航空整備士

航空 職業分類:12_075-04 信頼度 ★★★★☆

別名:航空運航整備士、航空機エンジン修理工、航空機修理工、航空機整備工

航空機を構成する機体・エンジン・装備品が所定の強度や精度を保ち、正しく機能するように点検、保守する作業を行う。

平均年収
598万円
レンジ 401〜1,041万円
最高年収の目安
1,041万円
上位10% 894万円
5年後の予想年収
710万円推定
2031年
10年後の予想年収
844万円推定
725〜979万円
将来性
72/100
★★★★☆ 高い
AI代替リスク
36%
低い
求人需要
非常に高い
有効求人倍率 4.04倍

仕事内容

航空機を構成する機体・エンジン・装備品が所定の強度や精度を保ち、正しく機能するように点検、保守する作業を行う。
 日常点検では、フライト前にエンジン、機体外部の状況、車輪など所定の手順に従って点検を行っていく。コックピットに入り、計器などのチェックも行う。異常が発見された場合には、修理や部品の交換を行う。点検の結果を機長に報告し、出発する航空機を見送る。確認整備士(確認主任者)と呼ばれる責任者が飛行を許可しない限り、飛行機は飛び立つことはできない。
 運航が終わった後には、消耗部品の交換や計器のチェックなどライン整備を行う。更には、一定の飛行時間ごとに定時点検を行い、エンジンを取り外して専用の工場で分解して不良個所の交換を行う。また、自動航法装置や自動着陸装置については、防塵装置を施した専用の部屋でコンピュータ機器の保守整備を行う。点検の中でユーザーの立場から航空機メーカーに対して改良や改善を提案することもある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 工具(手動工具、電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

雇用形態(働いている人の割合)

労働条件の特徴

飛行前に必ず航空機のチェックをする必要があるため、各航空会社の飛行機が寄航する空港に必ず配置されている。そのため、勤務地は全国に広がっている。国際線の場合には、海外の空港に勤務することもある。
 勤務場所は整備場であるが、屋内で整備をすることもある。
 航空機が運航していない間に作業する必要があるため、労働時間は24時間のシフト制の勤務となっている。土日出勤もあり、休みは交替でとる。
 航空技術の進歩は目覚しく、新しく開発された航空機に対応するため、常に研修などで高度な技術や知識を習得していくことが求められる。
 なお、最近ではLCC(Low Cost Carrier)の増加に伴い整備する機体数が増加している。また、航空整備士として従事している人のうち、多くの割合を占める50歳代の人が定年時期を迎えていることもあって、航空整備士は不足している。

航空整備士の年収

航空整備士の平均年収は598万円(令和7年賃金構造基本統計調査「その他の機械整備・修理従事者」・全国)。中央値の目安は556万円、年収レンジは401〜1,041万円、上位10%は894万円です。

平均年収
598万円
中央値(目安)
556万円
最低年収の目安
401万円
未経験・20代前半
上位10%
894万円
最高年収の目安
1,041万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,864円
短時間労働者 1,563円
最低賃金との比
2.4倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
26.2万円
前年度比 +0.9万円

あなたの年収は、同じ年代の航空整備士の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

航空整備士の時給2,864円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.4倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
446万円
30代
535万円
40代
613万円
50代
683万円

平均年収と平均年齢(42.5歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
443万円
1〜3年
494万円
3〜5年
546万円
5〜10年
614万円
10年以上
691万円

雇用形態別の年収推定

正社員 598万円パート・アルバイト 251万円フリーランス・自営 628万円契約社員・派遣社員 466万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年510万円———
2022年494万円———
2023年606万円—4.21倍24.6万円
2024年558万円—4.13倍25.3万円
2025年598万円—4.04倍26.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

航空整備士の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在598万円 → 3年後 663万円 → 5年後 710万円 → 10年後 844万円(10年後の予想レンジ 725〜979万円)。年率の伸びは+3.5%と見ています。

598万円
現在
2026年
663万円
3年後
2029年
612〜721万円
710万円
5年後
2031年
640〜791万円
844万円
10年後
2036年
725〜979万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +1.0%求人賃金の勢い +0.62%AIの影響 +0.1%合計 +3.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

