精密機器技術者

技術・研究開発 職業分類:02_006-03 信頼度 ★★★★★

精密測定機器、光学機器、医療用機器など高い精度が要求される機械の研究開発、設計、及び製造工程の技術開発、管理を行う。

平均年収
659万円
レンジ 432〜1,170万円
最高年収の目安
1,170万円
上位10% 1,000万円
5年後の予想年収
741万円推定
2031年
10年後の予想年収
834万円推定
717〜968万円
将来性
57/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
56%
中程度
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

精密測定機器、光学機器、医療用機器など高い精度が要求される機械の研究開発、設計、及び製造工程の技術開発、管理を行う。
 製品開発工程の上流にあたる製品の構想から設計を担当する研究開発・設計技術者と、下流にあたる品質を維持しつつ量産するための製造工程等の技術開発を担当する生産技術者がおり、同じ製品を開発から商品化までチームを組んで業務を行う。
 研究開発・設計技術者が担当する設計業務には、概念設計・基本設計・詳細設計・生産設計という4つの工程がある。概念設計では、社内の企画担当者や顧客からの要望などを踏まえて製品コンセプトを策定し、製品概要やコスト計算も踏まえた大まかな設計を行う。基本設計では、概念設計に沿って、CADソフトで設計図を描き、解析ツールのCAEを使って強度などを確認する。詳細設計では、プロトタイプを作製して、動作確認、安全性や使い勝手、デザインなど多岐にわたる設計検証レビューを数回にわたって行い、材質加工や組立の工程に至るまで詳細に記述した設計図面を作成する。生産設計では、部品の共通化や削減、組立工数の簡略化を追求して、性能とコストを両立させて、量産が可能な設計に仕上げる。
 生産技術者は、製品開発・設計技術者が起こした設計を品質維持しつつ、コストと納期をにらみつつ、効率よく量産するための加工工程や製造工程などの技術開発と工場での生産が始まってからの工程管理などが仕事であり、製品の製造工程すべてに関わる。
 以上は、精密機器の開発に概ね共通する業務であるが、精密機器はその種類によって利用形態や法規制などが大きく異なるため、具体的な業務内容も様々である。
 医療機器の開発の例でみてみる。医療機器は、開発期間が長期にわたることも少なくないため、開発企業は概念設計の段階で最終段階まで見通したグランドデザインを描く必要があり、POCが重要になる。プロトタイプによる検証段階で実験が必要になる場合もある。法規制関連の手続き等に携わる場合もある。
 
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 CADソフト、CAEソフト、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、精密測定機器、光学機器、医療用機器等精密機器メーカーやその関連会社である。
 雇用形態は正社員が多く、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。賃金は月給制で、労働時間はフレックスタイム制、完全週休二日制が採用されている場合が多い。
 精密機器は、かつての精密測定器、カメラ等から医療用機器、産業用ロボットなど活用範囲は広がってきており、さらにはIoTが普及する中、設計、開発する技術者に対する社会的ニーズは増える傾向にある。AI(人工知能)の発達により、将来的に仕事内容に変化が生じる可能性がある。

精密機器技術者の年収

精密機器技術者の平均年収は659万円(令和7年賃金構造基本統計調査「機械技術者」・全国)。中央値の目安は613万円、年収レンジは432〜1,170万円、上位10%は1,000万円です。

平均年収
659万円
中央値(目安)
613万円
最低年収の目安
432万円
未経験・20代前半
上位10%
1,000万円
最高年収の目安
1,170万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,085円
短時間労働者 1,855円
最低賃金との比
2.6倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の精密機器技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

精密機器技術者の時給3,085円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.6倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
486万円
30代
588万円
40代
678万円
50代
759万円

平均年収と平均年齢(42.3歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
484万円
1〜3年
542万円
3〜5年
601万円
5〜10年
677万円
10年以上
764万円

雇用形態別の年収推定

正社員 659万円パート・アルバイト 277万円フリーランス・自営 692万円契約社員・派遣社員 514万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年587万円———
2022年606万円———
2023年612万円—1.95倍28.6万円
2024年669万円—2.01倍29.9万円
2025年659万円—1.88倍30.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

精密機器技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在659万円 → 3年後 707万円 → 5年後 741万円 → 10年後 834万円(10年後の予想レンジ 717〜968万円)。年率の伸びは+2.4%と見ています。

659万円
現在
2026年
707万円
3年後
2029年
653〜770万円
741万円
5年後
2031年
668〜826万円
834万円
10年後
2036年
717〜968万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.42%AIの影響 -0.18%合計 +2.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

精密機器技術者の将来性スコア

57/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で150位
AI耐性
44点
参入障壁
61点
年収水準
82点
求人需要
68点
賃金の勢い
45点
人手不足(平均年齢)
39点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

精密機器技術者のAI代替リスク

56%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中342位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

精密機器技術者の求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
63/100
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.3歳
労働時間
162時間/月
5年後の求人数
+7.2%
推定
10年後の求人数
+12.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

精密機器技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
4.2
傾聴力
4.1
道具、機器、設備の選択
4.0
クオリティチェック
3.9
設置と設定
3.8
説明力
3.8
合理的な意思決定
3.7
要件分析(仕様作成)
3.6

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
2.9
設計
2.9
工学
2.8
生産・加工
2.5
コンピュータと電子工学
2.4
数学
2.2
物理学
2.2
事務処理
1.6

仕事の中身(よく行う活動)

意思決定と問題解決を行う仕事に関連する知識を更新し、活用する情報やデータを分析する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る数値の算出・推計を行う法律や規定、基準を適用する仕事を整理、計画する、優先順序を決めるコンピュータを用いて作業を行う

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

精密機器技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門知識が必要な職業なので、新規学卒の場合、高専、大学、大学院卒が多く、電気・電子・機械・光学を専攻している者が多い。中途採用の場合は、同業種間の移動が多い。
 入職後は、社内で研修を受けて技術者への道をスタートさせる。キャリアパスとしては、例えば新製品の開発部門に配属された場合は、図面の修正や部品の手直し、技術資料の修正等といった設計補助を経て設計担当者になり、営業、デザイン、製造部門のスタッフと連携し、最新の技術を取り込んで設計を繰り返し、必要な経験を積んでいく。その後チームリーダーやマネジャーになる場合もある。
 精密機器技術者は、10万分の1ミリの誤差を判定できる精密計測器の緻密な検査なども実施することから緊張を持続するための集中力、根気が必要である。また、積極的に最新の技術を取り入れていく姿勢が重要である。専門分野の異なるスペシャリストで構成されるチームで業務を行うことが多いので、自分の専門外のことについても的確な意思疎通ができるコミュニケーション能力が求められる。

精密機器技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「機械技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「07 製造技術者(開発)」)(e-Stat、2026/10/31取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。