トレーラートラックドライバー

運送・運転 職業分類:13_083-03 信頼度 ★★★★★

別名:貨物トレーラー運転手、キャリアカー(トレーラー)運転手、車載専用車(トレーラー)運転手、タンクローリー(トレーラー)運転手、バルク車(トレーラー)運転手、バルクトレーラー運転手

大量の荷物や特大品、重量品を輸送するトレーラーを運転する。

平均年収
507万円
レンジ 352〜857万円
最高年収の目安
857万円
上位10% 741万円
5年後の予想年収
598万円推定
2031年
10年後の予想年収
705万円推定
607〜819万円
将来性
65/100
★★★☆☆ 高い
AI代替リスク
26%
低い
求人需要
高い
有効求人倍率 2.58倍

仕事内容

大量の荷物や特大品、重量品を輸送するトレーラーを運転する。トレーラーは事業用トラックのひとつである牽引貨物自動車のことで、トラクター(運転席部分)とトレーラー(荷台)が分離できる構造となっており、建築資材、大型機械、コンテナ、自動車、石油などの液体製品等、大きな物や重い物を運搬するのに適している。
 トレーラーの種類は多く、一般的なのはセミトレーラーである。運転席だけのトラクターとトレーラーを組み合わせたもので、牽引部分と合わせた全長が16.5メートルのものが多い。トレーラーは車輪が後部にだけ付いているので、単独では走行できない。
 フルトレーラーは、単独でも荷物を運べるトラックにトレーラーを組み合わせたもので、荷箱が2つあるため、一度に大量の貨物を輸送できる。連結時の全長は一定の条件を満たせば全長25メートルまで認められる。
 トレーラーとしては、この二種類が代表的なものであるが、用途に合わせて工夫されたトレーラーが数多くある。主なものとしては、車輌運搬用のキャリアカー、液体を運ぶタンクトレーラー、粉粒体を運ぶバルクトレーラー、コンテナを輸送するコンテナトレーラー、荷台にスタンション(荷物落下防止用の棒)が立っている木材や鋼材運搬用のスタンショントレーラー、重機用トレーラー、鉄骨やレールなど長尺ものを運搬するポールトレーラーなどがある。
 運送会社で働くドライバーは、乗務前にトラック、トレーラーなどの車両点検を行う。運行管理者による点呼場面において、血圧などの健康面の確認や、検知器によるアルコールチェックを受ける。また、運行に関する連絡事項や記録は、ドライバー各自が携行するタブレットやスマートフォンなどのデジタル機器が使用されることが多い。
 そして、実際に車両に乗り込み、安全に運転する。運行記録はデジタルタコグラフ(デジタコ)、ドライブレコーダー、GPSによることが一般的である。デジタコは走行速度・時間・距離等がデジタルで記録され、会社側として運行状況を把握できることから、適正な労務管理に活用されている。ドライバーにとっても、安全運転の意識向上、省エネ運転、日報作成の事務負担の軽減といった利点がある。
 指定の時間に依頼主の出荷場所へ行き、伝票内容と荷物の内容物や数量が合っているか確認する。目的地まで運び、指定された場所で荷下ろしをして、着荷主から受領の確認を受ける。荷下ろしを終えると、帰社し、運行の状況や健康状態を報告する。
 業界全体として働き方改革の取組みが進んでいる。労働基準法や改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)の改正により、令和6年4月から時間外労働の上限規制が適用されるとともに、拘束時間等の基準が改められたことにより、長時間労働の改善が図られている。また、荷待ち時間や荷役作業時間の削減に取り組む荷主が増えるなど、荷主側の意識や行動にも変化がみられ、ドライバーの労働時間や日々の業務負担の軽減につながっている。
 また、業界横断的に、中継輸送、フェリーや高速道路の積極利用により、長距離輸送時のドライバーの負担軽減の取組みが進んでいる。業界全体として、運転しやすいAT車の導入など、女性や若年者の就業を意識した取組みもなされている。

◇よく使う道具、機材、情報技術等
 トラクター、荷物の種類に応じたトレーラー、デジタルタコグラフ(デジタコ)、ドライブレコーダー、業務連絡用タブレット、アルコール検知器、血圧計、点検ハンマー

