高分子化学技術者

技術・研究開発 職業分類:02_006-07 信頼度 ★★★★★

別名:高分子化学製品生産技術者

プラスチック、化学繊維などの高分子材料や高分子の合成などの研究開発、製品化技術の開発・改良などを行う。

平均年収
642万円
レンジ 423〜1,133万円
最高年収の目安
1,133万円
上位10% 969万円
5年後の予想年収
717万円推定
2031年
10年後の予想年収
800万円推定
688〜929万円
将来性
54/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
61%
高い
求人需要
高い
有効求人倍率 1.88倍

仕事内容

プラスチック、化学繊維などの高分子材料や高分子の合成などの研究開発、製品化技術の開発・改良などを行う。
 高分子とは、数千個以上の原子からできている分子量の高い分子のことであり、プラスチックや繊維、ゴム、機能性高分子(吸水性ポリマー)などを含む。
 プラスチックなどの合成樹脂の開発についてみると、代表的な合成樹脂には、ポリ袋などに使うポリエチレン、自動車のバンパーなどに使うポリプロピレン、発泡スチロールの原料となるポリスチレン、水道管などに使う塩化ビニール樹脂などがある。自動車や家電の歯車や軸受けとして、高い耐熱性や強度を必要とする部品に用いられるエンジニアリング・プラスチック(エンプラ)と呼ばれる製品もある。高分子化学技術者は、市場のニーズ等を元に、石油から合成樹脂を製造する方法の改良や、より高い耐熱性や強度をもつ合成樹脂の開発などの試験、研究、開発を行う。
 繊維の分野では、ナイロンやレーヨンなどの化学繊維についての開発を行う。具体的には、石油、植物の繊維、パルプなど原料を取りだす技術の改良、原料に化学薬品を混ぜて繊維にする工程の改善、溶融した原料を糸にする機械の開発、できた繊維を新しい製品にする技術の開発などを行う。産業資材用途に活用される繊維もあり、パラ系アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、炭素繊維など、高強度・高弾性の素材の開発や機能性の向上に向けた研究も行う。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、合成樹脂メーカー、化学繊維メーカー等であり、就業場所はメーカーの立地場所を中心に国内に点在している。
 就業者は男性が多いが、女性も増加傾向である。
 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。
 高分子材料は、エネルギー・環境、医療、情報等の分野で広く活用されており、社会の高度なニーズに応え、優れた特性を追求する高分子化学技術者の需要は高いと見込まれる。

高分子化学技術者の年収

高分子化学技術者の平均年収は642万円(令和7年賃金構造基本統計調査「化学技術者」・全国)。中央値の目安は597万円、年収レンジは423〜1,133万円、上位10%は969万円です。

平均年収
642万円
中央値(目安)
597万円
最低年収の目安
423万円
未経験・20代前半
上位10%
969万円
最高年収の目安
1,133万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,127円
短時間労働者 1,797円
最低賃金との比
2.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の高分子化学技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

高分子化学技術者の時給3,127円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
480万円
30代
580万円
40代
667万円
50代
746万円

平均年収と平均年齢(41.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
472万円
1〜3年
529万円
3〜5年
585万円
5〜10年
659万円
10年以上
743万円

雇用形態別の年収推定

正社員 642万円パート・アルバイト 270万円フリーランス・自営 674万円契約社員・派遣社員 501万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年595万円———
2022年619万円———
2023年587万円—1.95倍28.6万円
2024年613万円—2.01倍29.9万円
2025年642万円—1.88倍30.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

高分子化学技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在642万円 → 3年後 686万円 → 5年後 717万円 → 10年後 800万円(10年後の予想レンジ 688〜929万円)。年率の伸びは+2.2%と見ています。

642万円
現在
2026年
686万円
3年後
2029年
633〜746万円
717万円
5年後
2031年
646〜798万円
800万円
10年後
2036年
688〜929万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.34%求人賃金の勢い +0.42%AIの影響 -0.33%合計 +2.2%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

高分子化学技術者の将来性スコア

54/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で206位
AI耐性
39点
参入障壁
64点
年収水準
81点
求人需要
68点
賃金の勢い
45点
人手不足(平均年齢)
21点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

高分子化学技術者のAI代替リスク

61%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中380位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

高分子化学技術者の求人需要

有効求人倍率
1.88倍
全職業で165位
求人需要
高い
63/100
求人賃金(月額)
30.8万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.5歳
労働時間
158時間/月
5年後の求人数
+6.4%
推定
10年後の求人数
+11.5%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:材料科学の研究者の年収・将来性

高分子化学技術者に当たるアメリカの職業「材料科学の研究者」(米国の職業分類 19-2032)の年収の中央値は約1,852万円($117,790・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収642万円の2.9倍です。

日本:高分子化学技術者アメリカ:材料科学の研究者
年収(日本=平均・米国=中央値)642万円1,852万円
$117,790
上位10%969万円3,102万円
$197,290
10年後の予想年収800万円2,426万円
$154,300
将来性スコア5460
AI代替リスク61% 高い66% 高い
求人需要求人倍率 1.88倍雇用の増減予測 +8.3%
2025–35・BLS
就業者数—8,470人
時給(平均)3,127円
最低賃金の2.7倍
9,435円
$60.00
連邦最低賃金の8.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

高分子化学技術者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、高分子化学技術者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

高分子化学技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
5.8
論理と推論(批判的思考)
5.5
新しい情報の応用力
5.3
文章力
5.3
科学的素養
5.2
説明力
5.1
傾聴力
5.0
カスタマイズと開発
4.9

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

化学
4.3
工学
3.1
生産・加工
2.7
物理学
2.2
事務処理
2.1
顧客サービス・対人サービス
1.9
ビジネスと経営
1.8
数学
1.8

仕事の中身(よく行う活動)

創造的に考える情報を取得する仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報やデータを分析する意思決定と問題解決を行う仕事に関連する知識を更新し、活用する目標と戦略を策定する上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

高分子化学技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に免許・資格は必要とされないが、化学の基礎知識が必要である。高専や理工系の大学・大学院で化学(高分子化学)を専攻している者が多い。中途採用の場合は、実務経験を問われる。
 合成樹脂メーカー、化学繊維メーカーなどの製品開発部門や製造部門に配属され、その中で顧客が要求する特性、例えば強度を強くしたい、耐熱性を高めたいといった依頼を実現し、製造するために綿密な試験を重ね、高分子化学技術者として評価・試験業務や分析、評価レポート方法など、必要な経験を積んでいく。また、将来的に製品として実用化を目指すための高分子材料の開発を行う場合もある。
 専門分野の知識に加え、より優れた特性を持つ新しい素材や製品を追求していくための好奇心、探究心、粘り強さが求められる。

高分子化学技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「化学技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「07 製造技術者(開発)」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。