分析化学技術者

技術・研究開発 職業分類:02_007-08 信頼度 ★★★★★

別名:無機薬品分析検査技術員、有機薬品分析技術員

物質に含まれる成分やその量などを知るため、化学反応を用いた分析や分析機器を用いた分析を行う。

平均年収
642万円
レンジ 423〜1,133万円
最高年収の目安
1,133万円
上位10% 969万円
5年後の予想年収
699万円推定
2031年
10年後の予想年収
761万円推定
655〜884万円
将来性
47/100
★★☆☆☆ ふつう
AI代替リスク
65%
高い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.75倍

仕事内容

物質に含まれる成分やその量などを知るため、化学反応を用いた分析や分析機器を用いた分析を行う。
 分析する対象によって、大気、排水、土壌などの環境分析、化学工業や鉄鋼・非鉄金属材料などの製造現場の工業分析、食品分析などがある。
 環境計量証明事業などを行う分析会社では、依頼者から提供されるサンプルを酸で分解して溶液にし、化学反応を行なわせるなどして成分の量を求める。あるいは、サンプルを切断、切削、粉砕するなどして分析機器にかけて成分の量を求める。分析結果を整理して報告書を作成して依頼者へ報告する。生産工場などの分析部門では、製造工程で採取したサンプルを化学分析法や機器分析法で成分量を測り製造現場にフィードバックし、現場では分析結果を基に操業条件を決めるなどの必要な措置を講じる。分析技術は高度化し、自動化が進んでいる部門も多い。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 分析機器、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

分析化学は理学・工学・農学・医学・薬学など幅広い分野に共通する基礎部門なので、いろいろな職業分野の分析技術の専門家として働くことができる。各種の企業、分析受託会社、食品などの検査機関、地方自治体など職場は広い範囲に及び都市部や工業地域に多いが、全国に広がっている。
 就業者の年齢層は幅広く、女性比率が比較的高くなっている。
 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。夜間も稼動する工場などの分析部門では日勤以外に一部交代制の場合もある。中途採用を含め正社員が多いが、派遣社員として就業する場合もある。
 空調が完備され、整理整頓された環境で、清浄な着衣で作業する必要があることから、作業環境は良好なところが多い。分析設備の関係で外部と閉鎖された実験室での作業もある。化学分析作業は、薬品を多く使い危険が伴うが、排気設備なども完備されている。
 新素材や高機能の製品開発が盛んであり、成分や量を分析し化学的な解析を行うことが必須となっている。また、環境保全や人の健康のための規制が厳しくなってきていることもあり、分析する成分の多様化や、微量しか検出されない物質の分析など、技術の向上も図られつつ、分析需要は増加傾向にある。従って、技術者もより専門的な知識や技術力を求められるようになっている。

分析化学技術者の年収

分析化学技術者の平均年収は642万円(令和7年賃金構造基本統計調査「化学技術者」・全国)。中央値の目安は597万円、年収レンジは423〜1,133万円、上位10%は969万円です。

平均年収
642万円
中央値(目安)
597万円
最低年収の目安
423万円
未経験・20代前半
上位10%
969万円
最高年収の目安
1,133万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,127円
短時間労働者 1,797円
最低賃金との比
2.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
29.5万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代の分析化学技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

分析化学技術者の時給3,127円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
480万円
30代
580万円
40代
667万円
50代
746万円

平均年収と平均年齢(41.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
472万円
1〜3年
529万円
3〜5年
585万円
5〜10年
659万円
10年以上
743万円

雇用形態別の年収推定

正社員 642万円パート・アルバイト 270万円フリーランス・自営 674万円契約社員・派遣社員 501万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年595万円———
2022年619万円———
2023年587万円—0.76倍27.8万円
2024年613万円—0.75倍28.5万円
2025年642万円—0.75倍29.5万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

分析化学技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在642万円 → 3年後 675万円 → 5年後 699万円 → 10年後 761万円(10年後の予想レンジ 655〜884万円)。年率の伸びは+1.7%と見ています。

