舞台美術スタッフ

映像 職業分類:03_018-03 信頼度 ★★★★☆

別名:美術監督

演劇、オペラ、バレエ、ショーなど様々な舞台芸術が上演されるステージを構成する舞台装置や衣装をデザインする。

平均年収
544万円
レンジ 372〜931万円
最高年収の目安
931万円
上位10% 802万円
5年後の予想年収
628万円推定
2031年
10年後の予想年収
726万円推定
624〜843万円
将来性
51/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
32%
低い
求人需要
低い
有効求人倍率 0.29倍

仕事内容

演劇、オペラ、バレエ、ショーなど様々な舞台芸術が上演されるステージを構成する舞台装置や衣装をデザインする。
 舞台装置のデザインは、平面図、道具帳、書抜き、舞台の縮小模型などで表現され、これらの図面やデザイン画、あるいは模型などを作成することが主な仕事である。
 衣装のデザインは、出演者一人一人の衣装(全身)のデザイン画で表現され、それに布地見本などが添えられる。衣服だけにとどまらず、アクセサリーや履き物、かぶり物などのデザイン画が要求されることもある。
 ただし、装置も衣装もあくまで舞台芸術の演出効果の一部としてデザインされるため、脚本を理解し、演出家や他のスタッフとの綿密な打ち合わせを繰り返し、デザインを進める必要がある。そのため、脚本や場面構成、演出プランの変更にともなって、何度となくデザインを描き直すことも珍しくない。
 舞台美術の仕事は、装置や衣装の製作発注打ち合わせと、製作現場での製品のチェック、劇場における仕込み、舞台稽古を経て、初日に至るまで続く。デザインの細部まで演出家の指示があれば修正し、完成にこぎつけることになる。
 舞台装置や衣装は、舞台芸術には欠かすことのできない要素であり、デザインの良し悪しは、その舞台作品の芸術的評価を左右するため、舞台芸術において、重要な責任を担っている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

勤務先は、装置や衣装を制作する会社、劇団等である。舞台美術家のアシスタントとして働く場合もある。豊富な経験、知識や技術が必要な仕事のため、就業者の年齢層は幅広い。
 雇用労働者の場合は、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。フリーランスの舞台美術家の場合は、公演ごとの契約となる場合がほとんどである。報酬の額は公演の規模、装置・衣装の予算規模、劇場の規模などによって様々である。舞台美術家自身のキャリアや実力によっても報酬の額は変わり、収入額にかなり差がある。
 舞台芸術という環境であるため、労働時間は不規則になりがちで、土日祝日に関係なく、また夜間まで働くことも珍しくない。打ち合わせ、劇場での仕込みや舞台稽古に立ち会うこともあり、1本の仕事のためにかなりの時間が必要となる。
 近年、全国各地に次々とパブリックシアター(公共劇場・公共ホール)が建設され、それぞれ独自の企画による公演が行われており、新たな仕事の場の可能性が広がっている。

舞台美術スタッフの年収

舞台美術スタッフの平均年収は544万円(令和7年賃金構造基本統計調査「音楽家,舞台芸術家」・全国)。中央値の目安は506万円、年収レンジは372〜931万円、上位10%は802万円です。

平均年収
544万円
中央値(目安)
506万円
最低年収の目安
372万円
未経験・20代前半
上位10%
802万円
最高年収の目安
931万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,561円
短時間労働者 1,880円
最低賃金との比
2.2倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
26.8万円
前年度比 +1.5万円

あなたの年収は、同じ年代の舞台美術スタッフの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

舞台美術スタッフの時給2,561円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.2倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
440万円
30代
523万円
40代
596万円
50代
661万円

平均年収と平均年齢(37.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
406万円
1〜3年
452万円
3〜5年
498万円
5〜10年
558万円
10年以上
627万円

雇用形態別の年収推定

正社員 544万円パート・アルバイト 228万円フリーランス・自営 571万円契約社員・派遣社員 424万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年647万円———
2022年490万円———
2023年574万円—0.31倍24.5万円
2024年589万円—0.31倍25.3万円
2025年544万円—0.29倍26.8万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