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

給料はほとんどの会社が月給制となっている。基本給以外の運行手当等の歩合給、時間外手当などの変動給の占める割合が比較的大きいが、業界全体の動きとして、長時間労働に頼らなくてもよい待遇改善・環境整備に向けての取組みが続けられている。週休2日制を導入している企業が多いが、輸送の形態によっては深夜運行の場合もある。
 トラック運送事業を含む自動車輸送業界で働く人の年齢層は50歳代が31.3%、60歳代以上が19.7%であり、高齢化が進んでいる。また、女性ドライバーの割合は徐々に増えており4.7%となっている(*)。
 女性が働きやすいよう、子育てと両立しやすい運行計画の設定、女性用休憩室やトイレの設置、また、土日の週休2日制を好む若年者に合わせて運行計画を設定したり、前述のように免許取得の支援等、社内の環境整備に積極的な企業が増えている。その他、業界団体としても、高校への出前授業、インターンシップ等により若年者にトレーラー輸送の役割や重要性の理解促進に積極的に取り組んでいる。
 物流業界が抱えるドライバー不足という深刻な課題に対して、官民を挙げて、労働時間等の労働条件の改善・向上や、物流の適正化・効率化、トラック輸送の生産性向上に取り組んでいる。物流の現場では、例えば、荷待ち、荷役作業時間が減るような取引環境の適正化(運送契約の適正化、作業員の体制整備など)が図られ、ドライバーの過重な労働時間や拘束時間の改善、労働負担の軽減が進んでいる。
 トレーラーを含む陸上輸送は国内貨物輸送の主力であり、物流面で社会を支える役割の重要性は今後も変わることがないと考えられる。

(*)公益社団法人全日本トラック協会【日本のトラック輸送産業 現状と課題2025】 
1 トラック輸送産業の概況 「少子・高齢化の進展と若年労働力不足」から

トレーラートラックドライバーの年収

トレーラートラックドライバーの平均年収は507万円(令和7年賃金構造基本統計調査「営業用大型貨物自動車運転者」・全国)。中央値の目安は472万円、年収レンジは352〜857万円、上位10%は741万円です。

平均年収
507万円
中央値(目安)
472万円
最低年収の目安
352万円
未経験・20代前半
上位10%
741万円
最高年収の目安
857万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,032円
短時間労働者 1,652円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
26万円
前年度比 +0.8万円

あなたの年収は、同じ年代のトレーラートラックドライバーの中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

トレーラートラックドライバーの時給2,032円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
351万円
30代
416万円
40代
472万円
50代
522万円

平均年収と平均年齢(51.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
380万円
1〜3年
422万円
3〜5年
465万円
5〜10年
520万円
10年以上
584万円

雇用形態別の年収推定

正社員 507万円パート・アルバイト 213万円フリーランス・自営 533万円契約社員・派遣社員 396万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年463万円———
2022年477万円———
2023年485万円—2.62倍24.4万円
2024年492万円—2.61倍25.2万円
2025年507万円—2.58倍26万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

トレーラートラックドライバーの将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在507万円 → 3年後 560万円 → 5年後 598万円 → 10年後 705万円(10年後の予想レンジ 607〜819万円)。年率の伸びは+3.4%と見ています。

507万円
現在
2026年
560万円
3年後
2029年
517〜609万円
598万円
5年後
2031年
539〜666万円
705万円
10年後
2036年
607〜819万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.69%求人賃金の勢い +0.48%AIの影響 +0.18%退職による人手不足 +0.2%合計 +3.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

トレーラートラックドライバーの将来性スコア

65/100
★★★☆☆
高い・全職業で66位
AI耐性
74点
参入障壁
14点
年収水準
48点
求人需要
82点
賃金の勢い
51点
人手不足(平均年齢)
96点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

トレーラートラックドライバーのAI代替リスク

26%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中132位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

トレーラートラックドライバーの求人需要

有効求人倍率
2.58倍
全職業で95位
求人需要
高い
75/100
求人賃金(月額)
26万円
前年度比 +0.8万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
51.5歳
労働時間
175時間/月
5年後の求人数
+14.9%
推定
10年後の求人数
+26.8%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:大型トラック・トレーラーの運転手の年収・将来性

トレーラートラックドライバーに当たるアメリカの職業「大型トラック・トレーラーの運転手」(米国の職業分類 53-3032)の年収の中央値は約922万円($58,640・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収507万円の1.8倍です。

