作業療法士(OT)
身体や精神に障害がある人が心身の機能を回復し、日常生活や社会に復帰できるよう作業療法を用いて訓練を行う。
仕事内容
作業療法士は、病院の場合はカルテや患者との面接などから、訪問介護の場合は患者から直接ヒアリングを行って、医学的情報や生活情報を集める。そして、筋力や反射などの身体機能、認知機能や日常生活動作の能力について観察や検査を行い、患者の問題点を探る。これらの結果をもとに、患者それぞれの訓練目標を決め、具体的な訓練プログラムを作り、作業療法を実施する。
病院の場合、医師、看護師、理学療法士などから成るリハビリテーションチームでこれらを行う。
関節障害など身体の障害、アルコール依存症など精神の障害、脳性麻痺など発達の障害、高次脳機能障害、認知症など老年期の障害など、障害に応じて訓練目的と方法を考え、指導を行う。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン
主なタスク
- 患者の身体機能、認知機能や日常生活動作の能力について観察や検査を行い、問題点を明らかにする。(実施率 1%)
- 患者の希望と生活環境に応じて訓練する作業を選択し、組み合わせる。(実施率 1%)
- 医師、看護師、理学療法士などからなるチームで、治療訓練の目標を決める。(実施率 1%)
- プログラムの実施状況や障害の改善状況を記録し、管理する。(実施率 1%)
- 活動への参加に必要な技術や技能を指導し、障害の改善状況を評価する。(実施率 1%)
- 患者の心理面をケアする。(実施率 1%)
- 患者の状況を医師に伝える。(実施率 1%)
- 病院・施設・地域における作業療法のプログラムを企画・運営する。(実施率 1%)
- 患者の家族の相談に応じ、必要な支援をする。(実施率 1%)
- 地域やケアマネジャーと情報共有し、連携してケアにあたる。(実施率 1%)
- 作業療法に使用する器具の使用前の準備や使用後の片付けをする。(実施率 1%)
- ショック状態以前の患者の状態を把握する。(実施率 1%)
雇用形態(働いている人の割合)
労働条件の特徴
直近の国家試験合格者は4887人(2025年2月時点*1)である。就業者は女性が約6割を占めている*2。
いったん退職しても再就職したり、非常勤などで働く場合もある。
人口の高齢化とともにリハビリテーションの重要性はますます高まっており、作業療法士の数も年々増加傾向にある。これまでの病院・施設以外に、地域包括支援センターなど地域福祉分野にも活動の場が広がっているが、人材が不足している。
*1 厚生労働省、第60回作業療法士国家試験の正答・合格発表
*2 一般社団法人 日本作業療法士協会 会員統計資料『日本作業療法士協会誌』
作業療法士(OT)の年収
作業療法士(OT)の平均年収は444万円(令和7年賃金構造基本統計調査「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」・全国)。中央値の目安は413万円、年収レンジは315〜734万円、上位10%は637万円です。
あなたの年収は、同じ年代の作業療法士(OT)の中で上位何%?
入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。
作業療法士(OT)の時給2,282円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の1.9倍です。都道府県別の最低賃金 →
年代別の年収推定
平均年収と平均年齢(36.2歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。
経験年数別の年収推定
雇用形態別の年収推定
年収の推移(統計の年ごと)
| 調査年 | 年収 | 就業者数 | 有効求人倍率 | 求人賃金(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 427万円 | — | — | — |
| 2022年 | 431万円 | — | — | — |
| 2023年 | 433万円 | — | 3.06倍 | 25.5万円 |
| 2024年 | 444万円 | — | 3.09倍 | 26万円 |
| 2025年 | 444万円 | — | 3.08倍 | 26.7万円 |
作業療法士(OT)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定
現在444万円 → 3年後 490万円 → 5年後 523万円 → 10年後 617万円(10年後の予想レンジ 531〜717万円)。年率の伸びは+3.4%と見ています。
年率の伸びの内訳
将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →
作業療法士(OT)の将来性スコア
各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。
作業療法士(OT)のAI代替リスク
AIによる仕事内容の変化
解説は準備中です。
AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →
作業療法士(OT)の求人需要
有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。
作業療法士(OT)に必要なスキル・資格
必要スキル
job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。
必要な知識
仕事の中身(よく行う活動)
必要資格
job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。
学歴(働いている人の割合)
入職前の訓練期間
入職前の実務経験
なる難しさ:★★★☆☆ ふつう(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)
作業療法士(OT)になるには(未経験からの方法)
就くには(job tag)
仕事に就いた後も、専門家の団体や学会などによる研修会・講習会があり、高い水準の専門知識と技術を身につけることができる。
作業療法の手段となる作業や遊び、玩具、道具や機器を使いこなし、それを訓練や指導に結びつけ、応用できる能力が求められる。また、障害のある人々やその家族とコミュニケーションをとり、社会的自立を援助するために、理解力や説得力、プログラム作りの創意工夫、支援制度についての知識なども必要となる。
就職は、養成校の紹介や専門誌の求人情報などによることが多い。
また、一般社団法人日本作業療法士協会の認定資格として認定作業療法士、専門作業療法士がある。
作業療法士(OT)のキャリアルートと年収アップ方法
解説は準備中です。