ディスパッチャー(航空機運航管理者)

航空 職業分類:06_042-02 信頼度 ★★★☆☆

別名:航空運航管理者、航空ディスパッチャー

目的地までの航空機運航に関わる情報を分析し、飛行計画を作成するほか、運行状況を地上で把握して運行のサポートをする。

平均年収
580万円
レンジ 391〜1,004万円
最高年収の目安
1,004万円
上位10% 862万円
5年後の予想年収
689万円推定
2031年
10年後の予想年収
818万円推定
703〜949万円
将来性
72/100
★★★★☆ 高い
AI代替リスク
66%
高い
求人需要
非常に高い
有効求人倍率 3.00倍

仕事内容

航空機の運航管理を行う。
 運航管理業務は大別して2種類ある。
 一つは、目的地までの航空機運航にかかわる情報を分析し、最も安全で効率のよい飛行コースや高度などを決定して、飛行計画の作成を行う業務である。
 飛行ルート上の気流や雲の状況や目的地の飛行場の風向きや風速など気象に関する情報、飛行場や航路付近の運航を支援する各種施設の情報、自衛隊の訓練に関する情報、乗客や貨物の重量、等々、運航に関するあらゆる情報を収集し分析を行う。
 毎日運航されている定期便であっても、天気は常に変化し、乗客の数も便ごとに変化する。そこで、飛行中の天候を予測して飛行コースや高度を決め、乗客や貨物の総重量を計算し、燃料をどれくらい積載すればよいかを考え、端末を使用して飛行計画(フライトプラン)を作成する。
 これを機長に説明し(ブリーフィング)、機長の同意を得ると飛行計画は正式に承認され、国土交通省航空交通管制センターに提出される。
 もう一つは、航空機が離陸してから着陸するまで、運航状況を地上側でモニターし、適宜機長を支援する飛行監視業務である。
 航空機は通常飛行計画にしたがって飛行するが、天候の急変や飛行中の旅客の急病、航空機の故障、ハイジャックなど不測の事態が発生した場合、ルートの変更や代替空港を手配するなど、適切な緊急時対応が求められる。現在では、リアルタイムの運航・整備関連情報をデータ通信によって飛行中の航空機に送れるようになっている。また、GPSや衛星通信による航空管制を含む航空航法システムも実用化されている。なお、コンピュータ化により飛行前の情報収集が容易になり、業務の中心は飛行中のパイロットへの支援に移行しつつある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 航空航法システム、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン

労働条件の特徴

ディスパッチャーは旅客・貨物を輸送する航空会社に必ず配置するように義務付けられているため、全国の空港にある航空会社の支店に勤務している。日本に乗り入れている外国の航空会社の空港支店や日本の航空会社が乗り入れている海外の空港支店に勤務する場合もある。
 交替制の勤務形態が一般的で、夜勤がある会社もある。また、海外の空港に勤務する場合や国際線を担当する場合には、航空機の発着に合わせた不規則な勤務をする場合もある。
 運航管理者資格は希少であり、航空機の運航便数や寄航地も増加の傾向にあるので、一定の労働需要が見込まれている。

ディスパッチャー(航空機運航管理者)の年収

ディスパッチャー(航空機運航管理者)の平均年収は580万円(令和7年賃金構造基本統計調査「運輸・郵便事務従事者」・全国)。中央値の目安は539万円、年収レンジは391〜1,004万円、上位10%は862万円です。

平均年収
580万円
中央値(目安)
539万円
最低年収の目安
391万円
未経験・20代前半
上位10%
862万円
最高年収の目安
1,004万円
トップ層
時給(一般労働者)
2,729円
短時間労働者 1,354円
最低賃金との比
2.3倍
全国加重平均 1,177円(2026年度)
求人賃金(月額)
24.2万円
前年度比 +1.2万円

あなたの年収は、同じ年代のディスパッチャー(航空機運航管理者)の中で上位何%?

