大工

建築 職業分類:14_091-01 信頼度 ★★★★★

別名:大道具係、建築大工、墨出し工(大工)、造作大工、舞台製作大工、プレハブ住宅組立工(大工)、町大工、宮大工

一般住宅、とりわけ木造住宅の新築や増改築の計画、構造施工の中核的な作業を行う。

平均年収
485万円
レンジ 339〜815万円
最高年収の目安
815万円
上位10% 705万円
5年後の予想年収
577万円推定
2031年
10年後の予想年収
685万円推定
589〜795万円
将来性
73/100
★★★★☆ 高い
AI代替リスク
20%
非常に低い
求人需要
非常に高い
有効求人倍率 4.37倍

仕事内容

一般住宅、とりわけ木造住宅の新築や増改築の計画、構造施工の中核的な作業を行う。
 大都市圏を中心に建物の高層化・不燃化が進み、鉄骨造・鉄筋コンクリート造など木造でない建築も増えているが、その内部には木質系の素材を使用する場合が多い。そうした内部設備の加工、組立て、取付けを行うことも多い。
 仕事は、木工事を中心に、構造組み、造作加工などの作業の他に、建築計画を立て、建築主と相談しながら費用を見積り、工期を設定し、必要な資材や技能者を手配するなど工事請負人としての仕事や、建築現場で他職種の技能者を組織して、計画どおり工事が進むようにする工事管理の仕事など、広範囲にわたる。
 住宅建築では、プラスチック系や金属系、窯業系など、木材系以外の建築資材が多用されている。それに合わせて、そうした建築資材の性質や、接着剤、接合金物類などの知識が求められる。また、ノコギリやノミ、カンナなど古くからある道具の他に、いろいろな電動工具・加工機具が使われるようになり、そうした工具・機具を使いこなすことも求められる。大工は工務店の経営者であることが多く、そうした場合には、工程・品質・原価など、工事を管理していくための知識や、人を指揮する能力も要求される。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 工具(かなづち、のこぎり、ノミ、カンナ等の手動工具、ドリル等の電動工具、加工器具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

作業現場が移動することや屋外での作業が多い。現場が遠い場合、実働時間を確保するために往復時間の分だけ拘束時間が長くなることもある。屋外での作業は季節によっては日照の長短や天候の影響を受けやすい。
 雇用形態は、「常用」で日給月給による雇用契約と、「手間請負」の契約がある。「常用」の労働時間は原則として8時間である。「手間請負」では、作業者との合意の上で早出や残業を行ったりする例もある。週休制を導入している場合が多く、お盆と年末、正月に休みとなるほか、特定の祝日を休む業者もある。天候の状況で雨天が休日になる場合や寒冷地・積雪地などでは冬季休業のケースもある。

大工の年収

大工の平均年収は485万円(令和7年賃金構造基本統計調査「大工」・全国)。中央値の目安は452万円、年収レンジは339〜815万円、上位10%は705万円です。

平均年収
485万円
中央値(目安)
452万円
最低年収の目安
339万円
未経験・20代前半
上位10%
705万円
最高年収の目安
815万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,175円
短時間労働者 1,678円
最低賃金との比
1.8倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
28.8万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代の大工の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

大工の時給2,175円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.8倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
343万円
30代
405万円
40代
458万円
50代
505万円

平均年収と平均年齢(50.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
365万円
1〜3年
405万円
3〜5年
445万円
5〜10年
498万円
10年以上
558万円

雇用形態別の年収推定

正社員 485万円パート・アルバイト 204万円フリーランス・自営 510万円契約社員・派遣社員 379万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年406万円———
2022年407万円———
2023年457万円—4.82倍27.4万円
2024年449万円—4.59倍28万円
2025年485万円—4.37倍28.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

大工の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在485万円 → 3年後 538万円 → 5年後 577万円 → 10年後 685万円(10年後の予想レンジ 589〜795万円)。年率の伸びは+3.5%と見ています。

485万円
現在
2026年
538万円
3年後
2029年
497〜586万円
577万円
5年後
2031年
520〜642万円
685万円
10年後
2036年
589〜795万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い +0.37%AIの影響 +0.22%退職による人手不足 +0.2%合計 +3.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

大工の将来性スコア

73/100
★★★★☆
高い・全職業で5位
AI耐性
80点
参入障壁
86点
年収水準
44点
求人需要
94点
賃金の勢い
31点
人手不足(平均年齢)
94点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

大工のAI代替リスク

20%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中87位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

大工の求人需要

有効求人倍率
4.37倍
全職業で31位
求人需要
非常に高い
80/100
求人賃金(月額)
28.8万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
50.2歳
労働時間
174時間/月
5年後の求人数
+22.8%
推定
10年後の求人数
+41.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:大工の年収・将来性

大工に当たるアメリカの職業「大工」(米国の職業分類 47-2031)の年収の中央値は約953万円($60,580・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収485万円の2.0倍です。

日本:大工アメリカ:大工
年収(日本=平均・米国=中央値)485万円953万円
$60,580
上位10%705万円1,571万円
$99,910
10年後の予想年収685万円1,318万円
$83,800
将来性スコア7367
AI代替リスク20% 非常に低い9% 非常に低い
求人需要求人倍率 4.37倍雇用の増減予測 +3.9%
2025–35・BLS
就業者数—67.0万人
時給(平均)2,175円
最低賃金の1.8倍
4,875円
$31.00
連邦最低賃金の4.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

大工は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、大工だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

大工に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.6
読解力
3.4
修理
3.3
道具、機器、設備の選択
3.2
文章力
2.9
説明力
2.9
指導
2.6
数学的素養
2.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

建築・建設
3.4
機械
2.3
数学
2.1
設計
1.8
物理学
1.4
工学
1.3
生産・加工
1.3
顧客サービス・対人サービス
1.2

仕事の中身(よく行う活動)

スケジュールを作成する仕事を整理、計画する、優先順序を決める設備、構造物、材料を検査する全身を使って身体的な活動を行う数値の算出・推計を行う法律や規定、基準を適用する機械、および機械製造のプロセスをコントロールする手と腕を使って物を取り扱い動かす

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

大工になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。工務店への入職や大工の親方(棟梁)に弟子入りする方法と、公共職業訓練校や事業所内職業訓練校で所定の訓練を行った上で事業所へ就職する方法などがある。
 大工は、伝統技術を受け継ぎながら新しい住宅建築への要求に応えていくだけの向上心と器用さ、更には体力が必要とされる。ただし、電動工具などの大道具の機械化で大工の仕事の肉体的な負荷の軽減も進んでいる。
 技術と統率力が向上すれば独立することも可能である。工務店の経営者になると工程、品質、原価など工事を管理していくための知識や指導力が求められる。なお、規模の大きな木造住宅の設計、工事管理をするためには、「二級建築士」や「木造建築士」の資格が必要で、親方の多くは、二級建築士や木造建築士資格を保有している。

大工のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「大工」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「66 建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。