翻訳者

クリエイティブ 職業分類:03_015-02 信頼度 ★★★★★

文学作品や学術書、ニュース、法律文書等の様々な文章について、外国語を日本語に、日本語を外国語に書き言葉で訳す。

平均年収
673万円
レンジ 439〜1,201万円
最高年収の目安
1,201万円
上位10% 1,025万円
5年後の予想年収
662万円推定
2031年
10年後の予想年収
650万円推定
559〜755万円
将来性
30/100
★★☆☆☆ 低め
AI代替リスク
78%
高い
求人需要
非常に低い
有効求人倍率 0.12倍

仕事内容

文学作品や学術書、ニュース、法律文書、マニュアル等の様々な文章について、外国語を日本語に、日本語を外国語に書き言葉で訳す仕事である。
 翻訳は大きく「出版翻訳」と「産業翻訳」に分けられる。
 「出版翻訳」は、学術書や文芸・ノンフィクションなどの作品を翻訳することを言う。これには学問的な知識や文学的な才能も必要となる。
 一方、「産業翻訳」は、海外とのビジネスで必要となる契約書やマニュアル(手引)などの書類の翻訳のことを言い、それぞれの分野に関する専門知識を持っていなければならない。翻訳業界全体では、「産業翻訳」の仕事が圧倒的に多くなっている。
 一般向けの翻訳では、不特定多数の読者に対して、正確でわかりやすい言葉使いを心がけ、専門的な翻訳であれば、その分野で最も普遍的な用語を選んで訳す必要がある。特に、産業翻訳の場合は、最先端の技術を扱う分野での需要が大きいため、積極的に専門的知識を吸収し理解するための努力が欠かせない。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、翻訳支援ツール、翻訳ソフト、パソコン、辞書

主なタスク

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

就業形態は、フリーとして個人で仕事を受ける、翻訳会社や出版社、商社などと契約して仕事を受ける、翻訳会社に社員として勤める、というパターンがあり、出版翻訳ではフリーの翻訳者が、産業翻訳では翻訳会社などとの契約で仕事をしている翻訳者が多い。
 仕事は納期に間に合わせることが重要で、一般的に納期は出版翻訳の場合で数ヶ月くらいだが、産業翻訳の場合では数日か数週間単位であることが多い。産業翻訳の場合、金曜日に依頼を受けて月曜日に納品ということもある。
 報酬は、400字詰の原稿用紙1枚あたりいくらという出来高制や書籍1冊あたり定価の何%といった印税制で支払われるケースが多い。
 AIを活用した機械翻訳の精度が向上しており、プロの翻訳者でなくても翻訳処理を行うことが容易になってきている。また、機械翻訳の文章を読みやすい文章にするポストエディットという仕事も生まれている。ただし、機械翻訳では行間を読んで表現したり、専門性の高い分野の翻訳などには十分に対応できず、今後も翻訳者には一定の需要はあると見込まれる。

翻訳者の年収

翻訳者の平均年収は673万円(令和7年賃金構造基本統計調査「著述家,記者,編集者」・全国)。中央値の目安は626万円、年収レンジは439〜1,201万円、上位10%は1,025万円です。

平均年収
673万円
中央値(目安)
626万円
最低年収の目安
439万円
未経験・20代前半
上位10%
1,025万円
最高年収の目安
1,201万円
トップ層
時給(一般労働者)
3,339円
短時間労働者 1,647円
最低賃金との比
2.8倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
25.7万円
前年度比 −0.1万円

あなたの年収は、同じ年代の翻訳者の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

翻訳者の時給3,339円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.8倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
500万円
30代
607万円
40代
700万円
50代
785万円

平均年収と平均年齢(41.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
493万円
1〜3年
553万円
3〜5年
613万円
5〜10年
691万円
10年以上
781万円

雇用形態別の年収推定

正社員 673万円パート・アルバイト 283万円フリーランス・自営 707万円契約社員・派遣社員 525万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年696万円———
2022年698万円———
2023年572万円—0.17倍25万円
2024年681万円—0.15倍25.8万円
2025年673万円—0.12倍25.7万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

翻訳者の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在673万円 → 3年後 666万円 → 5年後 662万円 → 10年後 650万円(10年後の予想レンジ 559〜755万円)。年率の伸びは−0.4%と見ています。

673万円
現在
2026年
666万円
3年後
2029年
615〜725万円
662万円
5年後
2031年
596〜737万円
650万円
10年後
2036年
559〜755万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) -0.54%求人賃金の勢い -0.77%AIの影響 -0.84%合計 −0.4%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

