送電線工事

建設 職業分類:14_094-01 信頼度 ★★★★☆

別名:送電線架線作業員、送電線工事作業員、送電線保守作業員、地中送電線敷設作業員

架空送電線の架設、敷設、接続の作業を行う。

平均年収
628万円
レンジ 416〜1,104万円
最高年収の目安
1,104万円
上位10% 946万円
5年後の予想年収
740万円推定
2031年
10年後の予想年収
872万円推定
750〜1,013万円
将来性
66/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
13%
非常に低い
求人需要
高い
有効求人倍率 3.37倍

仕事内容

発電所で発電された電気は特別高圧送電線(7,000ボルト以上)を通して送り届けられる。特別高圧送電線には架空送電線と地中送電線があり、架空送電線の架線工事に従事するのが仕事である。
 主には特別高圧架空送電線の新設や改修に伴う電線架線作業であるが、既設の送電線の点検や保守作業にも従事する。
 電線架線作業では、鉄塔に登って電線を鉄塔と鉄塔の間に架設する。鉄塔の高さは10メートルくらいから更に高いものまである。地上では、電線を架線する前に配電線や道路に電線が接触しないように防護足場を構築し、電線を延線するための延線用エンジンと電線ドラムの配置、電線を接続するための電線接続器の準備、碍子(がいし)金具の組立てや取付け、金車やワイヤーロープの配置など、高所作業のための準備作業を行う。
 架線作業は通常5~10人くらいの班編成で担当する。班長の指揮にしたがって、まず地上での準備作業から始まり、次に鉄塔上への資材・工具の吊り上げ、金車・延線用ワイヤーロープの配置などを行う。鉄塔上では、電線の延線・緊線、碍子や付属品などの取り付けをする。ペンチ、モンキースパナなどの工具を常に携帯し、作業は安全帽、安全靴の他、高所作業時は安全帯などの安全装備品を身につけて行う。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 延線用エンジン、電線ドラム、電線接続器、碍子(がいし)金具、金車、ワイヤーロープ、工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

送電線架線工事は電力会社が発注し、通常、元請会社が受注して工種別(鉄塔工事、架線工事)に協力会社が作業を行う態勢になっている。元請会社に所属する人もいるが、協力会社に所属して協力会社単位で作業をするのが一般的である。職場は郊外、山村、重工業地区の送電線建設現場であり、全国に広がっている。
 通常、一つの工事が完了すると次の工事現場に移動するため作業場所は固定していない。作業期間も工事の規模により異なる。大型工事で作業が長期にわたるときは工事現場近くに設営された宿舎に寝泊まりし、そこから工事現場に出勤する場合も多い。
 労働時間は実働8時間が標準である。作業工程の都合により休日出勤することもある。作業は屋外が主になるため降雨などにより臨時休日となる場合があり、天候に左右されやすい。賃金については年間の仕事量やその時の経済情勢により若干の変動がある。

送電線工事の年収

送電線工事の平均年収は628万円(令和7年賃金構造基本統計調査「電気工事従事者」・全国)。中央値の目安は584万円、年収レンジは416〜1,104万円、上位10%は946万円です。

平均年収
628万円
中央値(目安)
584万円
最低年収の目安
416万円
未経験・20代前半
上位10%
946万円
最高年収の目安
1,104万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,908円
短時間労働者 1,754円
最低賃金との比
2.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
28.2万円
前年度比 +0.7万円

あなたの年収は、同じ年代の送電線工事の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

送電線工事の時給2,908円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
471万円
30代
567万円
40代
652万円
50代
728万円

平均年収と平均年齢(41.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
463万円
1〜3年
518万円
3〜5年
573万円
5〜10年
645万円
10年以上
727万円

雇用形態別の年収推定

正社員 628万円パート・アルバイト 264万円フリーランス・自営 660万円契約社員・派遣社員 490万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年511万円———
2022年507万円———
2023年551万円—3.20倍26.7万円
2024年548万円—3.30倍27.5万円
2025年628万円—3.37倍28.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

送電線工事の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在628万円 → 3年後 693万円 → 5年後 740万円 → 10年後 872万円(10年後の予想レンジ 750〜1,013万円)。年率の伸びは+3.3%と見ています。

628万円
現在
2026年
693万円
3年後
2029年
640〜754万円
740万円
5年後
2031年
667〜824万円
872万円
10年後
2036年
750〜1,013万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い +0.26%AIの影響 +0.28%合計 +3.3%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

送電線工事の将来性スコア

66/100
★★★☆☆
高い・全職業で56位
AI耐性
87点
参入障壁
40点
年収水準
81点
求人需要
91点
賃金の勢い
21点
人手不足(平均年齢)
24点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

送電線工事のAI代替リスク

13%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中39位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

送電線工事の求人需要

有効求人倍率
3.37倍
全職業で52位
求人需要
高い
75/100
求人賃金(月額)
28.2万円
前年度比 +0.7万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.6歳
労働時間
163時間/月
5年後の求人数
+19.6%
推定
10年後の求人数
+35.3%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:送電線の架線工の年収・将来性

送電線工事に当たるアメリカの職業「送電線の架線工」(米国の職業分類 49-9051)の年収の中央値は約1,499万円($95,320・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収628万円の2.4倍です。

日本:送電線工事アメリカ:送電線の架線工
年収(日本=平均・米国=中央値)628万円1,499万円
$95,320
上位10%946万円2,024万円
$128,690
10年後の予想年収872万円2,115万円
$134,500
将来性スコア6673
AI代替リスク13% 非常に低い20% 非常に低い
求人需要求人倍率 3.37倍雇用の増減予測 +10.3%
2025–35・BLS
就業者数—13.1万人
時給(平均)2,908円
最低賃金の2.5倍
6,919円
$44.00
連邦最低賃金の6.1倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

送電線工事は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、送電線工事だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

送電線工事に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
4.2
説明力
4.0
指導
4.0
他者との調整
4.0
道具、機器、設備の選択
3.9
説得
3.8
読解力
3.8
文章力
3.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
2.8
建築・建設
2.8
設計
2.1
事務処理
2.0
数学
1.9
物理学
1.9
生産・加工
1.8
工学
1.8

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る設備、構造物、材料を検査する全身を使って身体的な活動を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める乗り物を運転・操縦する継続的に状況を把握する人間関係を構築し、維持する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

送電線工事になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、送電線架線工事を専門に行う企業に就職するのが一般的である。採用経路は学校とハローワークが比較的多い。入社後の数年間は実際の作業を通じての実務訓練が行われる。大規模な会社では社内に技能訓練設備があり、各種の技能訓練が行われている。一人前の作業者として認められるように、技能水準を示す基準として社内で作業班長の資格認定制度が設けられているケースもある。
 一般的には6~7年の経験を積み作業班長になると5~10人くらいの部下を任せられるようになる。作業班長は、計画された作業工程にしたがって資材、機材を準備し、作業員の配置を決定し、作業内容や安全対策について現場代理人(工事の総括責任者)や工事関係者と十分に確認し、作業を円滑かつ安全に推進する責任者である。鉄塔上の高所作業が主体となるため、体力とともに身体の平衡感覚や手先が器用なことが求められる。

送電線工事のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「電気工事従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「67 電気工事従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。