トラックドライバー

運送・運転 職業分類:13_083-01 信頼度 ★★★★★

別名:大型トラック運転手、小型トラック運転手、中型トラック運転手、トラック運転手(冷蔵・冷凍車)

トラックなどの貨物自動車を運転して貨物を輸送する。

平均年収
507万円
レンジ 352〜857万円
最高年収の目安
857万円
上位10% 741万円
5年後の予想年収
599万円推定
2031年
10年後の予想年収
707万円推定
608〜821万円
将来性
66/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
23%
低い
求人需要
高い
有効求人倍率 2.58倍

仕事内容

トラックやトレーラーなどの貨物自動車を運転して貨物を輸送する。
 仕事内容は、貨物の種類、トラックの形状、輸送距離などにより違いがある。例えば、小型トラックはコンビニ配送や宅配便など近距離向け、大型トラックは都市間など長距離、大量輸送向けである。その他、タンクローリー、ミキサー車のような特殊なトラック、海外から輸入されたコンテナや特大貨物を輸送するトレーラーなど特別な用途のものがある。トラック輸送には、自社の貨物を輸送する自家用トラック(白地のナンバープレート)と、他社の貨物を有償で輸送する営業用トラック(緑地のナンバープレート)の2種類がある。
 国内の貨物総輸送量のうち、トラックの占める割合はトンベースで9割、トンキロベース(トン数に輸送距離を乗じて仕事量を表す単位)で6割を占める。また、伸長が著しいインターネット通販の市場では、翌日配達、細かな時間指定や温度管理等のサービスの高度化が消費者や荷主の支持を得ており、これを支えているのは小型トラック等による宅配便の輸送である。
 運送会社で働くドライバーは、乗務前にトラック、トレーラーなどの車両点検を行う。運行管理者による点呼場面において、血圧などの健康面の確認や、検知器によるアルコールチェックを受ける。また、運行に関する連絡事項や記録は、ドライバー各自が携行するタブレットやスマートフォンなどが使用されることが多い。
 そして、実際に車両に乗り込み、安全に運転する。運行記録に関しては、デジタルタコグラフ(デジタコ)、ドライブレコーダー、GPSによることが一般的である。デジタコは走行速度・時間・距離等がデジタルで記録され、会社側として運行状況を把握できることから、適正な労務管理にも有効である。ドライバーにとっても、安全運転の意識向上、省エネ運転、日報作成の事務負担の軽減といった利点がある。
 指定の時間に依頼主の出荷場所へ行き、伝票内容と荷物の内容物や数量が合っているか確認して車両に積み込む。目的地まで運び、指定された場所で荷下ろしをして、着荷主から受領の確認を受ける。荷下ろしを終えると、帰社し、運行の状況や健康状態を報告する。
 業界全体として働き方改革の取組みが進んでいる。労働基準法や改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)の改正により、令和6年4月から時間外労働の上限規制が適用されるとともに、拘束時間等の基準が改められたことにより、長時間労働の改善が図られている。また、荷待ち時間や手荷役(てにやく:人の手で荷積み、荷下ろしをする。)、荷役作業時間の削減に取り組む荷主が増えるなど、荷主側の意識や行動にも変化がみられ、ドライバーの労働時間や日々の業務負担の軽減につながっている。
 また、業界横断的に、中継輸送、フェリーや高速道路の積極利用による長距離輸送時のドライバーの負担軽減の取組みが進んでいる。業界全体として、運転しやすいAT車の導入など、女性や若年者の就業を意識した取組みもなされている。作業の現場では、荷役作業がしやすい荷姿(大きさが統一規格化されたパレット、ロールボックスパレット(かご台車)の使用)などの工夫がなされている。

<就業希望者へのメッセージ>
 働き方改革、待遇改善のほか、安全対策、環境対策、DX対策、適正取引対策などを進め、若年者や女性が就職しやすい、さらに就職後も長く働ける職場環境を目指しています。(業界団体)
 トラック輸送は我が国の経済活動と国民生活を支えるライフライン。そのライフラインを支えるトラックドライバーはエッセンシャルワーカーとして毎日、全国各地で活躍しています。(業界団体)