日本:トレーラートラックドライバーアメリカ:大型トラック・トレーラーの運転手
年収(日本=平均・米国=中央値)507万円922万円
$58,640
上位10%741万円1,248万円
$79,380
10年後の予想年収705万円1,245万円
$79,200
将来性スコア6553
AI代替リスク26% 低い42% 中程度
求人需要求人倍率 2.58倍雇用の増減予測 +3.8%
2025–35・BLS
就業者数—206.2万人
時給(平均)2,032円
最低賃金の1.7倍
4,403円
$28.00
連邦最低賃金の3.9倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—職業訓練の修了証(学位なし)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:機械操作・組立・運転の平均月収を国別に比べる

トレーラートラックドライバーは国際標準職業分類で「機械操作・組立・運転」に入ります。133か国・地域の機械操作・組立・運転の平均月収を円に直すと、日本は月35.9万円で24位、1位はスイスの月105万円です。アメリカは月74.5万円で日本の2.1倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は22位です。

1. スイス
105万円
2. デンマーク
101万円
3. ベルギー
99.3万円
4. ノルウェー
90万円
5. アイスランド
86.9万円
10. アメリカ
74.5万円
13. フランス
61.7万円
14. ドイツ
60.9万円
16. イギリス
56.6万円
19. 韓国
46.2万円
24. 日本
35.9万円
36. シンガポール
25.2万円

「機械操作・組立・運転」全体の平均で、トレーラートラックドライバーだけの値ではありません(工場の機械オペレーター・組立工、トラック・バス・タクシー運転手、建設機械の運転など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は42万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。機械操作・組立・運転の世界ランキングを全部見る →

トレーラートラックドライバーに必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.1
説明力
2.7
読解力
2.6
保守点検
2.6
修理
2.4
文章力
2.4
指導
2.4
他者の反応の理解
2.3

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

輸送
3.0
地理学
1.1
教育訓練
1.1
社会学
1.0
心理学
0.9
公衆安全・危機管理
0.8
日本語の語彙・文法
0.8
機械
0.7

仕事の中身(よく行う活動)

乗り物を運転・操縦する法律や規定、基準を適用する継続的に状況を把握する仕事に関連する知識を更新し、活用する仕事を整理、計画する、優先順序を決める情報を取得する情報の整理と検知を行う人間関係を構築し、維持する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

トレーラートラックドライバーになるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に学歴は問われないが、第一種運転免許を取得する必要がある。普通免許のほか、車両重量・積載量に応じて、準中型、中型あるいは大型自動車運転免許が必要になる。若年運転者の就業を促すため、一定時間の特例教習を修了することで19歳から大型免許を取得できるようになっている。
 トレーラーを運転するにはけん引免許、扱う荷物によっては、危険物取扱者、高圧ガス移動監視者等の資格を取得する必要がある。
 経験者による即戦力として、中途採用で入職するケースが多い。ハローワークや求人広告、同業ドライバー同士の紹介などを通じて入職することが一般的である。近年は、労働条件や待遇面の改善により女性や若年者の入職が増えてきている。入職後は約1?3カ月の一定期間は試用期間であり、実地に訓練を受ける。初任運転者に対しては国土交通省告示(指導監督指針)により、実際にトラックに同乗しての指導と、積荷の搭載方法や日常点検の方法、トレーラーの構造の特性などの座学の研修が義務付けられている。職場の各管理者、作業指揮者などから実務知識、作業技術などを学んだ後、運転業務に従事する。
 最近の動きとして、人材確保の観点から、免許取得を積極的に支援する企業が増えている。採用時には免許を持っていなくても、入社後に準中型、中型、大型免許を取得することで活躍できる。運転業務の経験を積んだ後、運行管理者(国家資格)の資格を取得してドライバーを管理する配車担当となる場合や、その後、管理者から所長等管理職となることもある。
 長距離の運転や深夜時間帯の運転の場合もあり、健康管理が大切となる。現在は、ドライバーの過重な労働時間や拘束時間の改善、労働負担の軽減が進んでいる。また、安全意識の高さや法令遵守の姿勢がドライバーの資質として求められるようになっている。

トレーラートラックドライバーのキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「営業用大型貨物自動車運転者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「61 自動車運転従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2019。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。