型枠大工

建設 職業分類:14_090-01 信頼度 ★★★★★

別名:型枠解体工、型枠工、コンクリート型枠組工

鉄筋コンクリートの鋳型の役割を果たす型枠を作り、工事現場で組み立てる。

平均年収
415万円
レンジ 297〜679万円
最高年収の目安
679万円
上位10% 591万円
5年後の予想年収
480万円推定
2031年
10年後の予想年収
555万円推定
477〜644万円
将来性
60/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
8%
非常に低い
求人需要
高い
有効求人倍率 7.72倍

仕事内容

ビル建設には「鉄筋コンクリート工法」又は「鉄骨コンクリート工法」が用いられる。このうち鉄筋コンクリート工法は杭の上に鉄筋を組み、これを型枠で囲って柱などの形を作り、その中にコンクリートを流し込み固める工法だが、この型枠を作り組み立てるのが型枠大工の仕事である。
 ビル建設にとどまらず、土木工事でも新幹線、橋、トンネル、地下鉄などコンクリートを使う工事は全て鋳型となる型枠が必要である。
 仕事の種類・規模は様々であるが、鉄筋コンクリートの建物を例にとると、まず、合板(コンパネ)を主材の型枠板として施工図に合わせて各部のパネルを作成し、締付金物で固定する。
 鉄筋工が組み立てた柱となる鉄筋の周囲をパネルで囲み、壁の内側を先に立て、柱上に梁(はり)を架け、スラブ(床)を連結し、梁と床を固定する。次に壁の外側を立て、内外壁を金具で締めつけ、最後に水平垂直をチェックし、型枠検査を受けて型枠が完成する。
 コンクリートを流し込む際は、型枠が壊れないよう監視を行い、流し込んだコンクリートが固まったら、型枠を取りはずす。この作業は、大規模な工事の場合は解体工事を専門に行う型枠解体工が行うこともあるが、小さな工事の場合には型枠大工が行う。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 杭、鉄筋、型枠板、締付金物、工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

働く場所は、建設工事の場合はビルの建設が多い都市部が中心となり、土木工事の場合は道路や橋などの工事現場で働くため全国に広がっている。
 賃金は日給月給制が多いが、熟練工になると出来高払になる。大企業は月給制の場合もあるが、この場合も能率給を支給していることが多い。また、工期が天候の影響を受けやすいため時間外労働もある。
 建設業界では、労働時間短縮のため、日曜・祝日はもちろんのこと土曜日も月2回程度は休むようになってきている。ただし、屋外工事が多いため、雨天などで作業が遅れた後は日程に追われ、残業や休日・夜間に働くこともある。仕事の内容により高所作業もあるが、下ごしらえなどの地上の仕事もある。
 若年者の参入が少ないため、型枠大工の平均年齢は年々上がっており、就業者は、中高年齢層が中心になってきている。

型枠大工の年収

型枠大工の平均年収は415万円(令和7年賃金構造基本統計調査「建設躯体工事従事者」・全国)。中央値の目安は385万円、年収レンジは297〜679万円、上位10%は591万円です。

平均年収
415万円
中央値(目安)
385万円
最低年収の目安
297万円
未経験・20代前半
上位10%
591万円
最高年収の目安
679万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,985円
短時間労働者 1,452円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30万円
前年度比 +0.4万円

あなたの年収は、同じ年代の型枠大工の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

型枠大工の時給1,985円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
325万円
30代
379万円
40代
426万円
50代
467万円

平均年収と平均年齢(41.9歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
314万円
1〜3年
348万円
3〜5年
381万円
5〜10年
425万円
10年以上
475万円

雇用形態別の年収推定

正社員 415万円パート・アルバイト 174万円フリーランス・自営 435万円契約社員・派遣社員 323万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年405万円———
2022年431万円———
2023年460万円—9.39倍29.1万円
2024年506万円—8.56倍29.6万円
2025年415万円—7.72倍30万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

型枠大工の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在415万円 → 3年後 452万円 → 5年後 480万円 → 10年後 555万円(10年後の予想レンジ 477〜644万円)。年率の伸びは+3.0%と見ています。

415万円
現在
2026年
452万円
3年後
2029年
418〜492万円
480万円
5年後
2031年
432〜534万円
555万円
10年後
2036年
477〜644万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い -0.16%AIの影響 +0.32%合計 +3.0%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

型枠大工の将来性スコア

60/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で123位
AI耐性
92点
参入障壁
44点
年収水準
27点
求人需要
100点
賃金の勢い
4点
人手不足(平均年齢)
33点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

型枠大工のAI代替リスク

8%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中15位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

型枠大工の求人需要

有効求人倍率
7.72倍
全職業で1位
求人需要
高い
78/100
求人賃金(月額)
30万円
前年度比 +0.4万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.9歳
労働時間
166時間/月
5年後の求人数
+24.8%
推定
10年後の求人数
+44.6%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:大工の年収・将来性

型枠大工に当たるアメリカの職業「大工」(米国の職業分類 47-2031)の年収の中央値は約953万円($60,580・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収415万円の2.3倍です。

日本:型枠大工アメリカ:大工
年収(日本=平均・米国=中央値)415万円953万円
$60,580
上位10%591万円1,571万円
$99,910
10年後の予想年収555万円1,318万円
$83,800
将来性スコア6067
AI代替リスク8% 非常に低い9% 非常に低い
求人需要求人倍率 7.72倍雇用の増減予測 +3.9%
2025–35・BLS
就業者数—67.0万人
時給(平均)1,985円
最低賃金の1.7倍
4,875円
$31.00
連邦最低賃金の4.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

型枠大工は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、型枠大工だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

型枠大工に必要なスキル・資格

必要スキル

指導
3.7
傾聴力
3.7
道具、機器、設備の選択
3.7
読解力
3.6
他者との調整
3.5
交渉
3.3
説得
3.2
数学的素養
3.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

建築・建設
3.7
機械
2.6
数学
2.2
設計
2.1
生産・加工
1.6
物理学
1.4
工学
1.3
コミュニケーションとメディア
1.2

仕事の中身(よく行う活動)

仕事を整理、計画する、優先順序を決める人間関係を構築し、維持するスケジュールを作成する機械、および機械製造のプロセスをコントロールする設備、構造物、材料を検査する組織外の人々とコミュニケーションを取る数値の算出・推計を行う手と腕を使って物を取り扱い動かす

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

型枠大工になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。見習として就業し、技能を習得して一人前になる例が多い。企業が新規学卒者を募集して認定訓練校で教育を受けさせ、将来の幹部要員として養成するケースもある。
 入職当初は熟練工の指導で測量、墨出し、加工、組立てなどの見習を行う。一定の実務経験を積むことで、厚生労働省が定める技能検定の「型枠施工技能士」の受験資格を得られる。作業責任者になるには、労働安全衛生法の規定により、「型枠支保工の組立て等作業主任者」の資格が必要になる。
 ミリ単位の寸法が記入された施工図を読み取って型枠を組み立てるため、図面から立体をイメージできる空間判断力と工作能力が求められる。高所作業や力仕事もあるため、機敏さと体力も必要となる。

型枠大工のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「建設躯体工事従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「65 建設躯体工事従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。