舞台美術スタッフの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在544万円 → 3年後 593万円 → 5年後 628万円 → 10年後 726万円(10年後の予想レンジ 624〜843万円)。年率の伸びは+2.9%と見ています。

544万円
現在
2026年
593万円
3年後
2029年
548〜645万円
628万円
5年後
2031年
566〜700万円
726万円
10年後
2036年
624〜843万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.45%求人賃金の勢い +1.45%AIの影響 +0.14%合計 +2.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

舞台美術スタッフの将来性スコア

51/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で268位
AI耐性
68点
参入障壁
77点
年収水準
60点
求人需要
7点
賃金の勢い
99点
人手不足(平均年齢)
4点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

舞台美術スタッフのAI代替リスク

32%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中165位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

舞台美術スタッフの求人需要

有効求人倍率
0.29倍
全職業で507位
求人需要
低い
27/100
求人賃金(月額)
26.8万円
前年度比 +1.5万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
37.2歳
労働時間
166時間/月
5年後の求人数
+5.4%
推定
10年後の求人数
+9.8%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:舞台・展示デザイナーの年収・将来性

舞台美術スタッフに当たるアメリカの職業「舞台・展示デザイナー」(米国の職業分類 27-1027)の年収の中央値は約1,183万円($75,240・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収544万円の2.2倍です。

日本:舞台美術スタッフアメリカ:舞台・展示デザイナー
年収(日本=平均・米国=中央値)544万円1,183万円
$75,240
上位10%802万円2,129万円
$135,410
10年後の予想年収726万円1,571万円
$99,900
将来性スコア5160
AI代替リスク32% 低い49% 中程度
求人需要求人倍率 0.29倍雇用の増減予測 +1.4%
2025–35・BLS
就業者数—1.1万人
時給(平均)2,561円
最低賃金の2.2倍
6,133円
$39.00
連邦最低賃金の5.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

舞台美術スタッフは国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、舞台美術スタッフだけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

舞台美術スタッフに必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
4.9
説明力
4.6
道具、機器、設備の選択
4.5
説得
4.1
合理的な意思決定
4.1
読解力
4.1
他者との調整
4.1
要件分析(仕様作成)
4.0

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

芸術
3.2
顧客サービス・対人サービス
2.2
設計
2.1
日本語の語彙・文法
2.1
生産・加工
2.0
公衆安全・危機管理
2.0
コミュニケーションとメディア
2.0
建築・建設
1.9

仕事の中身(よく行う活動)

創造的に考える仕事に関連する知識を更新し、活用する仕事を整理、計画する、優先順序を決めるスケジュールを作成する人間関係を構築し、維持するクオリティを判断する設備、構造物、材料を検査する組織外の人々とコミュニケーションを取る

必要資格

関連する資格はありません(資格が無くても就ける職業です)。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

舞台美術スタッフになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。美術的なセンスや技術と、演劇的なセンスや知識が必要であり、現場で身につけることもできるが、実際には、美術系の大学や専門学校を出た人、演劇系の大学や専門学校を出た人が多い。
 この職業を目指すには、いくつかのコースが考えられる。第1は装置や衣装は制作会社に就職し、デザイン部門に配属されるか、あるいは現場で働きながら勉強する道である。第2は劇団などの演出部や美術部に入って、演劇全般を学びつつ舞台美術スタッフを目指す道などである。第3は既に舞台美術家として活動している人に弟子入りし、アシスタントとして働きながら勉強する道である。
 フリーランスとして独立するためには、修業時代に数多くの舞台の現場を経験するとともに、演出家、脚本家、俳優をはじめとした舞台芸術にかかわる人々との人脈を広げる必要がある。いずれの道を選ぶにしろ、舞台美術家として独り立ちするまでには、相当の年月がかかる。

舞台美術スタッフのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「音楽家,舞台芸術家」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「23 音楽家,舞台芸術家」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。