ファインセラミックス製造技術者

技術・研究開発 職業分類:02_007-99 信頼度 ★★★★★

別名:ファインセラミックス製品開発技術者、ファインセラミックス製品製造技術者

ファインセラミックス製品の開発、製造工程や品質の管理を行う。

平均年収
612万円
レンジ 408〜1,070万円
最高年収の目安
1,070万円
上位10% 918万円
5年後の予想年収
676万円推定
2031年
10年後の予想年収
748万円推定
643〜868万円
将来性
51/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
55%
中程度
求人需要
低い
有効求人倍率 0.75倍

仕事内容

ファインセラミックス製品の開発、製造工程や品質の管理を行う。
 ファインセラミックスは、高度に精選・合成された原料粉末を用いて作られた精密なセラミックスで、粘土等の自然素材から作られる陶磁器などのオールドセラミックスとは区別される。金属、プラスチックに比べて、様々な優れた機能を有している材料として、情報通信、自動車、エネルギー、環境、バイオといった基幹産業及び先端産業を支える中核材料である。
 主なファインセラミックスの製造工程は、原料調製、成形、焼成、加工である。具体的には、ミルと呼ばれる装置に原料粉末や水などを入れたのち、装置に回転や振動を加えて粒子径や粒子分布を揃える。そこにバインダー(粘結剤)などを添加、混合し、調整したものがスラリーと呼ばれる。スラリーは熱風を発生させる装置(スプレードライヤー)で乾燥され、顆粒状に造粒されたのち、ゴムなどでできた型に詰められ成形される。ファインセラミックスは焼成後非常に固くなるため、焼成前に最終形状に近い形に加工を施す必要がある。その際には、焼成後の変形(収縮)等を考慮して加工をする必要がある。その後、ガス炉や電気炉などで焼成を行い、最終的な加工や点検を行う。
 技術者の具体的な業務としては、耐熱性・耐久性・絶縁性などに優れた性質を備えた製品を開発するため、原料の調合や焼成の条件検討のための実験や試作をする。新規原料を使用した製品の研究・開発や、切削・研磨などの加工方法の改良や新しい成形方法を開発する場合もある。
 また、ファインセラミックスの特性を評価したり、ファインセラミックス製の部材やデバイスなどの製品の性能を評価する。ファインセラミックス素材の新製品の開発や新しい用途への応用を行う。
 製造工程の管理や作業の技術的な指導・監督、製造現場でのコスト低減、省エネ、環境対策の指導をする技術者もいる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 ミル、スプレードライヤー、ガス炉、電気炉、CADシステム、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、大半がセラミックスメーカーであるが、その他にも電気、情報通信、機械、重工、自動車メーカーなどにも素材としてのファインセラミックスを開発、評価する部門があり、職場は全国に広がっている。特にセラミックスメーカーは陶磁器産業の盛んな東海地区、九州地区、関西地区などに多い(*1)。
 就業者は、男性が多いが、女性も増えている。ほとんどは正社員である。
 賃金、労働時間等労働条件は、勤務先の規定による。開発・設計技術者は、空調設備の整った室内で作業をする。生産技術者は工場勤務がほとんどで連続操業のため、交替制勤務の場合もある。
 これまでの日本のファインセラミックス産業はエレクトロニクス、自動車分野に広がっていたが、医療分野や環境分野での多様な開発が進められている。

*1 岐阜県産業振興センター「陶磁器産業平成30年度」から

ファインセラミックス製造技術者の年収

ファインセラミックス製造技術者の平均年収は612万円(令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない技術者」・全国)。中央値の目安は569万円、年収レンジは408〜1,070万円、上位10%は918万円です。

平均年収
612万円
中央値(目安)
569万円
最低年収の目安
408万円
未経験・20代前半
上位10%
918万円
最高年収の目安
1,070万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,000円
短時間労働者 1,852円
最低賃金との比
2.5倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
29.5万円
前年度比 +1万円

