電気技術者

技術・研究開発 職業分類:02_006-02 信頼度 ★★★★★

別名:電気設備設計技術者、電気機器生産技術者、電気機械製造技術者

電気設備や機器の技術開発や改良、安全な運転のための保守・管理、更新工事などをする。

平均年収
704万円
レンジ 453〜1,268万円
最高年収の目安
1,268万円
上位10% 1,080万円
5年後の予想年収
792万円推定
2031年
10年後の予想年収
891万円推定
766〜1,034万円
将来性
60/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
56%
中程度
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

電気設備や機器の技術開発や改良、安全な運転のための保守・管理、更新工事などをする。
 電気には強電と弱電がある。強電は、装置や機器を動かす動力源としての電気(電力)を対象とし、強電分野の代表的な機器・設備としては発電設備、受変電設備、電灯設備などがある。弱電は電気的な信号を伝えたり、その信号によって機器を制御するもので、弱電分野の代表的な機器は電話などの通信機器やテレビなどである。
 電気技術者の代表的な職場のひとつである発電所では、発電機や発電施設などの設計、運転の管理、新しく開発された素材など発電機の材料に関する分析や試験などを行っている。工場では発電機の組み立て、発電施設の建設現場においては、工程や建設の状況などを確認し、作業員に対する技術的な指導を行い、施設を稼動させて発電を行う場合には、専門的な知識に基づき、安全かつ効率的に電気を供給できるように技術的な調整や作業員に対する指導などを行う。施設の改良に関する技術的な助言を行うこともある。
 電気技術者の具体的な仕事内容を、鉄道会社を例にみると、鉄道会社では、受変電、電車線、照明などの鉄道用の各種設備の新設・改修計画や保守計画の策定、施設の補修や設備の故障への対応、老朽化した電気設備の改修などが主な仕事となる。変電区もしくは変電部門では、電力会社から受電した特別高圧電力を構内の変電所で変圧して、列車運行や駅の照明などに適した電気に変換して各駅に供給する。変電所内の電気設備すべての保守管理・修繕も仕事の一環である。
 鉄道関係の電気設備を担当する電機区もしくは電力部門では、列車に電気を供給する架線をはじめ、駅の電気設備などの点検整備のほか、設置工事や更新工事も行う。検査はまず目視で異常の有無を確認するため、トンネル内の歩行や、電車の運転席に添乗し点検する。とくに架線はパンタグラフが常に接触しているため摩耗しやすいこともあり、現場で実際にはしごに乗って観察、測定器具で計測・チェックする。トロリ線は摩耗したら張り替えなければならないが、これは電車が走らない夜間の停電中に行うことになる。守備範囲が広く、幅広い知識やスキルが求められる。
 信通区もしくは信通部門では、列車の進路を振り分ける転てつ機や、列車運行速度を制御するATC(Automatic Train Control)など、列車の運行に直接関わるものから、駅の案内表示板や駅係員が使用するインターホン、構内放送設備まで多彩な設備を保守管理し、設備の施工時には工事の監督もする。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 はしご、測定器具、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は電力会社や鉄道会社、電気機器メーカーなどであり、職場は全国に広がっている。
 雇用形態は、ほとんどが正社員である。
 賃金、労働時間等労働条件は職場によって異なり、勤務先の規定による。
 例えば、鉄道会社の場合では、始発から終電まではもちろん、電車が走っていない時間帯でなければできない点検や修理があるため、シフト制をとっているのが一般的である。

電気技術者の年収

電気技術者の平均年収は704万円(令和7年賃金構造基本統計調査「電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)」・全国)。中央値の目安は655万円、年収レンジは453〜1,268万円、上位10%は1,080万円です。

平均年収
704万円
中央値(目安)
655万円
最低年収の目安
453万円
未経験・20代前半
上位10%
1,080万円
最高年収の目安
1,268万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,352円
短時間労働者 2,041円
最低賃金との比
2.8倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の電気技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

電気技術者の時給3,352円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.8倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
515万円
30代
628万円
40代
727万円
50代
817万円