642万円
現在
2026年
675万円
3年後
2029年
624〜735万円
699万円
5年後
2031年
630〜779万円
761万円
10年後
2036年
655〜884万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.22%求人賃金の勢い +0.6%AIの影響 -0.45%合計 +1.7%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

分析化学技術者の将来性スコア

47/100
★★☆☆☆
ふつう・全職業で348位
AI耐性
35点
参入障壁
85点
年収水準
81点
求人需要
23点
賃金の勢い
61点
人手不足(平均年齢)
21点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

分析化学技術者のAI代替リスク

65%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中402位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

分析化学技術者の求人需要

有効求人倍率
0.75倍
全職業で415位
求人需要
低い
32/100
求人賃金(月額)
29.5万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.5歳
労働時間
158時間/月
5年後の求人数
+1.6%
推定
10年後の求人数
+2.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:化学者の年収・将来性

分析化学技術者に当たるアメリカの職業「化学者」(米国の職業分類 19-2031)の年収の中央値は約1,435万円($91,240・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収642万円の2.2倍です。

日本:分析化学技術者アメリカ:化学者
年収(日本=平均・米国=中央値)642万円1,435万円
$91,240
上位10%969万円2,529万円
$160,830
10年後の予想年収761万円1,895万円
$120,500
将来性スコア4760
AI代替リスク65% 高い60% 中程度
求人需要求人倍率 0.75倍雇用の増減予測 +6.4%
2025–35・BLS
就業者数—8.3万人
時給(平均)3,127円
最低賃金の2.7倍
7,548円
$48.00
連邦最低賃金の6.6倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる

分析化学技術者は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。

1. ルクセンブルク
150万円
2. スイス
124万円
3. デンマーク
122万円
4. ノルウェー
116万円
5. ベルギー
115万円
6. アメリカ
102万円
14. フランス
75.1万円
15. ドイツ
75万円
16. イタリア
73.5万円
17. イギリス
65.6万円
24. シンガポール
48.2万円
33. 日本
39.2万円

「技術者・准専門職」全体の平均で、分析化学技術者だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →

分析化学技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
4.9
科学的素養
4.6
文章力
4.5
説明力
4.5
傾聴力
4.4
指導
4.3
道具、機器、設備の選択
4.2
論理と推論(批判的思考)
4.2

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

化学
3.8
工学
2.3
事務処理
2.1
数学
1.8
物理学
1.8
生物学
1.8
生産・加工
1.6
日本語の語彙・文法
1.5

仕事の中身(よく行う活動)

情報やデータを分析する情報やデータを処理する仕事に関連する知識を更新し、活用する情報の整理と検知を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る意思決定と問題解決を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める継続的に状況を把握する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

分析化学技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校や大学の理学系、工学系専攻の卒業者が多い。中途採用もある。
 採用に際しては、化学などの基礎学力、知識、判断力などが問われる。
 入職後は、最初は熟練者の補助をしながら分析技術を習得し、実践を重ねて技術力を養成する。各種原理の分析方法について学習し、実験を重ねて順次マスターするとともに、各種講習会などにも参加して技術力を高める。様々な対象物質を分析して実戦力を身に付け、依頼者の高度な分析への要求に対しても、それに適合した分析の仕方を設計できるベテラン技術者になるためには10年以上の経験が必要となる。
 分析値には信頼性が要求されるため、分析化学技術者は分析試験所の認定を受けるなど、技術力の第三者による評価が必要になっている。そのためには、技術者の教育訓練も日常的に行ない、外部機関による分析技能試験に参加することなどが要求される。
 関連資格として厚生労働省の定める技能検定の「化学分析技能士」がある。また、関係団体の「環境計量士」、「環境測定分析士」等の資格を持っていれば仕事の幅が広がる。
 分析結果に対する責任を持ち、正確で迅速な判断力、注意力、忍耐力、几帳面さが求められる。

分析化学技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「化学技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「08 製造技術者(開発を除く)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。