。診療時間は接骨院等職場によるが、土日祝日に診療する場合もある。急患の場合は、時間外でも施術に応じる。独立開業している場合、保険診療による収入が主なものとなるが、患者数によって収入に幅がある。
伝統医学としての接骨術の歴史は長いが、1970年には、独立した「柔道整復師法」が制定された。柔道整復施術所数も年々増加を続けてきたが、近年、救急医療体制の充実によって、骨折などの疾患が病院で措置される傾向にあり、柔道整復師を取り巻く情勢は以前に比べ厳しくなっている。
このため、柔道整復師は専門性を生かしたきめ細かな治療を行い、地域で信頼を得ることで、地域に根ざした診療を行うことが必要となっている。
柔道整復師の年収
柔道整復師の平均年収は454万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の保健医療従事者」・全国)。中央値の目安は422万円、年収レンジは321〜754万円、上位10%は654万円です。
あなたの年収は、同じ年代の柔道整復師の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
柔道整復師の時給2,266円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(37.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 423万円 | — | — | — |
| 2022年 | 443万円 | — | — | — |
| 2023年 | 459万円 | — | 1.88倍 | 23.1万円 |
| 2024年 | 430万円 | — | 1.98倍 | 23.6万円 |
| 2025年 | 454万円 | — | 1.88倍 | 24.3万円 |
柔道整復師の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在454万円 → 3年後 493万円 → 5年後 521万円 → 10年後 597万円(10年後の予想レンジ 513〜693万円)。年率の伸びは+2.8%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
柔道整復師の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
柔道整復師のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
柔道整復師の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:アスレティックトレーナーの年収・将来性
柔道整復師に当たるアメリカの職業「アスレティックトレーナー」(米国の職業分類 29-9091)の年収の中央値は約983万円($62,520・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収454万円の2.2倍です。
| 日本:柔道整復師 | アメリカ:アスレティックトレーナー | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 454万円 | 983万円 $62,520 |
| 上位10% | 654万円 | 1,396万円 $88,760 |
| 10年後の予想年収 | 597万円 | 1,387万円 $88,200 |
| 将来性スコア | 57 | 70 |
| AI代替リスク | 21% 低い | 25% 低い |
| 求人需要 | 求人倍率 1.88倍 | 雇用の増減予測 +12.7% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 3.0万人 |
| 時給(平均) | 2,266円 最低賃金の1.9倍 | — |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 修士号(大学院卒) |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる
柔道整復師は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。
「技術者・准専門職」全体の平均で、柔道整復師だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →
柔道整復師に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
柔道整復師になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
国家試験に合格すると、柔道整復師として開業する資格が得られるが、接骨院などで数年経験を積んでから、開業する場合が多い。
また独立開業せず、外科や整形外科に柔道整復師として勤務するケースもある。
柔道整復師のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。