翻訳者の将来性スコア

30/100
★★☆☆☆
低め・全職業で536位
AI耐性
22点
参入障壁
96点
年収水準
85点
求人需要
1点
賃金の勢い
1点
人手不足(平均年齢)
21点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

翻訳者のAI代替リスク

78%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中484位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

翻訳者の求人需要

有効求人倍率
0.12倍
全職業で540位
求人需要
非常に低い
1/100
求人賃金(月額)
25.7万円
前年度比 −0.1万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
41.5歳
労働時間
157時間/月
5年後の求人数
-6.1%
推定
10年後の求人数
-11.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:通訳・翻訳者の年収・将来性

翻訳者に当たるアメリカの職業「通訳・翻訳者」(米国の職業分類 27-3091)の年収の中央値は約946万円($60,170・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収673万円の1.4倍です。

日本:翻訳者アメリカ:通訳・翻訳者
年収(日本=平均・米国=中央値)673万円946万円
$60,170
上位10%1,025万円1,630万円
$103,660
10年後の予想年収650万円1,234万円
$78,500
将来性スコア3052
AI代替リスク78% 高い57% 中程度
求人需要求人倍率 0.12倍雇用の増減予測 +2.0%
2025–35・BLS
就業者数—5.2万人
時給(平均)3,339円
最低賃金の2.8倍
4,875円
$31.00
連邦最低賃金の4.3倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—学士号(大卒)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:専門職の平均月収を国別に比べる

翻訳者は国際標準職業分類で「専門職」に入ります。133か国・地域の専門職の平均月収を円に直すと、日本は月42.6万円で36位、1位はルクセンブルクの月183万円です。アメリカは月136万円で日本の3.2倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は35位です。

1. ルクセンブルク
183万円
2. スイス
151万円
3. アメリカ
136万円
4. ベルギー
127万円
5. デンマーク
127万円
11. ノルウェー
113万円
13. フランス
108万円
14. ドイツ
99.6万円
16. シンガポール
81.6万円
18. イギリス
80.1万円
25. 韓国
56.5万円
36. 日本
42.6万円

「専門職」全体の平均で、翻訳者だけの値ではありません(医師・看護師・薬剤師、エンジニア・プログラマー、教員、弁護士・会計士、記者・デザイナーなど。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は52.9万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。専門職の世界ランキングを全部見る →

翻訳者に必要なスキル・資格

必要スキル

外国語を読む
5.9
読解力
5.4
文章力
5.4
外国語で書く
4.9
説明力
4.4
外国語を聞く
3.9
傾聴力
3.8
外国語で話す
3.6

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

外国語の語彙・文法
4.8
日本語の語彙・文法
4.4
事務処理
2.8
コミュニケーションとメディア
2.4
顧客サービス・対人サービス
1.9
法律学、政治学
1.8
通信技術
1.5
哲学・宗教学
1.5

仕事の中身(よく行う活動)

情報を取得する仕事に関連する知識を更新し、活用する仕事を整理、計画する、優先順序を決めるコンピュータを用いて作業を行う情報の文書化と記録を行うスケジュールを作成する情報の整理と検知を行う創造的に考える

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★★ 難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

翻訳者になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

入職にあたって、特に資格や免許は必要とされないが、翻訳学校や通信教育で語学の実力を高める必要がある。外国語の基礎ができていることを確認するために、各国語の検定資格(英検、仏検など)、英語の場合はTOEICのスコアなどの提出を求められる場合や、「JTA公認翻訳専門職資格」などの資格が求められることもある。
 出版翻訳の場合は、出版社への持ち込みやコンテストへの応募、翻訳学校の紹介などで仕事を得る。産業翻訳の場合は、技術や実務に関する知識が必要なので、その多くは関連分野の実務経験者であり、翻訳会社のトライアルを受けて、その出来によって登録や仕事の発注が決まるのが一般的である。
 最初は下訳や比較的易しい訳、あるいは納期の長い仕事を受注し、商品である訳文の正確さや、締切りを守れるかといったことが試される。実力が認められれば、安定して仕事を受けられるようになり、報酬の単価も上がる。
 外国語能力はもちろんのこと、日本語で正しく表現する能力も必要不可欠である。また、語学力だけでなく、関係分野についての情報収集力も求められる。

翻訳者のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「著述家,記者,編集者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「21 著述家,記者,編集者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。