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 トラック(小型、中型、大型)、トレーラー、デジタルタコグラフ(デジタコ)、ドライブレコーダー、業務連絡用タブレット、アルコール検知器、血圧計、点検ハンマー

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

給料はほとんどの会社が月給制となっている。基本給以外の運行手当等の歩合給、時間外手当などの変動給の占める割合が比較的大きいが、業界全体の動きとして、長時間労働に頼らなくてもよい待遇改善・環境整備に向けて取組みが続けられている。週休2日制を導入している企業が多いが、輸送の形態によっては深夜運行の場合もある。
 トラック運送事業を含む自動車輸送業界で働く人は50歳代が31.3%、60歳代以上が19.7%で、高齢化が進んでいる。また、女性ドライバーの割合は徐々に増えており4.7%となっている(*)。
 女性が働きやすいよう、子育てと両立しやすい運行計画の設定、女性用休憩室やトイレの設置、また、土日の週休2日制を好む若年者に合わせて運行計画を設定したり、前述のように免許取得の支援等、社内の環境整備に積極的な企業が増えている。その他、業界団体としても、高校への出前授業や、インターンシップ等により若年者にトラック輸送の役割や重要性の理解促進に積極的に取り組んでいる。
 物流業界が抱えるドライバー不足という深刻な課題に対して、官民を挙げて、労働時間等の労働条件の改善・向上、物流の適正化・効率化、トラック輸送の生産性向上に取り組んでいる。物流の現場では、例えば、荷待ち、荷役作業時間が減るような取引環境の適正化(運送契約の適正化、作業員の体制整備など)が図られ、ドライバーの過重な労働時間や拘束時間の改善、労働負担の軽減が着実に進んでいる。
 トラック輸送は国内貨物輸送の主力であり、物流面で社会を支えるその役割の重要性は今後も変わることがないと考えられる。

(*)公益社団法人全日本トラック協会【日本のトラック輸送産業 現状と課題2025】
1トラック輸送産業の概況 「少子・高齢化の進展と若年労働力不足」から

トラックドライバーの年収

トラックドライバーの平均年収は507万円(令和7年賃金構造基本統計調査「営業用大型貨物自動車運転者」・全国)。中央値の目安は472万円、年収レンジは352〜857万円、上位10%は741万円です。

平均年収
507万円
中央値(目安)
472万円
最低年収の目安
352万円
未経験・20代前半
上位10%
741万円
最高年収の目安
857万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,032円
短時間労働者 1,652円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
26万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代のトラックドライバーの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

トラックドライバーの時給2,032円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
351万円
30代
416万円
40代
472万円
50代
522万円

平均年収と平均年齢(51.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
380万円
1〜3年
422万円
3〜5年
465万円
5〜10年
520万円
10年以上
584万円

雇用形態別の年収推定

正社員 507万円パート・アルバイト 213万円フリーランス・自営 533万円契約社員・派遣社員 396万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年463万円———
2022年477万円———
2023年485万円—2.62倍24.4万円
2024年492万円—2.61倍25.2万円
2025年507万円—2.58倍26万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

トラックドライバーの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在507万円 → 3年後 560万円 → 5年後 599万円 → 10年後 707万円(10年後の予想レンジ 608〜821万円)。年率の伸びは+3.4%と見ています。

507万円
現在
2026年
560万円
3年後
2029年
517〜610万円
599万円
5年後
2031年
539〜667万円
707万円
10年後
2036年
608〜821万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.69%求人賃金の勢い +0.48%AIの影響 +0.2%退職による人手不足 +0.2%合計 +3.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

トラックドライバーの将来性スコア

66/100
★★★☆☆
高い・全職業で56位
AI耐性
77点
参入障壁
13点
年収水準
48点
求人需要
82点
賃金の勢い
51点
人手不足(平均年齢)
96点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