歳 万円

入れた年齢・年収は送信・保存しません(この画面の中だけで計算)。同年代の分布は、この職業の年収の分布と年代別の年収(賃金構造基本統計調査の年齢による差から推計)から出しています。

ディスパッチャー(航空機運航管理者)の時給2,729円は、最低賃金(全国加重平均1,177円・2026年度)の2.3倍です。都道府県別の最低賃金 →

年代別の年収推定

20代
405万円
30代
484万円
40代
553万円
50代
616万円

平均年収と平均年齢(48.6歳)から、賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金の形に合わせて推計。

経験年数別の年収推定

未経験
430万円
1〜3年
480万円
3〜5年
530万円
5〜10年
595万円
10年以上
669万円

雇用形態別の年収推定

正社員 580万円パート・アルバイト 243万円フリーランス・自営 609万円契約社員・派遣社員 452万円

年収の推移(統計の年ごと)

調査年年収就業者数有効求人倍率求人賃金(月額)
2021年454万円———
2022年485万円———
2023年491万円—3.22倍22.4万円
2024年506万円—3.33倍23万円
2025年580万円—3.00倍24.2万円

平均年収・中央値・上位10%の見かた →

ディスパッチャー(航空機運航管理者)の将来予想年収(3年後・5年後・10年後)推定

現在580万円 → 3年後 643万円 → 5年後 689万円 → 10年後 818万円(10年後の予想レンジ 703〜949万円)。年率の伸びは+3.5%と見ています。

580万円
現在
2026年
643万円
3年後
2029年
593〜699万円
689万円
5年後
2031年
620〜767万円
818万円
10年後
2036年
703〜949万円

年率の伸びの内訳

賃金の基本の伸び +1.8%求人需要(人手不足) +0.9%求人賃金の勢い +1.2%AIの影響 -0.48%退職による人手不足 +0.2%合計 +3.5%/年

将来予想年収 = 現在の年収 ×(1+年率の伸び)^年数。年率の伸びは、賃金の基本の伸び率に、有効求人倍率・求人賃金の前年差・AI代替リスクを足し引きして職業ごとに決めています。予測は保証ではありません。計算のしかた →

ディスパッチャー(航空機運航管理者)の将来性スコア

72/100
★★★★☆
高い・全職業で8位
AI耐性
34点
参入障壁
79点
年収水準
67点
求人需要
87点
賃金の勢い
98点
人手不足(平均年齢)
89点

各要素は全職業の中での順位(0〜100)。配点:求人需要25・賃金の勢い15・年収水準15・AI耐性25・人手不足10・参入障壁10。

ディスパッチャー(航空機運航管理者)のAI代替リスク

66%
高い
AIに奪われにくい順で全職業中408位
非常に低い低い中程度高い非常に高い

AIによる仕事内容の変化

解説は準備中です。

AI代替リスクは、job tag の調査データ(仕事の性質・仕事の内容・スキル・知識)から、AI・ソフトウェアに置き換わりやすい要素と置き換わりにくい要素を比べて、全職業の中での相対的な位置を 0〜100% にした推定値です。考えかた →

ディスパッチャー(航空機運航管理者)の求人需要

有効求人倍率
3.00倍
全職業で71位
求人需要
非常に高い
89/100
求人賃金(月額)
24.2万円
前年度比 +1.2万円
就業者数
—
国勢調査
平均年齢
48.6歳
労働時間
163時間/月
5年後の求人数
+10.8%
推定
10年後の求人数
+19.5%
推定

有効求人倍率が1倍を超えると、求職者より求人の方が多い(人手不足)状態です。求人数の予測は、求人倍率・求人賃金の勢い・AI代替リスクからの推定です。

アメリカでは:空港の運用担当者の年収・将来性

ディスパッチャー(航空機運航管理者)に当たるアメリカの職業「空港の運用担当者」(米国の職業分類 53-2022)の年収の中央値は約894万円($56,850・1ドル157.25円で換算)。日本の平均年収580万円の1.5倍です。

日本:ディスパッチャー(航空機運航管理者)アメリカ:空港の運用担当者
年収(日本=平均・米国=中央値)580万円894万円
$56,850
上位10%862万円1,606万円
$102,120
10年後の予想年収818万円1,230万円
$78,200
将来性スコア7263
AI代替リスク66% 高い44% 中程度
求人需要求人倍率 3.00倍雇用の増減予測 +7.8%
2025–35・BLS
就業者数—1.5万人
時給(平均)2,729円
最低賃金の2.3倍
4,718円
$30.00
連邦最低賃金の4.1倍
最低賃金1,177円
全国加重平均・2026年度
1,140円
連邦 $7.25。州ごとにもっと高い額あり
入職に必要な学歴(米国)—高卒