平均年収と平均年齢(42.1歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
514万円
1〜3年
577万円
3〜5年
640万円
5〜10年
723万円
10年以上
818万円

雇用形態別の年収推定

正社員 704万円パート・アルバイト 296万円フリーランス・自営 739万円契約社員・派遣社員 549万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年611万円———
2022年644万円———
2023年688万円—1.95倍28.6万円
2024年755万円—2.01倍29.9万円
2025年704万円—1.88倍30.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

電気技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在704万円 → 3年後 755万円 → 5年後 792万円 → 10年後 891万円(10年後の予想レンジ 766〜1,034万円)。年率の伸びは+2.4%と見ています。

704万円
現在
2026年
755万円
3年後
2029年
698〜822万円
792万円
5年後
2031年
714〜882万円
891万円
10年後
2036年
766〜1,034万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.42%AIの影響 -0.18%合計 +2.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

電気技術者の将来性スコア

60/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で123位
AI耐性
44点
参入障壁
84点
年収水準
87点
求人需要
68点
賃金の勢い
45点
人手不足(平均年齢)
35点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

電気技術者のAI代替リスク

56%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中342位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

電気技術者の求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
63/100
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.1歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+7.2%
推定
10年後の求人数
+12.9%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:電気エンジニアの年収・将来性

電気技術者に当たるアメリカの職業「電気エンジニア」(米国の職業分類 17-2071)の年収の中央値は約1,897万円($120,630・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収704万円の2.7倍です。

日本:電気技術者アメリカ:電気エンジニア
年収(日本=平均・米国=中央値)704万円1,897万円
$120,630
上位10%1,080万円2,898万円
$184,300
10年後の予想年収891万円2,481万円
$157,800
将来性スコア6061
AI代替リスク56% 中程度69% 高い
求人需要求人倍率 1.88倍雇用の増減予測 +9.9%
2025–35・BLS
就業者数—19.9万人
時給(平均)3,352円
最低賃金の2.8倍
9,435円
$60.00
連邦最低賃金の8.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

電気技術者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、電気技術者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

電気技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
4.5
傾聴力
4.2
文章力
4.2
指導
4.1
要件分析(仕様作成)
4.1
説明力
4.0
設置と設定
4.0
数学的素養
3.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

工学
2.8
設計
2.7
機械
2.4
コンピュータと電子工学
2.3
通信技術
2.1
事務処理
2.0
数学
2.0
顧客サービス・対人サービス
1.7

仕事の中身(よく行う活動)

情報の整理と検知を行う継続的に状況を把握する法律や規定、基準を適用する設備、構造物、材料を検査する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る情報を取得する仕事を整理、計画する、優先順序を決める組織外の人々とコミュニケーションを取る

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

電気技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、工業高校、理工系の専門学校、大学・大学院等で電気・電子工学を専攻して入職するケースが一般的である。
 勤務先は、電力会社や鉄道会社、変圧器・配電盤・制御装置等の重電機器や変電設備などを製造する電気機器メーカー等が多い。入職後は、新人研修、配属先での専門研修を受けてから現場に出て、実務経験を積みながら知識やスキルを習得する。実務に就いてからも、最新の知識を身につけるとともに専門性の向上を図るために、定期的に研修等を受講する場合もある。
 工事や施工に関連する資格としては「電気工事施工管理技士」がある。電気工作物の工事・維持・運用における保安・監督に関しては「電気主任技術者」があり、いずれも国家資格であり、実務経験に応じて受験資格が得られるので、必要に応じて取得していくことになる。危険物を扱う場合もあるので、仕事内容によっては、「第1種ボイラー・タービン主任技術者」、「エネルギー管理士」などの資格を取得することも必要になってくる場合がある。
 電気や動力への関心と知識が必要である。小さな異変が事故につながる場合があり、事故を未然に防ぐよう細心の注意力や安全管理に関する意識が求められる。さらに環境への配慮も重要である。

電気技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「07 製造技術者(開発)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。