情報工学研究者
コンピュータや情報機器等に関する研究を行う。
仕事内容
研究の分野は、大きく分けて、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク等に分かれる。
ハードウェアの分野では、コンピュータをより便利に、より早い計算ができるようにするためのハードウェアの設計方法や既存機器の改良方法の開発などを行う。信頼性の高い新しいLSI(大規模集積回路)開発などを行うこともある。
ソフトウェアの分野では、高性能のソフトウェアの開発、既存のプログラミング言語の改良、新しいソフトウェア開発法の考案などの研究を行う。
ネットワークの分野では、効率的なネットワークを構築するための設計、セキュリティを確保するための既存のネットワーク環境の改良、無線を使用したネットワーク装置の開発などの研究を行う。
その他の分野では、信号、音声や画像などの情報伝達方法、ナビゲーションシステム、AI(人工知能)に関する技術的研究などを行う。
得られた知見は論文や報告書にまとめて発表したり、商品やサービスの開発、改良等に役立てる。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、プログラミング言語(C言語、JAVA、Python、Ruby等)、パソコン
主なタスク
- 研究成果を学会などで発表する。(実施率 1%)
- 論文を書き、学会誌や専門誌に投稿する。(実施率 1%)
- 大学などで講義をする。(実施率 1%)
- 科研費などの研究費を獲得し、運用する。(実施率 1%)
- 研究設備を維持管理する。(実施率 1%)
- 報告書を作成したり、書籍を執筆する。(実施率 1%)
- 効率的なネットワークを構築するための設計に関する研究をする。(実施率 1%)
- 人工知能(AI)に関する研究をする。(実施率 1%)
- セキュリティを確保するための既存のネットワーク環境の改良の研究をする。(実施率 1%)
- 新しいソフトウェア開発法の考案に関する研究をする。(実施率 1%)
- 特許書類を作成し、出願する。(実施率 1%)
- ネットワークによる情報伝達に関する研究する。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
就業者は男性の比率が高い。
労働条件は勤務先の規定による。週休2日制が標準で、フレックスタイム制や裁量労働制をとっている場合が多い。研究の進捗状況によっては泊り込みで実験を行ったり、自宅で論文をまとめるなど、比較的個人の裁量に任されていることもある。
情報工学を取り巻く環境は日々進化しており、高度情報化社会に対応していくために、新しい技術を開発する需要は今後も増大していくと考えられる。
情報工学研究者の年収
情報工学研究者の平均年収は802万円(令和7年賃金構造基本統計調査「研究者」・全国)。中央値の目安は746万円、年収レンジは497〜1,489万円、上位10%は1,260万円です。
あなたの年収は、同じ年代の情報工学研究者の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
情報工学研究者の時給4,002円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の3.4倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(42.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 714万円 | — | — | — |
| 2022年 | 704万円 | — | — | — |
| 2023年 | 740万円 | — | 0.30倍 | 27.7万円 |
| 2024年 | 750万円 | — | 0.27倍 | 28万円 |
| 2025年 | 802万円 | — | 0.22倍 | 28.3万円 |
情報工学研究者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在802万円 → 3年後 812万円 → 5年後 818万円 → 10年後 834万円(10年後の予想レンジ 717〜969万円)。年率の伸びは+0.4%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
情報工学研究者の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
情報工学研究者のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
情報工学研究者の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:コンピュータ科学の研究者の年収・将来性
情報工学研究者に当たるアメリカの職業「コンピュータ科学の研究者」(米国の職業分類 15-1221)の年収の中央値は約2,206万円($140,300・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収802万円の2.8倍です。
| 日本:情報工学研究者 | アメリカ:コンピュータ科学の研究者 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 802万円 | 2,206万円 $140,300 |
| 上位10% | 1,260万円 | 3,627万円 $230,630 |
| 10年後の予想年収 | 834万円 | 2,953万円 $187,800 |
| 将来性スコア | 37 | 64 |
| AI代替リスク | 72% 高い | 81% 非常に高い |
| 求人需要 | 求人倍率 0.22倍 | 雇用の増減予測 +21.8% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 3.7万人 |
| 時給(平均) | 4,002円 最低賃金の3.4倍 | 11,636円 $74.00 連邦最低賃金の10.2倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 修士号(大学院卒) |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:専門職の平均月収を国別に比べる
情報工学研究者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。
「専門職」全体の平均で、情報工学研究者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →
情報工学研究者に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
情報工学研究者になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
公的な研究機関や民間の研究機関で研究をする場合には、公務員試験や採用試験を受けて研究職として採用され、担当分野について専門的に研究を行う。キャリアを積むにしたがって、研究責任者や管理職へと昇進する場合もある。
入職後は研究成果を学会などで発表し、評価されることが求められる。
最新の専門知識を得たり、海外との情報交換を行うために、特に英語の語学力は不可欠である。
日進月歩で技術革新が進む分野であり、常識にとらわれず、独創性のある問題解決策を生み出すための想像力が求められる。
情報工学研究者のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。