あなたの年収は、同じ年代のファインセラミックス製造技術者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

ファインセラミックス製造技術者の時給3,000円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.5倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
447万円
30代
537万円
40代
616万円
50代
688万円

平均年収と平均年齢(43.9歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
452万円
1〜3年
505万円
3〜5年
559万円
5〜10年
628万円
10年以上
708万円

雇用形態別の年収推定

正社員 612万円パート・アルバイト 257万円フリーランス・自営 643万円契約社員・派遣社員 477万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年532万円———
2022年558万円———
2023年554万円—0.76倍27.8万円
2024年573万円—0.75倍28.5万円
2025年612万円—0.75倍29.5万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

ファインセラミックス製造技術者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在612万円 → 3年後 650万円 → 5年後 676万円 → 10年後 748万円(10年後の予想レンジ 643〜868万円)。年率の伸びは+2.0%と見ています。

612万円
現在
2026年
650万円
3年後
2029年
600〜707万円
676万円
5年後
2031年
609〜753万円
748万円
10年後
2036年
643〜868万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.22%求人賃金の勢い +0.6%AIの影響 -0.15%合計 +2.0%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

ファインセラミックス製造技術者の将来性スコア

51/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で268位
AI耐性
45点
参入障壁
70点
年収水準
78点
求人需要
23点
賃金の勢い
61点
人手不足(平均年齢)
64点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

ファインセラミックス製造技術者のAI代替リスク

55%
中程度
AIに奪われにくい順で全職業中333位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

ファインセラミックス製造技術者の求人需要

有効求人倍率
0.75倍
全職業で415位
求人需要
低い
32/100
求人賃金(月額)
29.5万円
前年度比 +1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
43.9歳
労働時間
159時間/月
5年後の求人数
+3.2%
推定
10年後の求人数
+5.8%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

ファインセラミックス製造技術者に必要なスキル・資格

必要スキル

読解力
4.9
傾聴力
4.7
説明力
4.5
文章力
4.5
論理と推論(批判的思考)
4.5
継続的観察と評価
4.4
新しい情報の応用力
4.4
指導
4.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

化学
2.9
工学
2.8
生産・加工
2.5
機械
2.3
設計
2.3
物理学
2.3
数学
2.2
事務処理
2.2

仕事の中身(よく行う活動)

創造的に考える意思決定と問題解決を行う仕事を整理、計画する、優先順序を決める目標と戦略を策定する情報やデータを分析する情報の整理と検知を行う上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る情報を取得する

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

ファインセラミックス製造技術者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に資格は必要とされない。材料開発、製品設計、工程管理までを含む総合的な技術者は、大学、大学院で化学(応用化学を含む)、無機材料、物理(物理工学、応用物理含む)、機械工学、電気・電子工学系の理工学科などを専攻した者が多い。製造工程の技術者には、高校、高専等卒の者もいる。
 入職後は、OJTによって指導、育成される。開発・設計部門では、専門をより一層深く極めるために、開発テーマは変わっても部門は変わらない場合が多い。製造現場に配属されると、各工程をローテーションして経験しながら適性を見極め、担当業務が決められる場合が多く、その後、班長、係長、課長等管理職へと昇進していく。
 高性能なファインセラミックス部材、デバイスを製造するためには、化学、物理、機械工学、電気・電子工学などに関する専門技術の知識を基にした、材料開発、部品設計及び原料調製、成形、焼成、加工、特性評価などの多工程からなる部品製造技術の知識が不可欠である。
 また、開発・設計部門では、海外での業務も増加し、英会話、英文資料読解力及び特許の知識が要求される。また、製造部門でも、海外との技術提携、技術指導などの機会が多く、マネージャーに昇進するにつれて、英語力が必要になってくる。設計部門では、CADシステムが用いられるため、そのスキルも必要となる。

ファインセラミックス製造技術者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「他に分類されない技術者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「08 製造技術者(開発を除く)」)(e-Stat、2026/10/31取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。