航空整備士の将来性スコア

72/100
★★★★☆
高い・全職業で8位
AI耐性
64点
参入障壁
84点
年収水準
75点
求人需要
92点
賃金の勢い
63点
人手不足(平均年齢)
42点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

航空整備士のAI代替リスク

36%
低い
AIに奪われにくい順で全職業中190位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

航空整備士の求人需要

有効求人倍率
4.04倍
全職業で41位
求人需要
非常に高い
85/100
求人賃金(月額)
26.2万円
前年度比 +0.9万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
42.5歳
労働時間
161時間/月
5年後の求人数
+19.4%
推定
10年後の求人数
+35.0%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:航空整備士の年収・将来性

航空整備士に当たるアメリカの職業「航空整備士」(米国の職業分類 49-3011)の年収の中央値は約1,256万円($79,870・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収598万円の2.1倍です。

日本:航空整備士アメリカ:航空整備士
年収(日本=平均・米国=中央値)598万円1,256万円
$79,870
上位10%894万円2,027万円
$128,890
10年後の予想年収844万円1,728万円
$109,900
将来性スコア7265
AI代替リスク36% 低い27% 低い
求人需要求人倍率 4.04倍雇用の増減予測 +5.4%
2025–35・BLS
就業者数—13.8万人
時給(平均)2,864円
最低賃金の2.4倍
6,290円
$40.00
連邦最低賃金の5.5倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—職業訓練の修了証(学位なし)

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:技能工の平均月収を国別に比べる

航空整備士は国際標準職業分類で「技能工」に入ります。133か国・地域の技能工の平均月収を円に直すと、日本は月32.7万円で29位、1位はベルギーの月101万円です。アメリカは月84.6万円で日本の2.6倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は26位です。

1. ベルギー
101万円
2. デンマーク
100万円
3. スイス
99.9万円
4. アイスランド
96.4万円
5. ノルウェー
92.7万円
8. アメリカ
84.6万円
12. フランス
67.9万円
14. ドイツ
65.1万円
15. イギリス
61.6万円
21. 韓国
45.2万円
28. シンガポール
33万円
29. 日本
32.7万円

「技能工」全体の平均で、航空整備士だけの値ではありません(大工・左官・電気工事士などの建設の職人、溶接工・板金工・整備士、食品・製品づくりの職人など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は39.3万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。技能工の世界ランキングを全部見る →

航空整備士に必要なスキル・資格

必要スキル

保守点検
5.3
傾聴力
5.1
読解力
5.0
修理
4.9
計器監視
4.6
クオリティチェック
4.6
説明力
4.5
故障等の原因特定
4.5

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

機械
3.5
外国語の語彙・文法
3.0
工学
2.9
物理学
2.4
教育訓練
2.3
コンピュータと電子工学
2.2
数学
2.2
輸送
2.0

仕事の中身(よく行う活動)

法律や規定、基準を適用する仕事に関連する知識を更新し、活用する電子機器の修理と保守を行う他者の訓練と教育を行う情報の文書化と記録を行う設備、構造物、材料を検査する部下への指導、指示、動機づけを行う継続的に状況を把握する

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

航空整備士になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

理工系大学、高等専門学校、航空機整備系専門学校を卒業後に航空会社に採用されるのが一般的である。入社後は、日常のライン整備、エンジン整備、装備(航法装置など)整備に配属される。
 航空法に定められた航空整備士の国家資格を取得する必要がある。二等航空整備士は入社前に取得することができるが、一等航空整備士は4年以上の実務経験が必要なため、入社後に取得することになる。一等航空整備士のうち社内制度として確認主任者が選任され、確認主任者は法的書類の記録である飛行日誌や航空機の整備の最終確認に関する公的書類にサインをする資格を有する。
 一方で、エンジン整備や装備品整備では、それぞれに特化したスキルが必要とされており、それぞれの分野を専門として活躍する整備士もいる。

航空整備士のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「その他の機械整備・修理従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「55 機械整備・修理従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。