解体工

建築 職業分類:14_090-03 信頼度 ★★★★★

別名:解体工(建造物)、家屋解体工、建築解体工、コンクリートはつり工(解体工事)、取りこわし作業員

既存の建築物や工作物を道具や機械を用いて取り壊し(解体工事)、特定の建材については分別を行う。

平均年収
415万円
レンジ 297〜679万円
最高年収の目安
679万円
上位10% 591万円
5年後の予想年収
478万円推定
2031年
10年後の予想年収
552万円推定
474〜640万円
将来性
57/100
★★★☆☆ ふつう
AI代替リスク
16%
非常に低い
求人需要
高い
有効求人倍率 7.72倍

仕事内容

既存の建築物や工作物を道具や機械を用いて取り壊し(解体工事)、特定の建材については分別を行う。
 取り壊しに当たっては、先ず対象となるビルなどを調べ、取り壊しの方法や手順などを決定し、足場を組みシートなどでビルを覆って、破片などが周囲に飛び散るのを防止するなどの準備作業を行う。
 次に、工事の計画書にしたがって本格的な取り壊し・撤去作業を行う。その際、環境面にも配慮し水をかけて粉塵が飛ばないように注意しながら作業し、建物の土台部分までを取り壊していく。なお、以前は機械で一気に壊す(ミンチ解体)ということもあったが、現在は特定の建設廃棄物資材は有効に利用することが求められているので、大型機械を用いる場合でも分別を考えて作業する。
 最後に、コンクリート、鉄、木材などを分別して収集する。その後トラック等で運び出し、更地にして引き渡す。工事期間を守り、安全に施工することが必要である。
 また、建設リサイクル法の制定以降も、解体工事に関する規制は強化される傾向にあり、情報をきちんと入手し、正しく作業を行うことが求められている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 トラック、工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

建築物や工作物の取り壊しを行うため、全国各地の現場が職場となる。工事量は大都市圏が多く、業者数も東京、大阪、神奈川等に多い。
 勤務時間は午前8時頃から午後5時頃までが一般的だが、対象となる建築物やその他の工作物等の取り壊し条件等によっては、夜間に工事が行われることもある。また、後片付け等による残業が発生する場合もある。
 建設された建築物や工作物には更新期があるため、一定の仕事の需要が見込まれる。また、石綿に代表される人体への有害性をもつ建材等を取り扱うことも増加すると考えられ、解体工事での各種の安全対策等への対応も求められている。

解体工の年収

解体工の平均年収は415万円(令和7年賃金構造基本統計調査「建設躯体工事従事者」・全国)。中央値の目安は385万円、年収レンジは297〜679万円、上位10%は591万円です。

平均年収
415万円
中央値(目安)
385万円
最低年収の目安
297万円
未経験・20代前半
上位10%
591万円
最高年収の目安
679万円
トップ層
時給(一般労働者)
1,985円
短時間労働者 1,452円
最低賃金との比
1.7倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
30万円
前年度比 +0.4万円

あなたの年収は、同じ年代の解体工の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

解体工の時給1,985円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.7倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
325万円
30代
379万円
40代
426万円
50代
467万円

平均年収と平均年齢(41.9歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
314万円
1〜3年
348万円
3〜5年
381万円
5〜10年
425万円
10年以上
475万円

雇用形態別の年収推定

正社員 415万円パート・アルバイト 174万円フリーランス・自営 435万円契約社員・派遣社員 323万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年405万円———
2022年431万円———
2023年460万円—9.39倍29.1万円
2024年506万円—8.56倍29.6万円
2025年415万円—7.72倍30万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

解体工の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在415万円 → 3年後 452万円 → 5年後 478万円 → 10年後 552万円(10年後の予想レンジ 474〜640万円)。年率の伸びは+2.9%と見ています。

415万円
現在
2026年
452万円
3年後
2029年
417〜491万円
478万円
5年後
2031年
431〜533万円
552万円
10年後
2036年
474〜640万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い -0.16%AIの影響 +0.26%合計 +2.9%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

解体工の将来性スコア

57/100
★★★☆☆
ふつう・全職業で150位
AI耐性
84点
参入障壁
34点
年収水準
27点
求人需要
100点
賃金の勢い
4点
人手不足(平均年齢)
33点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

解体工のAI代替リスク

16%
非常に低い
AIに奪われにくい順で全職業中63位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

解体工の求人需要

有効求人倍率
7.72倍
全職業で1位
求人需要
高い
78/100
求人賃金(月額)
30万円
前年度比 +0.4万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.9歳
労働時間
166時間/月
5年後の求人数
+23.5%
推定
10年後の求人数
+42.3%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:建設作業員の年収・将来性

解体工に当たるアメリカの職業「建設作業員」(米国の職業分類 47-2061)の年収の中央値は約741万円($47,120・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収415万円の1.8倍です。

日本:解体工アメリカ:建設作業員
年収(日本=平均・米国=中央値)415万円741万円
$47,120
上位10%591万円1,228万円
$78,090
10年後の予想年収552万円1,043万円
$66,300
将来性スコア5767
AI代替リスク16% 非常に低い8% 非常に低い
求人需要求人倍率 7.72倍雇用の増減予測 +7.3%
2025–35・BLS
就業者数—109.7万人
時給(平均)1,985円
最低賃金の1.7倍
3,931円
$25.00
連邦最低賃金の3.4倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学歴不問

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

解体工は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、解体工だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

解体工に必要なスキル・資格

必要スキル

傾聴力
3.4
指導
2.9
説明力
2.8
道具、機器、設備の選択
2.7
文章力
2.7
他者との調整
2.6
継続的観察と評価
2.6
読解力
2.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

建築・建設
3.1
機械
2.5
事務処理
1.7
顧客サービス・対人サービス
1.6
数学
1.4
人事労務管理
1.4
ビジネスと経営
1.3
経済学・会計学
1.1

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用する全身を使って身体的な活動を行う人間関係を構築し、維持する設備、構造物、材料を検査する仕事を整理、計画する、優先順序を決める上司、同僚、部下とコミュニケーションを取る機械装置の修理と保守を行う乗り物を運転・操縦する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★☆☆☆ やや易しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

解体工になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に資格や学歴などは必要とされないが、普通自動車免許等を取得していることが望ましい。中途採用で入職する場合もある。
 入職後はOJT等を通して作業手順を学び、実務経験を重ねながら、ガス溶接、地山掘削、足場組立、鉄骨組立、コンクリート造の工作物の解体など各種講習に参加し、必要に応じて関連する資格等を取得していくと仕事の幅が拡がる。一人前になるには3年から5年程度の期間を要する。また原則として解体工事実務経験年数が8年以上ある者は「解体工事施工技士」の資格試験を受けることができる。合格すると解体のスペシャリストとして評価される。危険な作業を伴うため、正確さや注意力が求められる。

解体工のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「建設躯体工事従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「65 建設躯体工事従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。