米国のデータは BLS(労働統計局)の OEWS と雇用予測、O*NET。米国の金額は1ドル157.25円で円に換算(為替は毎日更新)。日本は平均値・米国は中央値で、調査の職業の範囲も違うため、目安として見てください。アメリカの職業のくわしいデータ(英語)→

世界では:事務職の平均月収を国別に比べる

ディスパッチャー(航空機運航管理者)は国際標準職業分類で「事務職」に入ります。133か国・地域の事務職の平均月収を円に直すと、日本は月36万円で26位、1位はルクセンブルクの月129万円です。アメリカは月70.6万円で日本の2.0倍。物価の違いをならした購買力平価では、日本は21位です。

1. ルクセンブルク
129万円
2. スイス
106万円
3. ベルギー
101万円
4. デンマーク
95.4万円
5. アイスランド
87.2万円
7. ノルウェー
78.6万円
11. アメリカ
70.6万円
13. フランス
63.6万円
14. ドイツ
63万円
17. 韓国
55.5万円
20. イギリス
47.2万円
26. 日本
36万円

「事務職」全体の平均で、ディスパッチャー(航空機運航管理者)だけの値ではありません(一般事務・経理事務・営業事務、受付、データ入力、窓口など。)。日本は賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額(賞与を含まない月の額。賞与込みの月平均は45.1万円)、ほかの国は ILO の統計(各国の最新年)を今日の為替で円に換算。事務職の世界ランキングを全部見る →

ディスパッチャー(航空機運航管理者)に必要なスキル・資格

必要スキル

説明力
4.9
傾聴力
4.9
読解力
4.7
新しい情報の応用力
4.7
複雑な問題解決
4.5
他者との調整
4.5
文章力
4.4
外国語を読む
4.4

job tag のスキルのレベル(就業者の調査)。

必要な知識

輸送
3.2
事務処理
2.7
外国語の語彙・文法
2.6
地理学
2.6
通信技術
2.2
コミュニケーションとメディア
2.0
物理学
2.0
工学
1.8

必要資格

job tag の「関連資格」。必須の資格か推奨の資格かは「就くには」の文で確かめてください。

学歴(働いている人の割合)

入職前の訓練期間

入職前の実務経験

なる難しさ:★★★★☆ やや難しい(学歴・訓練期間・実務経験・資格から)

ディスパッチャー(航空機運航管理者)になるには(未経験からの方法)

就くには(job tag)

航空会社に採用された後、適性があると判断された人が社内研修や正規のディスパッチャーの補助要員として経験を積み、正規のディスパッチャーになるのが一般的である。また、航空会社によっては運航管理関連業務を専門に行うグループ会社を設けているところがあり、そうした会社でも募集が行われている。航空会社等への入職にあたって、資格は必要とされないが、学歴は大卒以上が一般的である。
 訓練を受けた後に、国土交通省所管の国家試験である運航管理者技能検定を受け、合格後更に経験を積み、社内審査に合格して正式なディスパッチャーとなる。
 国家試験を受けるには、航空無線通信士の資格を取得していること、21歳以上で、運行管理者の補助業務など2年以上の実務経験があることが必要である。

ディスパッチャー(航空機運航管理者)のキャリアルートと年収アップ方法

解説は準備中です。

年収・就業者数・労働時間・年齢・有効求人倍率は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に載っている公的統計(賃金構造基本統計調査・国勢調査・職業安定業務統計)の全国の値で、その職業が属する職業分類の統計です。将来予想年収・将来性スコア・AI代替リスクは仕事ずかんの予測モデルによる推定値で、保証するものではありません。 掲載内容の訂正のご依頼は、お問い合わせの「掲載内容の訂正の依頼」からご連絡ください。 データの見かた
出典:令和7年賃金構造基本統計調査「運輸・郵便事務従事者」、2025年度 職業安定業務統計(職業中分類「30 運輸・郵便事務従事者」)(e-Stat、2026/11/01取得。統計の分類は job tag「職業分類対応表」による)、職業情報データベース(JILPT)・直近更新 2018。将来予想・スコア・年収レンジは仕事ずかんの推定。