歯科技工士
歯科医師の指示にしたがって、人工的な歯を作ったり、修繕したりする。
仕事内容
いったん歯が損なわれると、物を食べるのが不自由になったり、消化が悪くなるだけでなく、ときには容ぼうが変わったりするなど、心身の健康に関与している。歯は、乳歯の場合を除き、二度と生えかわることがないので、事故や歯科疾患によって歯を失った場合には、人工の歯を作ってそれを補い機能と審美を回復させることが必要になる。
歯科技工士が作る主なものには「クラウン」や「ブリッジ」、「総義歯」「局部義歯」、「インプラント」、「矯正装置」に加え「マウスガード」などがある。
仕事の中心になるのは、非常に精巧な手技工程であり、患者ごとに異なる歯の形や色を把握した上で、専用の道具を使った細かい指先による自然感と機能発揮の造作作業が求められる。近年は設計や加工の一部にCAD・CAMや3Dプリンターなども導入されている。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン、CAD、CAM、3Dプリンター
主なタスク
- 模型に合わせて義歯や金冠を製作し、調整する。(実施率 1%)
- 模型をもとに、陶材・金属・合成樹脂を使って義歯を作る。(実施率 1%)
- 完成した技工物を歯科医院に納品する。(実施率 1%)
- 患者の歯型に石膏を流し込んで固め、歯の模型を作成する。(実施率 1%)
- マウスピースを作成する。(実施率 1%)
- 義歯や差し歯の品質を管理する。(実施率 1%)
- 義歯などの技工物を設計する。(実施率 1%)
- 義歯や金冠の材料を準備し、保管する。(実施率 1%)
- 患者の義歯を修理する。(実施率 1%)
- 作成したデータに基づくCAD/CAM冠を適合研磨する。(実施率 1%)
- 矯正治療の予測模型を作る。(実施率 1%)
- 歯科医師と相談し、患者の治療計画を立てる。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
歯科技工士としての作業は個室で行い、座ったままでの作業がほとんどである。合金や合成樹脂を溶かしたりするので、若干の熱や臭いが出る。粉塵や騒音が発生するので、適切な排気やマスクを着用するなどの防護も必要である。
労働時間は就業先の規定にもよるが、注文の度合いや期限などによって左右されることになる。歯科技工所を経営している場合には、注文を期日どおりにこなすため、長時間に及ぶ場合もある。
歯科技工士の年収
歯科技工士の平均年収は459万円(令和7年賃金構造基本統計調査「歯科技工士」・全国)。中央値の目安は427万円、年収レンジは323〜763万円、上位10%は661万円です。
あなたの年収は、同じ年代の歯科技工士の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
歯科技工士の時給2,100円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.8倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(41.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 427万円 | — | — | — |
| 2022年 | 430万円 | — | — | — |
| 2023年 | 465万円 | — | 3.06倍 | 25.5万円 |
| 2024年 | 454万円 | — | 3.09倍 | 26万円 |
| 2025年 | 459万円 | — | 3.08倍 | 26.7万円 |
歯科技工士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在459万円 → 3年後 504万円 → 5年後 537万円 → 10年後 629万円(10年後の予想レンジ 541〜730万円)。年率の伸びは+3.2%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
歯科技工士の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
歯科技工士のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
歯科技工士の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
アメリカでは:歯科技工士の年収・将来性
歯科技工士に当たるアメリカの職業「歯科技工士」(米国の職業分類 51-9081)の年収の中央値は約780万円($49,610・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収459万円の1.7倍です。
| 日本:歯科技工士 | アメリカ:歯科技工士 | |
|---|---|---|
| 年収(日本=平均・米国=中央値) | 459万円 | 780万円 $49,610 |
| 上位10% | 661万円 | 1,210万円 $76,940 |
| 10年後の予想年収 | 629万円 | 991万円 $63,000 |
| 将来性スコア | 60 | 38 |
| AI代替リスク | 29% 低い | 53% 中程度 |
| 求人需要 | 求人倍率 3.08倍 | 雇用の増減予測 −5.9% 2025–35・BLS |
| 就業者数 | — | 3.4万人 |
| 時給(平均) | 2,100円 最低賃金の1.8倍 | 4,088円 $26.00 連邦最低賃金の3.6倍 |
| 最低賃金 | 1,177円 全国加重平均・2026年度 | 1,140円 連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり |
| 入職に必要な学歴(米国) | — | 高卒 |
米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→
世界では:技術者・准専門職の平均月収を国別に比べる
歯科技工士は国際標準職業分類で「技術者・准専門職」に入ります。132か国・地域の技術者・准専門職の平均月収を円に直すと、日本は月39.2万円で33位、1位はルクセンブルクの月150万円です。アメリカは月102万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は29位です。
「技術者・准専門職」全体の平均で、歯科技工士だけの値ではありません(医療技術者(臨床検査技師・放射線技師など)、技術者の補助、営業職、不動産仲介、パイロット・航海士など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は49.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技術者・准専門職の世界ランキングを全部見る →
歯科技工士に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
歯科技工士になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
歯科技工士国家試験に合格すると、厚生労働大臣の指定する登録機関(一般財団法人歯科医療振興財団)に申請することで、歯科技工士名簿に登録、歯科技工士免許が交付される。
就職については、新規採用では学校への求人や関係団体の情報などによるものが多い。
歯科技工士は、細かい指先の作業をしなければならないので、精密かつ正確な技術と知識が求められるほか、コツコツと努力できる根気強さも要求される。優れた細工(入れ歯など)には美的センスも求められる。
資格を取った後も技術の習練が必要であり、一人前になるには数年程度の実務経験が必要と言われている。歯科医師との関係が密接であり、歯科診療所や歯科技工所で経験を積み、やがて独立して歯科技工所を開くこともできる。
歯科技工士のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。