トラックドライバーのAI代替リスク

23%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中104位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

トラックドライバーの求人需要

有効求人倍率
2.58倍
全職業で95位
求人需要
高い
75/100
求人賃金(月額)
26万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
51.5歳
労働時間
175時間/月
5年後の求人数
+15.4%
推定
10年後の求人数
+27.7%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:大型トラック・トレーラーの運転手の年収・将来性

トラックドライバーに当たるアメリカの職業「大型トラック・トレーラーの運転手」(米国の職業分類 53-3032)の年収の中央値は約922万円($58,640・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収507万円の1.8倍です。

日本:トラックドライバーアメリカ:大型トラック・トレーラーの運転手
年収(日本=平均・米国=中央値)507万円922万円
$58,640
上位10%741万円1,248万円
$79,380
10年後の予想年収707万円1,245万円
$79,200
将来性スコア6653
AI代替リスク23% 低い42% 中程度
求人需要求人倍率 2.58倍雇用の増減予測 +3.8%
2025–35・BLS
就業者数—206.2万人
時給(平均)2,032円
最低賃金の1.7倍
4,403円
$28.00
連邦最低賃金の3.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—職業訓練の修了証(学位なし)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

トラックドライバーは国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、トラックドライバーだけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

トラックドライバーに必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
2.5
説明力
2.4
読解力
2.4
保守点検
2.3
故障等の原因特定
2.2
修理
2.1
指導
2.1
他者との調整
2.1

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

輸送
3.0
顧客サービス・対人サービス
1.0
教育訓練
0.8
日本語の語彙・文法
0.8
社会学
0.7
人事労務管理
0.6
生産・加工
0.6
地理学
0.6

仕事の中身(よく行う活動)

乗り物を運転・操縦する手と腕を使って物を取り扱い動かす全身を使って身体的な活動を行う人間関係を構築し、維持する仕事を整理、計画する、優先順序を決める上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る継続的に状況を把握する法律や規定、基準を適用する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

トラックドライバーになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴は問われないが、第一種運転免許を取得する必要がある。普通免許のほか、車両重量・積載量に応じて、準中型、中型あるいは大型自動車運転免許が必要になる。若年運転者の就業を促すため、一定時間の特例教習を修了することで19歳から大型免許を取得できるようになっている。
 トレーラーなどを運転するにはけん引免許、危険物を輸送する場合は危険物取扱者の資格、高圧ガスを輸送する場合は高圧ガス移動監視者の資格を取得する必要がある。また、荷物の積み卸しが多い業務では、フォークリフト運転の資格を取得すると仕事の幅が広がる。
 経験者による即戦力として、中途採用で入職するケースが多い。ハローワークや求人広告、同業ドライバー同士の紹介などを通じて入職することが一般的である。近年は、労働条件や待遇面の改善により女性や若年者の入職が増えてきている。入職後の約1?3カ月は試用期間であり、実地で訓練を受ける。初任運転者に対しては国土交通省告示(指導監督指針)により、実際にトラックに同乗しての指導と、積荷の搭載方法や日常点検の方法、トラックの構造の特性などの座学の研修が義務付けられている。職場の各管理者、作業指揮者などから実務知識、作業技術などを学んだ後、運転業務に従事する。
 最近の動きとして、人材確保の観点から、免許取得を積極的に支援する企業が増えている。採用時に免許を持っていなくても、入社後に準中型、中型、大型免許を取得することで活躍できる。
 運転業務の経験を積んだ後、運行管理者(国家資格)の資格を取得してドライバーを管理する配車担当となる場合や、その後、管理者から所長等管理職となることもある。
 長距離の運転や深夜時間帯の運転の場合もあり、健康管理が大切となる。現在は、ドライバーの過重な労働時間や拘束時間の改善、労働負担の軽減が着実に進んでおり、安全意識の高さや法令遵守の姿勢がドライバーの資質として求められるようになっている。

トラックドライバーのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「営業用大型貨物自動車運転者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「61 自動車運転従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。